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公開番号2025073839
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184948
出願日2023-10-27
発明の名称包装袋
出願人味の素株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B65D 33/00 20060101AFI20250502BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】資材やコストを抑制し、対象物の容量を簡易に計量可能にする包装袋の技術を提供する。
【解決手段】包装袋は、基材フィルムの基材層を外側面とし、基材フィルムの熱融着層を内側面として、胴部を構成する前面シート、背面シートおよび底部を構成する底面シートの周縁を熱融着して形成される自立性を有する包装袋であって、前面シートと背面シートとおよび底面シートを袋状に接着しているシール部と、を備え、前面シートまたは背面シートの外側面に、包装袋の内側面に計量対象物の容量を計測するための標線となる折り目を生成するための第1案内線が、底部の外縁に対して平行に設けられる。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムの基材層を外側面とし、前記基材フィルムの熱融着層を内側面として、胴部を構成する前面シート、背面シートおよび底部を構成する底面シートの周縁を熱融着して形成される自立性を有する包装袋であって、
前記前面シートと前記背面シートおよび前記底面シートを袋状に接着しているシール部と、を備え、
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面に、前記包装袋の内側面に計量対象物の容量を計測するための標線となる折り目を生成するための第1案内線が、前記底部の外縁に対して平行に設けられる、
包装袋。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面には、前記包装袋の内側面に開口時の自立性および開口性を維持するための標線となる折り目を生成するための第2案内線が、前記前面シートまたは前記背面シートの中央近傍に前記第1案内線に対して直交して設けられる、請求項1に記載の包装袋。
【請求項3】
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面には、前記包装袋の内側面に計量対象物の容量を計測するための標線となる折り目を生成するための複数の案内線群が、前記底部の外縁に対して平行に設けられる、請求項1または2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記基材フィルムは、前記基材層と前記熱融着層との間に接着層を介して接合されるアルミニウム箔を含む中間層を有する、請求項1に記載の包装袋。
【請求項5】
前記基材層は、紙基材、紙基材の積層物、樹脂フィルムと紙基材との積層物を含む、請求項1または2に記載の包装袋。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、計量対象物の容量を計測可能な包装袋に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、内容物を収容する包装袋として、底部が広幅に形成されて自立性を有する包装袋(スタンディングパウチ)が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このような包装袋は、例えば、ラミネートフィルム等の積層体で形成された2枚のシート部材の間に底面となるシート部材を挟んで周縁をシールすることで構成される。内容物が充填された包装袋は、収容された内容物により、底面となるシート部材の中央付近が広がることで自立可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-72083号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、収容された内容物を取り出した後の包装袋を用いて、計量対象物の容量を計測したいという要望がある。例えば、包装袋に収容された固形調味料や液体調味料を用いて食材の調理を行う際に添加する水量等を計量したい場合である。
【0005】
しかしながら、常温による長期的な保存が要求される食品や調味料、医薬品等を収容する場合においては、包装袋を構成する材質により、包装袋の内側に計量の目標となる標線の印刷が困難な場合があった。また、包装袋を構成する積層体に、標線を印刷可能な印刷層を追加することも想定されるが、当該印刷層の追加による資材の増加やコストの増加を招くことになる。
【0006】
本発明は、資材やコストを抑制し、対象物の容量を簡易に計量可能にする包装袋の技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意に検討を行い、次の構成を採用することで包装袋が上記課題を解決することを見出した。すなわち、一実施形態に係る包装袋は、基材フィルムの基材層を外側面とし、基材フィルムの熱融着層を内側面として、胴部を構成する前面シート、背面シートおよび底部を構成する底面シートの周縁を熱融着して形成される自立性を有する包装袋である。そして、前面シートまたは背面シートの外側面に、包装袋の内側面に計量対象物の容量を計測するための標線となる折り目を生成するための第1案内線を、底部の外縁に対して平行に設ける。
【0008】
より詳細な構成は、以下の通りである。
[1]
基材フィルムの基材層を外側面とし、前記基材フィルムの熱融着層を内側面として、胴部を構成する前面シート、背面シートおよび底部を構成する底面シートの周縁を熱融着して形成される自立性を有する包装袋であって、
前記前面シートと前記背面シートおよび前記底面シートを袋状に接着しているシール部と、を備え、
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面に、前記包装袋の内側面に計量対象物の
容量を計測するための標線となる折り目を生成するための第1案内線が、前記底部の外縁に対して平行に設けられる、
包装袋。
[2]
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面には、前記包装袋の内側面に開口時の自立性および開口性を維持するための標線となる折り目を生成するための第2案内線が、前記前面シートまたは前記背面シートの中央近傍に前記第1案内線に対して直交して設けられる、[1]に記載の包装袋。
[3]
前記前面シートまたは前記背面シートの外側面には、前記包装袋の内側面に計量対象物の容量を計測するための標線となる折り目を生成するための複数の案内線群が、前記底部の外縁に対して平行に設けられる、[1]または[2]に記載の包装袋。
[4]
前記基材フィルムは、前記基材層と前記熱融着層との間に接着層を介して接合されるアルミニウム箔を含む中間層を有する、[1]に記載の包装袋。
[5]
前記基材層は、紙基材、紙基材の積層物、樹脂フィルムと紙基材との積層物を含む、[1]または[2]に記載の包装袋。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、資材やコストを抑制し、対象物の容量を簡易に計量可能にする包装袋の技術が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る包装袋の一実施例を示す平面模式図である。
図2は、図1に示されるA-A線の断面図である。
図3は、実施形態に係る包装袋を構成する基材フィルムの層構造の一例を示す模式断面図である。
図4は、実施例1に係る包装袋を示す平面模式図である。
図5は、実施例1に係る包装袋の内側に計量の際の標線となる折り目を生成する手順を説明する図である。
図6は、実施例1に係る包装袋の内側に生成された標線を説明する図である。
図7は、実施例2に係る包装袋を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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