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公開番号2025070027
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180044
出願日2023-10-19
発明の名称歯科治療ユニット用の水分捕捉装置
出願人パワードライヤー有限会社
代理人個人,個人
主分類B01D 53/26 20060101AFI20250424BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】歯科医療用エアドライヤシステムに於いて、「スリーウェイシリンジ」と称される噴射器具に極力綺麗な乾燥空気を送ること。
【解決手段】歯科治療ユニット用の水分捕捉装置は、圧縮空気供給源と接続する第1供給配管と治療室に設置された歯科治療ユニットの第2供給配管との間に接続状態に介在し、吸気口部と気液分離後の空気を排出する排気口部とを有する容器と、吸気口部と第1供給配管に接続する一方の接続部材と、第2供給配管と排気口部に接続する他方の接続部材と、容器の内部空間に設けられ、空気流通を吸気口部側から排気口部側へと許容すると共に、少なくとも内部空間に所定間隔を有して配設されかつ空気中の水分を捕捉する複数の仕切板状の水分捕捉部材、又は内部空間に固定されかつ複数の仕切り部品の一体的な組み合わせから成る気液分離部材のいずれかを備えること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
圧縮空気供給源と接続する第1供給配管と治療室に設置された歯科治療ユニットの第2供給配管との間に接続状態に介在し、前記第2供給配管に空気を供給する歯科治療ユニット用の水分捕捉装置であって、
吸気口部と気液分離後の空気を排出する排気口部とを有する容器と、
前記吸気口部と前記第1供給配管に接続する一方の接続部材と、
前記第2供給配管と前記排気口部に接続する他方の接続部材と、
前記容器の内部空間に設けられ、空気流通を前記吸気口部側から排気口部側へと許容すると共に、少なくとも前記内部空間に所定間隔を有して配設されかつ空気中の水分を捕捉する複数の仕切板状の水分捕捉部材、又は前記内部空間に固定されかつ複数の仕切り部品の一体的な組み合わせから成る気液分離部材のいずれかを備える歯科治療ユニット用の水分捕捉装置。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
請求項1の水分捕捉装置に於いて、前記第1供給配管は、室内外又は室内の床下のいずれかに設置されたエアコンプレッサ及び熱交換手段を含む圧縮空気供給源と接続すると共に、前記室内の床下に配設された水平方向の本管と、この本管から枝分かれした複数本の枝管と、これらの枝管の先端部から上方へと延びると共に、前記治療室内の床を貫通し、かつ、前記歯科治療ユニットの患者用診療台の根元周辺に突出する前記一方の接続部材用の突出接続部とから成ることを特徴とする歯科治療ユニット用の水分捕捉装置。
【請求項3】
請求項1の水分捕捉装置に於いて、前記容器には、前記接続部材が取り外し可能に固定されていることを特徴とする歯科治療ユニット用の水分捕捉装置。
【請求項4】
請求項1の水分捕捉装置に於いて、前記気液分離部材は、さらに空気中に混入した雑菌を捕捉することができることを特徴とする歯科治療ユニット用の水分捕捉装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は水分捕捉装置に関し、特に、歯科用治療室に設置された歯科治療ユニットの噴射器具に綺麗な乾燥空気を送るために使用される歯科治療ユニット用の水分捕捉装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
まず、特許文献1の請求項1には、「省スペースで設置できメンテナンスが容易な歯科医療用エアドライヤを提供すること」を課題とし、この課題を解決するための手段として、「エア入力口と、前記エア入力口から供給されたエアを除湿する除湿部と、前記除湿部で除湿したドライエアを出力するエア出力口と、前記エア入力口,前記除湿部,及び前記エア出力口を覆う筐体とを備え、前記筐体は、一の方向の一方側に配置された第1のカバーと、他方側に配置された着脱可能な第2のカバーとを有し、前記除湿部は、前記第1のカバーで覆われ、前記エア入力口及び前記エア出力口は、前記第2のカバーで覆われることを特徴とする歯科医療用エアドライヤ」が記載されている(例えば請求項1、段落0009、図4等)。
【0003】
