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公開番号
2025069811
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-01
出願番号
2023179766
出願日
2023-10-18
発明の名称
転写記録方法
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D06P
5/24 20060101AFI20250423BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約
【課題】インク液体成分の蒸発割合を調整せずとも画像の滲みが抑制され、布帛に対して高画質な画像を形成できる転写記録方法を提供する。
【解決手段】剥離層を有する転写媒体にインクジェットヘッドから画像形成用インクを吐出して第1層を形成する第1層形成工程と、インクジェットヘッドから接着インクを吐出して第1層と重なるように第2層を形成する第2層形成工程と、転写媒体の第1層及び第2層が形成された面を、布帛と対向させた状態で加熱することにより、第1層及び第2層を布帛に熱転写する熱転写工程と、を有し、画像形成用インクは、色材と、水と、を含み、接着インクは、熱可塑性樹脂と、水と、を含み、熱可塑性樹脂の軟化点は、熱転写工程における布帛の加熱温度以下であり、熱可塑性樹脂の固形分含有量は、接着インクの全量に対して、5質量%以上25質量%以下であり、第2層形成工程における接着インクの塗布量は、38g/m
2
以上であり、第1層形成工程における画像形成用インクの塗布量及び第2層形成工程における接着インクの塗布量の合計が、212g/m
2
以下である、転写記録方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
剥離層を有する転写媒体にインクジェットヘッドから画像形成用インクを吐出して第1層を形成する第1層形成工程と、
前記インクジェットヘッドから接着インクを吐出して前記第1層と重なるように第2層を形成する第2層形成工程と、
前記転写媒体の前記第1層及び前記第2層が形成された面を、布帛と対向させた状態で加熱することにより、前記第1層及び前記第2層を前記布帛に熱転写する熱転写工程と、を有し、
前記画像形成用インクは、色材と、水と、を含み、
前記接着インクは、熱可塑性樹脂と、水と、を含み、
前記熱可塑性樹脂の軟化点は、前記熱転写工程における布帛の加熱温度以下であり、
前記熱可塑性樹脂の固形分含有量は、前記接着インクの全量に対して、5質量%以上25質量%以下であり、
前記第2層形成工程における前記接着インクの塗布量は、38g/m
2
以上であり、
前記第1層形成工程における前記画像形成用インクの塗布量及び前記第2層形成工程における前記接着インクの塗布量の合計が、212g/m
2
以下である、
転写記録方法。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
請求項1において、
前記第1層形成工程において、有彩色色材を含む第1画像形成用インクと、白色顔料を含む第2画像形成用インクと、を重ねて吐出して前記第1層を形成する、転写記録方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記熱可塑性樹脂は、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂及び塩化ビニル樹脂から選択される1種以上である、転写記録方法。
【請求項4】
請求項1において、
前記熱可塑性樹脂の軟化点は、80℃以上170℃以下である、転写記録方法。
【請求項5】
請求項1において、
前記画像形成用インクは、熱可塑性樹脂をさらに含み、前記第1層形成工程における前記画像形成用インクの塗布量及び前記第2層形成工程における前記接着インクの塗布量の合計が、76g/m
2
以上である、転写記録方法。
【請求項6】
請求項1において、
記録解像度が600dpi×600dpi以上である、転写記録方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転写記録方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
画像を形成した転写媒体である転写シートを布地等の布帛に重ね合わせ、加熱加圧することで画像を布帛に転写する転写印刷方法が知られている。このような方法では、転写シートに画像を形成する際に、微細な画像を高いオンデマンド性で形成するうえで有利であることから、インクジェット法が用いられることが多い。
【0003】
上記のような転写印刷方法では、基材の全面に剥離層及びホットメルト層が形成された転写シートに画像を形成した後、この転写シートを布帛に加熱加圧して転写する方法が一般的である。
【0004】
特許文献1には、基材に向けてインクジェットヘッドからインクを吐出して、基材上に着色層を形成する着色層形成工程と、着色層に向けてインクジェットヘッドから接着液を吐出して着色層上に接着層を形成する接着層形成工程と、を含み、着色層形成工程においてCMYKインクの画像の表面を覆うようにホワイトインクを付着させる転写媒体の製造方法が開示されている。同文献では、インクが水性画像形成用インクである場合、インクに含まれる液体成分のうち65~95質量%を蒸発させると着色層のパターンを高解像度で得られ、転写性も良好となる旨の記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-126025号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では転写物としてプラスチックや金属が用いられている。しかし、布帛を用いた場合に好適に転写できる転写条件の検討は不十分であった。また高解像度が求められる転写パターンは通常、領域ごとにインクの付着量が異なるので、全ての領域で液体成分の蒸発割合を好適に調整するのは困難であった。したがって液体成分の蒸発割合によらず高画質に記録できる方法が求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る転写記録方法の一態様は、
転写記録方法は、
剥離層を有する転写媒体にインクジェットヘッドから画像形成用インクを吐出して第1層を形成する第1層形成工程と、
前記インクジェットヘッドから接着インクを吐出して前記第1層と重なるように第2層を形成する第2層形成工程と、
前記転写媒体の前記第1層及び前記第2層が形成された面を、布帛と対向させた状態で加熱することにより、前記第1層及び前記第2層を前記布帛に熱転写する熱転写工程と、を有し、
前記画像形成用インクは、色材と、水と、を含み、
前記接着インクは、熱可塑性樹脂と、水と、を含み、
前記熱可塑性樹脂の軟化点は、前記熱転写工程における布帛の加熱温度以下であり、
前記熱可塑性樹脂の固形分含有量は、前記接着インクの全量に対して、5質量%以上2
5質量%以下であり、
前記第2層形成工程における前記接着インクの塗布量は、38g/m
2
以上であり、
前記第1層形成工程における前記画像形成用インクの塗布量及び前記第2層形成工程における前記接着インクの塗布量の合計が、212g/m
2
以下である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る転写記録方法の概略工程を示す模式図。
実施例、比較例及び参考例の接着インクの組成を示す表1。
実施例、比較例及び参考例の画像形成用インクの組成を示す表2。
実施例の転写記録方法の条件及び評価結果を示す表3。
実施例、比較例及び参考例の転写記録方法の条件及び評価結果を示す表4。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施形態について説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の例を説明するものである。本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形形態も含む。なお、以下で説明される構成の全てが本発明の必須の構成であるとは限らない。
【0010】
1.転写記録方法
本実施形態に係る転写記録方法は、剥離層を有する転写媒体にインクジェットヘッドから画像形成用インクを吐出して第1層を形成する第1層形成工程と、インクジェットヘッドから接着インクを吐出して第1層と重なるように第2層を形成する第2層形成工程と、転写媒体の第1層及び第2層が形成された面を、布帛と対向させた状態で加熱することにより、第1層及び第2層を布帛に熱転写する熱転写工程と、を有する。図1は、本実施形態に係る転写記録方法の概略工程を示す模式図である。
(【0011】以降は省略されています)
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