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公開番号
2025076880
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188817
出願日
2023-11-02
発明の名称
がん関連疲労に対する抗疲労剤
出願人
味の素株式会社
,
学校法人東京理科大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
33/125 20160101AFI20250509BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】オリゴ糖類を有効成分とする、がん関連疲労を改善するために有用であり、安全に摂取可能な抗疲労剤、及び当該抗疲労剤を有効成分とし、がん関連疲労を改善させるために摂取される経口組成物の提供。
【解決手段】難消化性オリゴ糖又はマンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労に対する抗疲労剤、マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の血糖値改善剤、マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の肝臓グリコーゲン量改善剤、及び難消化性オリゴ糖又はマンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労改善用経口組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
難消化性オリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労に対する抗疲労剤。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労に対する抗疲労剤。
【請求項3】
前記オリゴ糖が、コーヒー豆由来である、請求項2に記載の抗疲労剤。
【請求項4】
マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の血糖値改善剤。
【請求項5】
マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の肝臓グリコーゲン量改善剤。
【請求項6】
難消化性オリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労改善用経口組成物。
【請求項7】
マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労改善用経口組成物。
【請求項8】
がん患者の血糖値又は肝臓グリコーゲン量を改善する、請求項7に記載の経口組成物。
【請求項9】
抗がん剤と併用して摂取される、請求項6又は7に記載の経口組成物。
【請求項10】
飲食品である、請求項6又は7に記載の経口組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、がん関連疲労を改善するために有用であり、安全に摂取可能な抗疲労剤、及び当該抗疲労剤を有効成分とし、がん関連疲労を改善させるために摂取される経口組成物を含む飲食品や健康補助食品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒト腸内にある腸内細菌の集団は、腸内細菌叢と呼ばれており、腸内細菌叢の維持及び健全化が、ヒトの健康に重要と考えられている。腸内細菌叢の維持及び健全化に有効な方法として、プレバイオティクスの摂取が挙げられる。プレバイオティクスとしては、イヌリンなどの食物繊維や、ガラクトオリゴ糖やフラクトオリゴ糖などのオリゴ糖が知られている。
【0003】
プレバイオティクスの1つとして、D-マンノースを主たる構成とするオリゴ糖が挙げられる。コーヒー抽出残渣には不溶性のマンナンが多く含まれており、酵素加水分解法(非特許文献1)、熱加水分解法(非特許文献2)などを用いて、当該オリゴ糖を産生する方法が開発されている。プレバイオティクスの特徴の1つに選択資化性を持つことがあげられているが、β-1,4-マンノビオース、β-1,4-マンノトリオ―ス、β-1,4-マンノテトラオース、及びβ-1,4-マンノペンタオースに単離精製されたものを、ヒト由来19属56種の腸内細菌を用いて純培養条件下の選択資化性試験を行った結果、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属菌の中ではビフィドバクテリウム・アドレセンティス(Bifidobacterium adolescentis)にのみ、よく資化される一方で、有害菌として挙げられるクロストリジウム・ペルフリンジェンス(Clostridiumu perfringens)や大腸菌(Escherichia coli)などの他の菌株の多くで全く資化されないこと、重合度による資化性の差はみられなかったことが報告されている(非特許文献2)。さらに、D-マンノースを主たる構成とするオリゴ糖を被験者に長期間摂取させた場合、当該オリゴ糖の摂取量に比例して、試験期間中の排便回数及び排便日数において増加する傾向が見られ、ビフィドバクテリウム属菌における占有率も有意に上昇していることが報告されている(非特許文献3)。
【0004】
また、人間の糖タンパク質の糖鎖の重要な部分構造にはD-マンノースがβ-1,4結合したオリゴ糖が含まれており、飲食品原料としてのみならず、医薬品の原料としての応用も期待されている。例えば、マンノースを構成糖とするオリゴ糖類を経口摂取することにより、血清中の総コレステロールや中性脂肪の量が低下することが報告されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
一方で、がん関連疲労とは、「がん又はがん治療に関連したつらさを伴う持続的・主観的な疲労感」と定義され、がん患者において高頻度に現れる症状の一つである。一般的な身体的疲労とは異なり、休息をとっても改善しにくく慢性的に続く特徴を持ち、がん患者の QOLを大きく低下させる。これまでの研究において、がん誘発疲労モデルマウスは、血糖値と肝臓グリコーゲン量の低下が認められており、これが疲労の要因の一部であり、がん誘発疲労の改善には、糖あるいは脂肪酸などのエネルギー源の産生亢進が必要と考えられている。例えば、シスプラチンを投与したマウスの疲労様行動は、スクロースとグルコースの投与により改善されることが報告されている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2006-169256号公報
【非特許文献】
【0007】
Sachslehner, et al., Journal of Biotechnology, 2000,vol.80, p.127-134.
浅野一朗ら、日本農芸化学会誌、2001年、第75巻、第10号、第1077~1083ページ。
Yoshizawa, et al., CANCER DIAGNOSIS & PROGNOSIS, 2021, vol.1, p.95-102.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、オリゴ糖類を有効成分とする、がん関連疲労を改善するために有用であり、安全に摂取可能な抗疲労剤、及び当該抗疲労剤を有効成分とし、がん関連疲労を改善させるために摂取される経口組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、マンノースを主体とした単糖類が2~20分子結合したオリゴ糖を経口摂取することにより、がん関連疲労を改善できることを見出し、本発明を完成させた。
【0010】
[1] 難消化性オリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労に対する抗疲労剤。
[2] マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労に対する抗疲労剤。
[3] 前記オリゴ糖が、コーヒー豆由来である、前記[2]の抗疲労剤。
[4] マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の血糖値改善剤。
[5] マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん患者の肝臓グリコーゲン量改善剤。
[6] 難消化性オリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労改善用経口組成物。
[7] マンノースの割合が50質量%以上であるオリゴ糖を有効成分とする、がん関連疲労改善用経口組成物。
[8] がん患者の血糖値又は肝臓グリコーゲン量を改善する、前記[7]の経口組成物。
[9] 抗がん剤と併用して摂取される、前記[6]~[8]のいずれかの経口組成物。
[10] 飲食品である、前記[6]~[9]のいずれかの経口組成物。
[11] 健康補助食品である、前記[6]~[9]のいずれかの経口組成物。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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