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公開番号
2025076696
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-16
出願番号
2023188464
出願日
2023-11-02
発明の名称
導電性線材
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01B
5/02 20060101AFI20250509BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】芯線と被覆層とを含む導電性線材において、耐へたり性の向上を達成する。
【解決手段】導電性線材は、第1の金属製の芯線と、芯線の外周面である第1外周面を覆う第1の鋼製の被覆層と、を備える。第1の金属の導電率は、上記第1の鋼の導電率よりも大きい。芯線は、第1外周面から突出し、被覆層の厚みである第1の厚みの3%以上50%以下の高さである第1の高さと、第1の高さ以下の幅である第1の幅を有する突出部、または第1外周面から陥没し、第1の厚みの3%以上50%以下の深さである第1の深さと、当該第1の深さ以下の幅である第2の幅を有する陥没部である変形部を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の金属製の芯線と、
前記芯線の外周面である第1外周面を覆う第1の鋼製の被覆層と、を備え、
前記第1の金属の導電率は、前記第1の鋼の導電率よりも大きく、
前記芯線は、
前記第1外周面から突出し、前記被覆層の厚みである第1の厚みの3%以上50%以下の高さである第1の高さと、前記第1の高さ以下の幅である第1の幅を有する突出部
または
前記第1外周面から陥没し、前記第1の厚みの3%以上50%以下の深さである第1の深さと、前記第1の深さ以下の幅である第2の幅を有する陥没部
である変形部を含む、導電性線材。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記芯線は、複数の前記変形部を含む、請求項1に記載の導電性線材。
【請求項3】
前記複数の前記変形部は、
一対の前記突出部と、前記芯線の周方向において前記一対の前記突出部の間に前記一対の前記突出部に隣接するように配置される1つの前記陥没部と、を含むか、または、
一対の前記陥没部と、前記芯線の周方向において前記一対の前記陥没部の間に前記一対の前記陥没部に隣接するように配置される1つの前記突出部と、を含む、請求項2に記載の導電性線材。
【請求項4】
前記芯線は、前記第1外周面を構成するように配置された、0.5質量%以上のFeを含有する拡散層を含み、
前記拡散層の厚みである第2の厚みは、前記芯線の径の0.4%以上5%以下である、請求項1に記載の導電性線材。
【請求項5】
前記第2の厚みは、前記芯線の径の0.85%以上である、請求項4に記載の導電性線材。
【請求項6】
前記第1の金属はCu、Ag、Al、Cu合金、Ag合金およびAl合金の少なくとも1つから構成される、請求項1に記載の導電性線材。
【請求項7】
前記第1の金属はCuである、請求項1に記載の導電性線材。
【請求項8】
前記第1の鋼はステンレス鋼である、請求項1に記載の導電性線材。
【請求項9】
前記第1の鋼はオーステナイト系ステンレス鋼である、請求項1に記載の導電性線材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、導電性線材に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
導電性線材を構成する材料として0.2~2質量%のBe(ベリリウム)を含むCu(銅)合金であるBe-Cu合金(以下、Be-Cuともいう)が知られている。Be-Cuは高強度である一方で、Beを含むことで高価である等の問題がある。これに対し、Beを含まない導電性線材として、Cu製の芯線と、芯線の外周面を覆うステンレス鋼製の被覆層とを含む導電性線材が知られている(たとえば、特許文献1~2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭59-205105号公報
特開2023-024277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
導電性線材に対しては、機器の可動部分に使用される場合など、十分な導電性と強度だけでなく、繰返し曲げ疲労に対する耐久性が求められる場合がある。また、導電性線材においては、荷重により変形が付与された後、荷重が除去された場合に、当初の形状が再現されず、変形が残存する「へたり」が問題となる場合がある。上記特許文献に開示された導電性線材では、耐へたり性が十分に得られない場合がある。
【0005】
そこで、芯線と被覆層とを含む導電性線材において、耐へたり性の向上を達成することを本開示の目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に従った導電性線材は、第1の金属製の芯線と、芯線の外周面である第1外周面を覆う第1の鋼製の被覆層と、を備える。第1の金属の導電率は、上記第1の鋼の導電率よりも大きい。芯線は、第1外周面から突出し、被覆層の厚みである第1の厚みの3%以上50%以下の高さである第1の高さと、第1の高さ以下の幅である第1の幅を有する突出部、または第1外周面から陥没し、第1の厚みの3%以上50%以下の深さである第1の深さと、当該第1の深さ以下の幅である第2の幅を有する陥没部である変形部を含む。
【発明の効果】
【0007】
上記導電性線材によれば、芯線と被覆層とを含む導電性線材において、耐へたり性の向上を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1における導電性線材の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。
導電性線材の長手方向に垂直な断面のうち変形部(突出部)付近を拡大して示す概略断面図である。
芯線と被覆層との界面付近の構造を示す概略断面図である。
実施の形態2における導電性線材の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。
実施の形態3における導電性線材の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。
導電性線材の長手方向に垂直な断面のうち変形部(陥没部)付近を拡大して示す概略断面図である。
実施の形態4における導電性線材の長手方向に垂直な断面を示す概略断面図である。
導電性線材の製造方法の概略を示すフローチャートである。
界面接合工程を説明するための概略断面図である。
界面接合工程を説明するための概略断面図である。
界面接合工程を説明するための概略断面図である。
変形部(突出部)付近の光学顕微鏡写真である。
変形部の形成と耐へたり性との関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。本開示の導電性線材は、
(1)第1の金属製の芯線と、芯線の外周面である第1外周面を覆う第1の鋼製の被覆層と、を備える。第1の金属の導電率は、上記第1の鋼の導電率よりも大きい。芯線は、第1外周面から突出し、被覆層の厚みである第1の厚みの3%以上50%以下の高さである第1の高さと、第1の高さ以下の幅である第1の幅を有する突出部、または第1外周面から陥没し、第1の厚みの3%以上50%以下の深さである第1の深さと、当該第1の深さ以下の幅である第2の幅を有する陥没部である変形部を含む。
【0010】
本発明者らは、芯線と被覆層とを含む導電性線材において、耐へたり性の向上を達成するための方策について検討した。その結果、芯線の外周面に突出部または陥没部である変形部を形成することにより、耐へたり性が向上するとの知見を得た。これは、たとえば以下のような理由によるものと考えられる。導電性線材に変形が付与された際、芯線と被覆層との間に剥離が生じると、両者の変形量の間に差が生じてへたりが発生する。これに対し、変形部の形成によりアンカー効果が得られ、芯線と被覆層との間における剥離の発生が抑制される。その結果、導電性線材の耐へたり性が向上する。本開示の導電性線材においては、芯線が変形部を含んでいる。そのため、本開示の導電性線材によれば、芯線と被覆層とを含む導電性線材において、耐へたり性の向上を達成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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