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公開番号
2025076927
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188899
出願日
2023-11-02
発明の名称
感光性樹脂組成物、ドライフィルム、硬化物、およびプリント配線板
出願人
太陽ホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03F
7/027 20060101AFI20250509BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】HAST耐性等の絶縁信頼性に優れるとともに、解像性にも優れる感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)アルカリ可溶性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)無機フィラーと、(D)光重合性モノマーと、を少なくとも含む感光性樹脂組成物であって、前記(D)光重合性モノマーが、不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含むことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)アルカリ可溶性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)無機フィラーと、(D)光重合性モノマーと、を少なくとも含む感光性樹脂組成物であって、
前記(D)光重合性モノマーが、不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含む、ことを特徴とする、感光性樹脂組成物。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物が、前記(D)光重合性モノマー全体に対して50質量%以上の割合で含まれる、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(D)光重合性モノマーが、感光性樹脂組成物全量に対して、固形分換算で4~10質量%の割合で含まれる、請求項2に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項4】
前記(C)無機フィラーが、ケイ酸ナトリウムから誘導されたコロイダルシリカを含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項5】
前記コロイダルシリカが、前記(C)無機フィラー全体に対して40質量%以上の割合で含まれる、請求項4に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項6】
前記(C)無機フィラーが、感光性樹脂組成物の全量に対して、固形分換算で、30~50質量%の割合で含まれる、請求項5に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項7】
(E)熱硬化性成分をさらに含む、請求項1に記載の感光性樹脂組成物。
【請求項8】
第一のフィルムと、前記第一のフィルムの一方の面に請求項1に記載の感光性樹脂組成物を塗布、乾燥した樹脂層とを備えた、ドライフィルム。
【請求項9】
請求項1に記載の感光性樹脂組成物、または請求項8に記載のドライフィルムの樹脂層を硬化させた硬化物。
【請求項10】
請求項9に記載の硬化物からなる被膜を備えたプリント配線板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は感光性樹脂組成物に関し、より詳細には、ソルダーレジスト等の絶縁層の形成に好適に使用できる感光性樹脂組成物、感光性樹脂組成物を用いたドライフィルム、その硬化物および硬化物を有するプリント配線板に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
プリント配線板においては、耐熱性や電気絶縁性の観点から、層間絶縁材料用やソルダーレジスト材料用として、変性エポキシアクリレート化合物やエポキシ樹脂などを主成分とし、さらにフィラーなどの添加成分を含有する感光性樹脂組成物が広く用いられている。近年、電子機器の軽薄短小化に伴うプリント配線板の高密度化に対応して、例えばソルダーレジストにも高性能化が要求されており、特にパッケージ基板に用いられるソルダーレジスト等の永久被膜には、耐熱性等の物性に加え、長期にわたる高度な信頼性、具体的には高絶縁信頼性が求められる。特に、今後のパッケージ基板の高密度化に伴い、信頼性の要求は一層高まると考えられる。
【0003】
上記したような希求に対して、ソルダーレジスト形成用の感光性樹脂組成物にシリカ等の無機フィラーを配合することで硬化物の電気特性(HAST耐性)を向上させることができることが知られている。また、無機フィラーを高充填すると解像性が低下したり、溶融粘度が高くなり埋め込み性が悪化することが知られており、アクリレートモノマー等の不飽和カルボン酸エステル類を反応性希釈剤として併用することで、解像性や埋め込み性の改善が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-179231号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アクリレートモノマー等の不飽和カルボン酸の量が増加すると絶縁信頼性に悪影響を及ぼすため、シリカ等の無機フィラーを含み、更にアクリレートモノマー等の不飽和カルボン酸エステル類を含む感光性樹脂組成物であっても、優れた絶縁信頼性と解像性とを両立するためには未だ改善の余地があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、HAST耐性等の絶縁信頼性に優れるとともに、解像性にも優れる感光性樹脂組成物を提供することである。