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公開番号2025070141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180240
出願日2023-10-19
発明の名称開閉体装置の構造
出願人文化シヤッター株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/17 20060101AFI20250424BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】巻取筒を火炎から保護して開閉体装置の防火性能を向上させることができる開閉体装置の構造を提供する。
【解決手段】開口部15を幅方向で挟む一方の第1対向面に固定される第1支軸と、他方の第2対向面に固定される第2支軸35と、第1支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部と、第2支軸35に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部と、駆動部及び助勢部を同軸で内側に固定して開口部15を開閉するシャッターカーテン17を外周に巻回するアルミ製の巻取筒51と、を備える開閉体装置の構造であって、開口部15を全閉した開閉体の巻始め側の基端は、巻取筒51の外周長よりも長く且つ巻取筒51の軸線に沿う全長に渡って巻取筒51を覆う耐火材からなる開閉体連結部61を介して巻取筒51に連結される。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
開口部を幅方向で挟む一方の第1対向面に固定される第1支軸と、他方の第2対向面に固定される第2支軸と、前記第1支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部と、前記第2支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部と、前記駆動部及び前記助勢部を同軸で内側に固定して前記開口部を開閉する開閉体を外周に巻回する巻取筒と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記開口部を全閉した前記開閉体の巻始め側の基端は、前記巻取筒の外周長よりも長く且つ前記巻取筒の軸線に沿う全長に渡って前記巻取筒を覆う耐火材からなる開閉体連結部を介して前記巻取筒に連結されることを特徴とする開閉体装置の構造。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
開口部を幅方向で挟む一方の第1対向面に固定される第1支軸と、他方の第2対向面に固定される第2支軸と、前記第1支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部と、前記第2支軸に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部と、前記駆動部及び前記助勢部を同軸で内側に固定して前記開口部を開閉する開閉体を外周に巻回する巻取筒と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記駆動部の先端と前記助勢部の先端との間には空隙を有した状態で前記巻取筒に覆われ、
前記開口部を全閉した前記開閉体の巻始め側の基端は、前記巻取筒の外周長よりも長く且つ前記巻取筒の軸線に沿う全長に渡って前記巻取筒を覆う耐火材からなる開閉体連結部を介して前記巻取筒に連結されることを特徴とする開閉体装置の構造。
【請求項3】
前記開閉体連結部が、前記開閉体を構成する複数のスラットであることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体装置の構造。
【請求項4】
前記開閉体連結部が、耐火クロスであることを特徴とする請求項1または2に記載の開閉体装置の構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、開閉体装置の構造に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
シャッター装置は、建物躯体にブラケットを介して両端が支持される巻取部を有する。巻取部には、建物の開口部を開閉する開閉体であるシャッターカーテンが巻き取られる。この巻取部は、全長に渡る長尺の軸を備えていれば、両端が軸受に支持できる構造を採れるが、駆動部(電動機構部)と助勢部(バネ機構部)という回転が完全同期しない異なる機構部を同軸に備えている場合には、共通の一軸構造とできない。
【0003】
このような開閉体装置の構造では、駆動部と助勢部とは、一方の駆動部を一方の建物躯体側に片持ち支持し、他方の助勢部を他方の建物躯体側に片持ち支持し、それぞれの軸端を固定されている。そして、左右に分離した駆動部及び助勢部は、これらを同軸で内側に固定して、シャッターカーテンを外周に巻回する巻取筒(「巻取ドラム」とも称される。)により一体的に連結されている。巻取筒は、駆動部と助勢部とのそれぞれに、ホイールを介して固定され、駆動回転力、助勢回転力のそれぞれが伝達されるようになっている。
【0004】
