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公開番号
2025077166
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189157
出願日
2023-11-06
発明の名称
焼結体及び発光装置
出願人
日亜化学工業株式会社
代理人
弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類
C09K
11/64 20060101AFI20250512BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】焼結体及び発光装置を提供する。
【解決手段】式(I)の組成を有する窒化物蛍光体及び式(II)の組成を有するαサイアロン蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む焼結体であって、励起光を照射したときに、CIE1931表色系の色度図において、第1a点(x=0.549、y=0.425)と、第2a点(x=0.562、y=0.438)と、第3a点(x=0.589、y=0.411)と、第4a点(x=0.576、y=0.407)とを結ぶ線で画定された領域A1内の色調を有し、励起光を照射されたときの焼結体に含まれる蛍光体で励起光が波長変換された光と焼結体を透過した励起光とを含む焼結体から発される光の発光スペクトルにおける500nmを超えて800nm以下の第1積分値Z1に対する400nm以上500nm以下の第2積分値Z2の積分値比Z2/Z1が0.005以上である光が発される、焼結体である。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(I)で表される組成を有する窒化物蛍光体及び下記式(II)で表される組成を有するαサイアロン蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む焼結体であって、
励起光を照射されたときに、CIE1931表色系の色度図において、色度座標(x、y)が、(x=0.549、y=425)を第1a点とし、(x=0.562、y=0.438)を第2a点とし、(x=0.589、y=0.411)を第3a点とし、(x=0.576、y=0.407)を第4a点とし、前記第1aと前記第2a点を結ぶ第1直線と、前記第2a点と前記第3a点を結ぶ第2直線と、前記第3a点と前記第4a点を結ぶ第3直線と、前記第4a点と前記第1a点を結ぶ第4直線で画定された領域A1内の色調を有し、
発光ピーク波長が450nmであり、1300mW/mm
2
以上6000mW/mm
2
以下の範囲内の出力の励起光を照射されたときの前記焼結体に含まれる前記蛍光体で前記励起光が波長変換された光と前記焼結体を透過した前記励起光とを含む前記焼結体から発される光の発光スペクトルにおける、500nmを超えて800nm以下の波長範囲内の第1積分値Z1に対する400nm以上500nm以下の波長範囲内の第2積分値Z2の積分値比Z2/Z1が0.005以上である光が発される、焼結体。
(Ba
1-u-w
M
1
u
M
2
w
)
2
Si
5
N
8
(I)
(前記式(I)中、M
1
は、Sr、Ca及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
2
は、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、u及びwは、それぞれ0<u≦0.5、0.001≦w<0.5を満たす。)
M
3
q
Si
12-(r+s)
Al
r+s
O
s
N
16-s
:Eu
t
(II)
(前記式(II)中、M3は、Li、Mg、Ca、Sr、Y及びランタノイド元素(但し、La及びCeを除く。)からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、q、r、s及びtは、それぞれ0<q≦2.0、2.0≦r≦6.0、0≦s≦1.0、0.001≦t≦0.5を満たす。)
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記積分値比Z2/Z1が0.008以上である、請求項1に記載の焼結体。
【請求項3】
前記積分値比Z2/Z1が0.01以上0.04以下の範囲内である、請求項1に記載の焼結体。
【請求項4】
前記焼結体が、フィッシャーサブシーブサイザー法で測定された平均粒径Dbが1μm未満の蛍光体粒子を焼成してなる、請求項1に記載の焼結体。
【請求項5】
前記焼結体が、レーザー回折粒度分布測定法で測定された体積メジアン径Dmに対するフィッシャーサブシーブサイザー法で測定された平均粒径Dbの粒径比Db/Dmが0.45以下の蛍光体粒子を焼成してなる、請求項1に記載の焼結体。
【請求項6】
相対密度が97%以上である、請求項1に記載の焼結体。
【請求項7】
厚みが30μm以上300μm以下の範囲内である、請求項1に記載の焼結体。
【請求項8】
励起光を照射されたときに、前記領域A1内で、CIE1931表色系の色度図において、色度座標(x、y)が、(x=0.549、y=425)を第1a点とし、(x=0.557、y=0.433)を第2a’点とし、(x=0.582、y=0.409)を第3a’点とし、(x=0.576、y=0.407)を第4a点とし、前記第1aと前記第2a’点を結ぶ第1’直線と、前記第2a’点と前記第3a’点を結ぶ第2’直線と、前記第3a’点と前記第4a点を結ぶ第3’直線と、前記第4a点と前記第1a点を結ぶ第4直線で画定された領域A2内の色調を有する光が発される、請求項1に記載の焼結体。
【請求項9】
励起光を照射されたときに、前記領域A1内で、CIE1931表色系の色度図において、色度座標(x、y)が、(x=0.549、y=425)を第1a点とし、(x=0.557、y=0.433)を第2a’点とし、(x=0.579、y=0.412)を第3a’’点とし、(x=0.569、y=0.412)を第4a’’点とし、前記第1aと前記第2a’点を結ぶ第1’’直線と、前記第2a’点と前記第3a’’点を結ぶ第2’’直線と、前記第3a’’点と前記第4a’’点を結ぶ第3’’直線と、前記第4a’’点と前記第1a点を結ぶ第4’’直線で画定された領域A3内の色調を有する光が発される、請求項1に記載の焼結体。
【請求項10】
厚みが50μm以上250μm以下の範囲内であり、
前記式(I)で表される組成を有する第1窒化物蛍光体を含み、
前記式(I)において、M
2
がEuであり、wが、0.001≦w<0.01を満たす、請求項1に記載の焼結体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、焼結体及び発光装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