また、本発明の別の目的は、該感光性樹脂組成物を用いたドライフィルム、その硬化物および硬化物を有するプリント配線板を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記したアクリレートモノマー等の不飽和カルボン酸エステル類は、一般的には、不飽和カルボン酸をアルコールと反応させる脱水エステル化法(直接エステル化法)により製造されている。脱水エステル化法では、通常、硫酸等の酸触媒を使用しており、得られる不飽和カルボン酸エステル類には微量の硫黄分が含まれることが知られている。本発明者らは、不飽和カルボン酸エステル類に含まれる微量の硫黄分が、感光性樹脂組成物の硬化物の絶縁信頼性に大きく影響していることに気づき、硫黄分が実質的に含まれないような不飽和カルボン酸エステル類を使用することで絶縁信頼性が向上する、との知見を得た。即ち、脱水エステル化法に代えて、不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換反応法により得られる不飽和カルボン酸エステル類を使用することで、HAST耐性等の絶縁信頼性に優れるとともに、解像性にも優れる感光性樹脂組成物を実現できる、との知見を得た。本発明はかかる知見によるものである。すなわち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0008】
[1] (A)アルカリ可溶性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)無機フィラーと、(D)光重合性モノマーと、を少なくとも含む感光性樹脂組成物であって、
前記(D)光重合性モノマーが、不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含む、ことを特徴とする、感光性樹脂組成物。
[2] 前記不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物が、前記(D)光重合性モノマー全体に対して50質量%以上の割合で含まれる、[1]に記載の感光性樹脂組成物。
[3] 前記(D)光重合性モノマーが、感光性樹脂組成物全量に対して、固形分換算で4~10質量%の割合で含まれる、[2]に記載の感光性樹脂組成物。
[4] 前記(C)無機フィラーが、ケイ酸ナトリウムから誘導されたコロイダルシリカを含む、[1]~[3]のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
[5] 前記コロイダルシリカが、前記(C)無機フィラー全体に対して40質量%以上の割合で含まれる、[4]に記載の感光性樹脂組成物。
[6] 前記(C)無機フィラーが、感光性樹脂組成物の全量に対して、固形分換算で、30~50質量%の割合で含まれる、[5]に記載の感光性樹脂組成物。
[7] (E)熱硬化性成分をさらに含む、[1]~[6]のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物。
[8] 第一のフィルムと、前記第一のフィルムの一方の面に[1]~[7]のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物を塗布、乾燥した樹脂層とを備えた、ドライフィルム。
[9] [1]~[7]のいずれか一項に記載の感光性樹脂組成物、または[8]に記載のドライフィルムの樹脂層を硬化させた硬化物。
[10] [9]に記載の硬化物からなる被膜を備えたプリント配線板。
【発明の効果】
【0009】
本発明の感光性樹脂組成物によれば、反応性希釈剤として使用する光重合性モノマーが不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含むことにより、HAST耐性等の絶縁信頼性に優れるとともに、解像性にも優れる感光性樹脂組成物を実現できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[感光性樹脂組成物]
本発明による感光性樹脂組成物は、必須成分として、(A)アルカリ可溶性樹脂と、(B)光重合開始剤と、(C)無機フィラーと、(D)光重合性モノマーとを含み、(D)光重合性モノマーとして、不飽和カルボン酸エステルとアルコールとのエステル交換物である、1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を含むことに特徴とするものである。上記したように、従来から使用されていた1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物は、脱水エステル化法により得られたものであるため不可避的に硫黄分が含まれていたところ、本発明においては、実質的に硫黄分を含まない1分子中に少なくとも1つの(メタ)アクリロイル基を有する化合物を使用することで、HAST耐性等の絶縁信頼性が改善されたものと考えられる。なお、本明細書において、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基、メタクリロイル基およびそれら両方を総称する用語で、他の類似の表現についても同様である。以下、本発明の感光性樹脂組成物を構成する各成分について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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