この巻取筒は、内側に固定される複数のホイールと相対回転を規制する係合構造が設けられることから、単なる筒体ではなく複雑な断面形状となる。このため、巻取筒は、軽量化や複雑な断面形状(形状成形性)が付与可能となるアルミ材により成形される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-214282号公報(図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、開閉体装置は、シャッターカーテンが全閉時、火災などが発生した場合、シャッターカーテンやガイドレール、収納部などはその素材がスチールなどの耐火性のある素材であることから耐火構造となるが、上記した巻取筒は、軽量化や形状成形性の目的でアルミ素材が用いられているため、熱に対する耐火性能が低い。すなわち、収納部に形成されるスリット状のシャッター出入口からの熱や火炎の流入で、この収納部内に熱が伝わると、耐火性のシャッターカーテンが全て繰り出されている、つまり開口部を全閉している場合には、巻取筒が露出状態となっていて、巻取筒が直接熱に晒されることになる。巻取筒は、高熱によって軟化、さらには溶融する場合があり、駆動部と助勢部とが片持ち支持構造であることから、それぞれの自重で巻取筒の中央近辺に重力方向の応力が集中し、巻取筒が座屈状に折れ曲がり、最悪の場合には、自重で巻取筒、駆動部、助勢部 が落下する虞も生じる。
【0007】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、巻取筒を火災など熱から保護して開閉体装置の防火性能を向上させることができる開閉体装置の構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の開閉体装置の構造は、開口部15を幅方向で挟む一方の第1対向面29に固定される第1支軸31と、他方の第2対向面33に固定される第2支軸35と、前記第1支軸31に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部41と、前記第2支軸35に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部47と、前記駆動部41及び前記助勢部47を同軸で内側に固定して前記開口部15を開閉する開閉体17を外周に巻回する巻取筒51と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記開口部15を全閉した前記開閉体17の巻始め側の基端は、前記巻取筒51の外周長よりも長く且つ前記巻取筒51の軸線に沿う全長に渡って前記巻取筒51を覆う耐火材からなる開閉体連結部61を介して前記巻取筒51に連結されることを特徴とする。
【0009】
この開閉体装置の構造では、開閉体(シャッターカーテン)17の巻始め側の基端が、開閉体連結部61を介して巻取筒51に連結される。開閉体連結部61は、耐火材からなる。開閉体連結部61は、巻取筒51の外周長よりも長く且つ巻取筒51の軸線に沿う全長に渡って巻取筒51を覆うことができる大きさの矩形状となる。
開閉体連結部61を介して基端が巻取筒51に固定された開閉体17は、建物の開口部15を開放する場合には、開閉体連結部61を巻始めとして巻取筒51に巻き取られ、開口部15を全開させる。一方、開口部15を全閉する場合には、巻回された開閉体17は、繰り出し方向の先端に取り付けられた座板25が最下端となって開口部15を下降する。開閉体17は、座板25が下枠27に着地することで開口部15を全閉状態とする。
開口部15を全閉した開閉体17は、開閉体連結部61を介して巻取筒51に連結された状態となっている。開閉体連結部61は、巻取筒51の外周長よりも長いので、少なくとも巻取筒51に1周巻かれている。また、開閉体連結部61は、巻取筒51の軸線に沿う全長に渡って長いので、開口部15全閉状態において、巻取筒51の全周を全長に渡って表出させることなく覆うことになる。
これにより、アルミ製の巻取筒51を有する開閉体装置(シャッター装置)11の防火性能は、耐火材からなる開閉体連結部61を余分に巻取筒51へ巻き付けることで、開閉体17の全閉状態であっても開閉体連結部61が巻取筒51の全周を覆って、熱から巻取筒51を保護することができる。
また、駆動部(電動機構部)41と助勢部(ばねユニット)47とがそれらを連結する巻取筒51を失うと、これらの境が折れ曲がることとなり、開口部15を全閉状態の開閉体17を構成するスラット19が撓んでしまう。スラット19が撓むと、スラット19の端が、ガイドレール13から抜け出る虞があり、スラット19とガイドレール13の間から火炎が貫通する虞がある。
開閉体装置の構造では、開閉体連結部61が巻取筒51の全周を覆って熱から保護できるので、巻取筒51の折れ曲がりや落下の防止に加え、ガイドレール13からのスラット19の抜けもしっかりと防止することができる。
その結果、開閉体17が全閉状態であっても、開閉体17を巻取筒51に連結するための耐火材からなる開閉体連結部61が、巻取筒51の全長に渡って巻取筒51の外周に少なくとも1周巻かれて巻取筒51を覆うので、巻取筒51を火災の熱から保護して開閉体装置としての防火性能を向上させることができる。
【0010】
本発明の請求項2記載の開閉体装置の構造は、開口部15を幅方向で挟む一方の第1対向面29に固定される第1支軸31と、他方の第2対向面33に固定される第2支軸35と、前記第1支軸31に同軸で回転自在に片持ち支持される駆動部41と、前記第2支軸35に同軸で回転自在に片持ち支持される助勢部47と、前記駆動部41及び前記助勢部47を同軸で内側に固定して前記開口部15を開閉する開閉体17を外周に巻回する巻取筒51と、を備える開閉体装置の構造であって、
前記駆動部の先端と前記助勢部の先端との間には空隙を有した状態で前記巻取筒に覆われ、
前記開口部15を全閉した前記開閉体17の巻始め側の基端は、前記巻取筒51の外周長よりも長く且つ前記巻取筒51の軸線に沿う全長に渡って前記巻取筒51を覆う耐火材からなる開閉体連結部61を介して前記巻取筒51に連結されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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