LEDやLD等の発光素子を用いる発光装置は、励起光源である発光素子と、発光素子からの光の一部を吸収して異なる波長に変換する蛍光体を含む部材を組み合わせて構成されたものがある。発光装置は、発光素子から発せられる光と、蛍光体から発せられる光の混色光を放出する。このような発光装置は、車載用、一般照明用、液晶表示装置のバックライト、イルミネーション、プロジェクター等の光源に用いられている。
【0003】
蛍光体を含む部材として、特許文献1には、フッ化物無機バインダーと窒化物蛍光体を含む焼結体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/117623号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
フッ化物無機バインダーと窒化物蛍光体を含む焼結体は、焼成時にフッ化物無機バインダーと窒化物蛍光体が反応する場合がある。フッ化物無機バインダーと反応した窒化物蛍光体を含む焼結体の励起光の照射による発光は、光束が低くなり、発光特性が低下する場合がある。
本開示は、励起光の照射により、高い光束を有する光が発される焼結体及びそれを用いた発光装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様は、下記式(I)で表される組成を有する窒化物蛍光体及び下記式(II)で表される組成を有するαサイアロン蛍光体からなる群から選択される少なくとも1種の蛍光体を含む焼結体であって、励起光を照射されたときに、CIE1931表色系の色度図において、色度座標(x、y)が、(x=0.549、y=0.425)を第1a点とし、(x=0.562、y=0.438)を第2a点とし、(x=0.589、y=0.411)を第3a点とし、(x=0.576、y=0.407)を第4a点とし、第1a点と第2a点を結ぶ第1直線と、第2a点と第3a点を結ぶ第2直線と、第3a点と第4a点を結ぶ第3直線と、第4a点と第1a点を結ぶ第4直線で画定された領域A1の範囲内の色調を有し、発光ピーク波長が450nmであり、1300mW/mm
2
以上6000mW/mm
2
以下の範囲内の出力の励起光を照射されたときに、前記焼結体に含まれる前記蛍光体で前記励起光が波長変換された光と前記焼結体を透過した前記励起光とを含む前記焼結体から発される光の発光スペクトルにおける、500nmを超えて800nm以下の波長範囲内の第1積分値Z1に対する400nm以上500nm以下の波長範囲内の第2積分値Z2の積分値比Z2/Z1が0.005以上である光が発される、焼結体である。
(Ba
1-u-w
M
1
u
M
2
w
)
2
Si
5
N
8
(I)
(前記式(I)中、M
1
は、Sr、Ca及びMgからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、M
2
は、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、u及びwは、それぞれ0<u≦0.5、0.001≦w<0.5を満たす。)
M
3
q
Si
12-(r+s)
Al
r+s
O
s
N
16-s
:Eu
t
(II)
(前記式(II)中、M
3
は、Li、Mg、Ca,Sr、Y及びランタノイド元素(但し、La及びCeを除く。)からなる群から選択される少なくとも1種の元素であり、q、r、s及びtは、それぞれ0<q≦2.0、2.0≦r≦6.0、0≦s≦1.0、0.001≦t≦0.5を満たす。)
【0007】
第2態様は、380nm以上570nm以下の範囲内に発光ピーク波長を有する光を発する励起光源と、前記励起光源から光を照射される位置に配置される前記焼結体と、を備える発光装置である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、励起光の照射により、高い光束を有する光が発される焼結体及びそれを用いた発光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
励起光を照射したときの焼結体から発される光の発光スペクトルの一例を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、ECE規格におけるアンバー色の要求を満たす領域Aを示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、励起光を照射された焼結体の発光の領域A1を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、励起光を照射された焼結体の発光の領域A2を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、励起光を照射された焼結体の発光の領域A3を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A、領域A1、領域A2及び領域A3を示す図である。
発光装置の一例を示す概略平面図である。
発光装置の一例を示す概略断面図である。
窒化物蛍光体5のSEM写真である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例1-1から1-3に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例2-1から2-5に係る焼結体を用いた各発光装置及び比較例2-6に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例3-1から3-3に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例4-1から4-3に係る各焼結体を用いた各発光装置及び比較例4-4から比較例4-5に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例5-1から5-4に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
実施例5-1の焼結体の破断面のSEM写真である。
、CIE1931表色系の色度図において、領域A1、A2及びA3と、実施例6-1から6-4に係る各焼結体を用いた各発光装置の発光の色度座標(x、y)を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る焼結体及び発光装置を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下の焼結体及び発光装置に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。
(【0011】以降は省略されています)
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