そして、図1の図面左側には、建物の機械室R2の床面上に、エアコンプレッサ22a及び前記歯科医療用エアドライヤ51が設置され、前記歯科医療用エアドライヤから供給されるドライエアは、建物の床面下に水平状態に配設されたエア配管23を介して図面右側の歯科治療室R1の歯科治療用ユニット21に直接送られることが示されている(符号は特許文献1のもの)。
【0004】
特許文献1の問題点は、建物の機械室R2に歯科医療用エアドライヤ51を設置しているため、歯科医療用エアドライヤ51と歯科治療室R1の歯科治療用ユニット21とを結ぶエア配管23の距離が長くなればなるほどエア配管23の内壁に水分化現象が発生し易くなり、その結果、エア配管23の中を流れる圧縮空気中に水分や雑菌が混ざる恐れがあると共に、前記水分や雑菌を含む圧縮空気が歯科治療用ユニット21側のタービンモーター、スリーウェイシリンジに送られる。
【0005】
ここで「細菌の好む増殖環境」について述べると、細菌の多くは高温多湿な環境で増殖が活発なることが知られている。例えば細菌の多くは10℃以下では増殖がゆっくりとなり、マイナス15℃以下では増殖が停止することが知見されている。したがって、歯科医療用エアドライヤシステムに於いても、前記エア配管23の中を流れるドライエアが高温になることを極力回避することが望まれる。
【0006】
しかしながら、歯科医療用の圧縮空気供給源は、エアコンプレッサ(圧縮機)と、このエアコンプレッサから送出された圧縮空気(エア)を除湿してドライエアとして送出する熱交換手段としてのエアドライヤ(冷凍乾燥機)とが必要である。前記エアコンプレッサを利用すると、当然のことながら、圧力によって結露温度は上がる。本発明者の知見によると、「大気と圧縮した空気に含まれる水蒸気の結露温度の変化」に関して、例えば35℃の気温かつ湿度60%の時、結露温度は26.1℃、大気圧下(0.1Mpa)、圧力が0.3Mpaに圧縮した時には、結露温度は45.9℃である。また圧力が0.6Mpaに圧縮した時、結露温度は60.1℃である。
【0007】
前記エア配管23は、普通一般に耐腐食性の合成樹脂材で出来ているが、配管はどの様な材質でも外気に触れることから、温度が外気温度に近いものと推測される。前述したように、35℃の外気では、つまり大気圧下では結露する。建物の床下は、気候、地域、場所等によっては外気温度が高くなり、例えば25℃~26.1℃であっても、いわば特別な場所といえる。エアコンプレッサ(圧縮機)から出た高温化した空気に含まれた水蒸気は、普通一般に結露し易くなるものの、前記エア配管23の配管壁で冷やされる水蒸気は、配管壁に接触した時だけなので、残存水蒸気は配管の先へ行くものの、配管壁で冷やされる不明瞭なタイミングで配管距離に比例して水分化が起きることは業界内ではあまり知られていない。
【0008】
本発明者は、長年の研究の結果、エア配管に関しても、「温度を上げない環境」、「水分のない環境」が必要であることに認識しながら、比較的長いエア配管の中を流れるドライエアに雑菌やウイルスが混入する可能性があることを知見した。また歯科医療用ユニットには小型タービン装置が含まれているが、小型タービン装置は虫歯や歯石を除去する回転器具で、圧縮空気を動力とし含まれる水分がタービンモーター内で雑菌が発生する原因ともなり得る。
【0009】
したがって、歯科医療用エアドライヤシステムに於いては、歯冠などをかぶせる時に接着剤の不良を防止するために、水を含まない綺麗な乾燥圧縮空気が必要である。
次に、特許文献2の紫外線照射空気殺菌装置は、出願人が貴庁に提案したもので、発明の課題は、「構造が簡単であるという発明の課題を満足させると同時に、容器に入り込んだ空気を所要時間(例えば好ましくは30秒以上の長い時間)容器の内部に留まるようにすることにより、空気の殺菌を確実に行うことができること」である。
【0010】
上記課題の解決手段は、「ダクトの内部空間に配備され、ダクトの一端開口部から他端開口部へと流れる空気を紫外線照射手段によって殺菌する紫外線照射空気殺菌装置に於いて、ダクトの内部には、該ダクトの内壁面と略直交状態に接続するように、かつ、一端開口部から他端開口部に向かって所要間隔を有して併設されると共に、該ダクトの内部を流れる空気を蛇行状に案内する一群の仕切板と、空気を殺菌することができるように一群の仕切板の間の全部又は一部に配設された多数の紫外線照射手段とが設けること」である。
上記特許文献2は、建物の室内の内部空間に供給する空気に雑菌が含まれないようにする紫外線照射空気殺菌装置であるが、本発明のように、その用途について、歯科医療用エアドライヤシステムに適用することは記載されていない。
(【0011】以降は省略されています)

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