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公開番号2025075140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186097
出願日2023-10-31
発明の名称コンクリートの製造方法と併用割合指定装置
出願人株式会社長谷工コーポレーション
代理人個人,個人
主分類C04B 28/08 20060101AFI20250508BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】用途が限られている高炉セメントC種でも、幅広く活用できるようにすることにある。
【解決手段】セメントと水と骨材を練り混ぜてコンクリートを製造する場合に、当該セメントとして、ポルトランドセメントまたは高炉セメントB種と、高炉セメントC種とを併用することにより、高炉セメントA種相当または高炉セメントB種相当のコンクリートを製造する。ポルトランドセメントまたは高炉セメントB種と高炉セメントC種との併用割合と、当該併用割合で製造されるコンクリートにおける高炉スラグの質量割合を表わすスラグ分量情報とを対応付けた対応データを予め作成する。対応データの併用割合に従って、ポルトランドセメントまたは高炉セメントB種と高炉セメントC種とを併用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメントと水と骨材を練り混ぜてコンクリートを製造する場合に、
前記セメントとして、ポルトランドセメントまたは高炉セメントB種と、高炉セメントC種とを併用することにより、高炉セメントA種相当または高炉セメントB種相当のコンクリートを製造する、コンクリートの製造方法。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記ポルトランドセメントまたは前記高炉セメントB種における高炉スラグの質量割合は、第1範囲内であることが既知であるが、当該第1範囲内のいずれの値であるかが特定されておらず、前記高炉セメントC種における高炉スラグの質量割合は、第2範囲内であることが既知であるが、当該第2範囲内のいずれの値であるかが特定されておらず、
前記ポルトランドセメントまたは前記高炉セメントB種と、前記高炉セメントC種との併用割合と、当該併用割合で製造される前記コンクリートにおける高炉スラグの質量割合を表わすスラグ分量情報とを対応付けた対応データを予め作成し、
前記対応データの前記併用割合に従って、前記ポルトランドセメントまたは前記高炉セメントB種と高炉セメントC種とを併用する、請求項1に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項3】
互いに対応付けた前記併用割合と前記スラグ分量情報とを1組として、前記対応データは、複数組の前記併用割合と前記スラグ分量情報を含み、
前記複数組のいずれかの組の前記併用割合に従って、前記ポルトランドセメントまたは前記高炉セメントB種と、前記高炉セメントC種とを併用することにより、高炉スラグの質量割合が当該組の前記スラグ分量情報に従った質量割合となる前記高炉セメントA種相当または高炉セメントB種相当のコンクリートを製造する、請求項2に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項4】
前記対応データを記憶装置に記憶させ、
前記記憶装置における前記対応データを、視覚的に認識可能な形態で出力装置により出力し、人が、操作装置を操作することにより、前記対応データにおける前記複数組のいずれかの組の前記併用割合を指定してコンクリート製造装置に入力し、
前記コンクリート製造装置は、入力された前記併用割合に従ってポルトランドセメントまたは高炉セメントB種と高炉セメントC種とを併用した前記コンクリートを製造する、請求項3に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項5】
前記コンクリートは、前記ポルトランドセメントと高炉セメントC種とを併用したコンクリートであり、
前記対応データは、各前記組について、当該組の併用割合で製造されるコンクリートが、高炉セメントA種相当のコンクリートであるか、又は、高炉セメントB種相当のコンクリートであるかを示す種類情報を含む、請求項4に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項6】
各前記組における前記スラグ分量情報は、当該組の併用割合で製造される前記コンクリートにおける高炉スラグの質量割合のとり得る範囲であるスラグ分量範囲と当該スラグ分量範囲の代表値を含む、請求項4に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項7】
前記複数組のそれぞれの前記スラグ分量範囲のうち、互いに隣接する少なくとも一部の対のスラグ分量範囲同士は、連続しておらず、当該両範囲の間に、当該両範囲のいずれにも属さない数値領域が存在している、請求項6に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項8】
複数組のそれぞれのスラグ分量範囲のうち、互いに隣接する少なくとも一部の対のスラグ分量範囲同士は、部分的に重複している、請求項6に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項9】
前記複数組のそれぞれの複数の前記代表値は、等間隔に設定されており、
前記複数組における少なくとも一部の組において、前記代表値は前記スラグ分量範囲の中心からずれた中間の値であり、当該中間の値は、当該スラグ分量範囲の上限値と下限値のいずれよりも前記中心に近い値である、請求項6に記載のコンクリートの製造方法。
【請求項10】
請求項4~9のいずれか一項に記載のコンクリートの製造方法に用いられる併用割合指定装置であって、
前記対応データを記憶する前記記憶装置と、
前記記憶装置における前記対応データを、視覚的に認識可能な形態で出力する出力装置と、
前記対応データにおける前記複数組のいずれかの組の前記併用割合を指定し、指定した当該併用割合を前記コンクリート製造装置に入力する操作が可能な操作装置と、を備える、併用割合指定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、高炉セメントC種を用いたコンクリートの製造技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
日本産業規格(JIS)に規定されるセメントの種類のひとつに、高炉セメントがある。高炉セメントは、ポルトランドセメントに高炉スラグが予め混合された混合セメントである。
【0003】
ポルトランドセメントは、最も代表的な種類のセメントである。ポルトランドセメントは、石灰石、粘土などの混合物を焼成したものに石膏を加えて粉末状にしたセメントである。
【0004】
高炉セメントは、混合される高炉スラグの分量に従って、高炉セメントA種と高炉セメントB種と高炉セメントC種のいずれかに分類される。高炉セメントA種では、高炉スラグの分量(質量割合:質量%)が5%を越え30%以下である。高炉セメントB種では、高炉スラグの分量が、30%を越え60%以下である。高炉セメントC種では、高炉スラグの分量が60%を越え70%以下である。
【0005】
これらの種類の高炉セメントのうち、現在、一般に流通される高炉セメントは、ほぼ全量が高炉セメントB種である。高炉セメントA種は、現状では製造量がほぼゼロである。高炉セメントC種は、近年において特殊なセメントとして僅かに製造されているが、現状では一般的には流通されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6812310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ポルトランドセメントの製造において、石灰石、粘土などの混合物を焼成する工程では大量の二酸化炭素が発生する。高炉セメントは、セメント中に含まれる高炉スラグの分量が多いほど、上記焼成における二酸化炭素の発生量が削減されることになる。高炉セメントC種は、高炉スラグの分量が多いので、その分、セメント製造における二酸化炭素の発生量が少ない。
【0008】
しかし、高炉セメントC種は、セメント中の高炉スラグの分量が60~70%と多いことから、強度発現性の遅延や耐久性能の低下などが懸念される。そのため、高炉セメントC種は、極稀に地上構造物に使用されることがあっても、その用途のほとんどが、地下構造物に限定される。
【0009】
上述のように現状では一般的に流通しておらず、しかも、用途のほとんどが地下構造物に限定される高炉セメントC種であっても、コンクリート製造物に幅広く活用できるようにすることが求められる。
【0010】
そこで、本発明の目的は、このように用途が限られている高炉セメントC種でも、幅広く活用できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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