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公開番号
2025075029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2025015878,2021129136
出願日
2025-02-03,2021-08-05
発明の名称
被膜形成剤
出願人
未来工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C09D
201/00 20060101AFI20250507BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】配線・配管材の波乗り現象を抑制できるとともに、地中埋設管から配線・配管材を引き抜く際の準備作業を容易にする被膜形成剤を提供する。
【解決手段】地中UGに埋設された地中埋設管11、及び地中埋設管11に挿通された配線12に対する被膜形成剤14は、水溶性樹脂を水溶液に溶かした樹脂溶解液からなり、地中埋設管11の内面11c及び配線12の外面12aに付着される。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
地中に埋設された地中埋設管、及び前記地中埋設管に挿通された配線・配管材に対する被膜形成剤であって、
水溶性樹脂を水溶液に溶かした樹脂溶解液からなり、
前記地中埋設管の内面及び前記配線・配管材の外面に付着されることを特徴とする被膜形成剤。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記樹脂溶解液には、ケン化度86.5~89.0%で重合度300~400の前記水溶性樹脂が8質量%以下含まれている請求項1に記載の被膜形成剤。
【請求項3】
前記樹脂溶解液の粘度は、25度で8mPa・s以上400mPa・s以下である請求項1又は請求項2に記載の被膜形成剤。
【請求項4】
小動物防除成分が封入された非水溶性のマイクロカプセルも含む請求項1~3の何れか一項に記載の被膜形成剤。
【請求項5】
地中に埋設された地中埋設管、及び前記地中埋設管に挿通された配線・配管材に対する被膜形成剤であって、
水溶性樹脂からなる固形物であり、
水に溶解された状態で、前記地中埋設管の内面及び前記配線・配管材の外面に付着されることを特徴とする被膜形成剤。
【請求項6】
前記水溶性樹脂はフィルム状である請求項5に記載の被膜形成剤。
【請求項7】
前記水溶性樹脂は、小動物防除成分が封入された非水溶性のマイクロカプセルを含む請求項5又は請求項6に記載の被膜形成剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、地中埋設管及び地中埋設管に挿通された配線・配管材に対する被膜形成剤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、安全性の向上や街の美観を目的として、地中に埋設された地中埋設管によって地中埋設箱を接続するとともに、配線・配管材を地中埋設箱に挿通している。地中埋設管に挿通された配線・配管材では、波乗り現象が問題となっている。波乗り現象とは、地上で車両が走行した際に、地中埋設管内の配線・配管材が車両の進行方向に移動する現象である。波乗り現象により、配線・配管材に張力がかかったり、配線・配管材が屈曲したりすると、配線・配管材が損傷する虞がある。波乗り現象による配線・配管材の移動を拘束するために、特許文献1では、配線・配管材が引っ張られる側の地中埋設箱内において、クリートにより配線・配管材をクランプしている。
【0003】
また、シロアリやネズミなどの小動物が地中埋設管や配線・配管材をかじることで、地中埋設管や配線・配管材が損傷するといった問題が生じることがある。地中埋設管や配線・配管材の損傷を抑制するため、小動物を防除するようにしている。特許文献2では、水溶化した防蟻剤を吸収させた吸水性高分子を地中埋設管と配線・配管材との間に充填することで、小動物を防除している。また、特許文献3では、防鼠剤及び又は防蟻剤を含有させた軟質塩化ビニル系樹脂材料を鼠やシロアリの侵入する隙間に流入させた後、固化させることで、小動物を防除している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-39402号公報
特開2009-011128号公報
特開平3-109301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、一般に、地中埋設管は数十メートルから数百メートル程度の長さであるため、地中埋設箱内において配線・配管材をクランプしたとしても、地中埋設管内における配線・配管材の波乗り現象を十分に抑制することは困難である。
【0006】
ところで、改修工事等の際に、地中埋設管から配線・配管材を引き抜くことがある。特許文献2又は特許文献3に開示の方法によって小動物を防除している場合、地中埋設管から配線・配管材を引き抜く前に、地中埋設管と配線・配管材との間に充填された吸水性高分子又は軟質塩化ビニル系樹脂材料を除去するという準備作業が必要になる。吸水性高分子又は軟質塩化ビニル系樹脂材料の除去は、地中埋設管の長さである数十メートルから数百メートルに亘って行わなければならない。準備作業として長距離に亘って吸水性高分子又は軟質塩化ビニル系樹脂材料を除去することは、工事進行の妨げとなっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するための被膜形成剤は、地中に埋設された地中埋設管、及び前記地中埋設管に挿通された配線・配管材に対する被膜形成剤であって、水溶性樹脂を水溶液に溶かした樹脂溶解液からなり、前記地中埋設管の内面及び前記配線・配管材の外面に付着されることを要旨とする。
【0008】
被膜形成剤について、前記樹脂溶解液には、ケン化度86.5~89.0%で重合度300~400の前記水溶性樹脂が8質量%以下含まれていてもよい。
被膜形成剤について、前記樹脂溶解液の粘度は、25度で8mPa・s以上400mPa・s以下であってもよい。
【0009】
被膜形成剤について、小動物防除成分が封入された非水溶性のマイクロカプセルも含んでいてもよい。
上記問題点を解決するための被膜形成剤は、地中に埋設された地中埋設管、及び前記地中埋設管に挿通された配線・配管材に対する被膜形成剤であって、水溶性樹脂からなる固形物であり、水に溶解された状態で、前記地中埋設管の内面及び前記配線・配管材の外面に付着されることを要旨とする。
【0010】
被膜形成剤について、前記水溶性樹脂はフィルム状であってもよい。
被膜形成剤について、前記水溶性樹脂は、小動物防除成分が封入された非水溶性のマイクロカプセルを含んでいてもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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