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公開番号
2025068061
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025025169,2023220935
出願日
2025-02-19,2019-12-02
発明の名称
炭化珪素半導体装置
出願人
富士電機株式会社
代理人
弁理士法人酒井総合特許事務所
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250417BHJP()
要約
【課題】深さ方向に隣接するn型領域同士およびp型領域同士を容易に連結可能にすることができる炭化珪素半導体装置を提供すること。
【解決手段】ドリフト層2は、第1~3部分並列pn層51~53を順に積層してなる。第1,3部分並列pn層51,53はトレンチ埋め込み並列pn層である。第2部分並列pn層52は多段エピ並列pn層であり、その厚さt2は薄く、0.65μm±0.05μm程度である。第1,3部分並列pn層51,53のn型領域62,67同士およびp型領域63,68同士は、それぞれ第2部分並列pn層52のn型領域64同士およびp型領域で連結されている。第1,3部分並列pn層51,53のn型領域62,67およびp型領域63,68のストライプ形状と、第2部分並列pn層52のn型領域64およびp型領域のストライプ形状と、は45度以上の角度で交差している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
主面を含み、ドリフト層および前記ドリフト層上の素子構造が設けられた、炭化珪素からなるエピタキシャル層を備え、
前記素子構造は、
p型のベース領域と、
前記主面に設けられたトレンチと、
前記ベース領域と前記ドリフト層との間に設けられ、深さ方向において前記トレンチの底面に対向する、前記ベース領域よりも不純物濃度の高いp型の第1半導体領域と、を有し、
前記ドリフト層は、前記ドリフト層の内部に形成された並列pn層の第1p型領域を有し、
前記第1半導体領域は、前記第1p型領域の内部で終端していることを特徴とする炭化珪素半導体装置。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
炭化珪素からなるn型の出発基板を備え、
前記出発基板の(0001)面の側に前記エピタキシャル層が積層されていることを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
前記第1p型領域は、前記トレンチの底面から所定厚さ離れていることを特徴とする請求項1または2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記第1p型領域のアスペクト比は、5以上15以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
前記ドリフト層は、深さ方向において前記第1p型領域に接触する第2p型領域を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
前記第1p型領域は、前記第2p型領域の内部で終端していることを特徴とする請求項5に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記第2p型領域は、平面視で前記第1p型領域と異なる方向に延在していることを特徴とする請求項5または6に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記ドリフト層を、前記ドリフト層の総厚さの80%以上の厚さで前記並列pn層としたフルSJ構造であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記フルSJ構造は、前記第1p型領域と、前記第1p型領域と不純物濃度が同じ複数のp型領域と、を深さ方向に連結した構造を有することを特徴とする請求項8に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項10】
前記素子構造は、
前記トレンチの内壁に沿った絶縁膜と、
前記トレンチの内部に埋め込まれる導電層と、を有し、
前記ドリフト層は、前記主面に平行な第1方向に前記第1p型領域と交互に配置されて前記並列pn層を構成する第1n型領域を有し、
前記トレンチは、前記主面に平行でかつ前記第1方向と異なる第2方向にストライプ状に延在し、
前記第1p型領域は、前記第2方向にストライプ状に延在していることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、炭化珪素半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ドリフト層を、不純物濃度を高めたn型領域とp型領域とを半導体基板の主面に平行な方向に交互に繰り返し互いに隣接して配置してなる並列pn層とした超接合(SJ:Super Junction)構造を備えた超接合半導体装置が公知である。SJ構造のドリフト層を形成するには、多段エピタキシャル(マルチエピタキシャル)方式またはトレンチ埋め込みエピタキシャル方式が用いられている。
【0003】
SJ構造の形成において、多段エピタキシャル方式では、n型エピタキシャル層を所定厚さになるまで複数段のエピタキシャル成長で段階的に厚くし、エピタキシャル成長を1段行うごとにp型領域を選択的に形成するためのイオン注入を繰り返し行う。トレンチ埋め込みエピタキシャル方式では、1段のエピタキシャル成長で所定厚さにしたn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、当該トレンチ内部をp型エピタキシャル層で埋め込む。
【0004】
炭化珪素(SiC)を半導体材料として用いた高耐圧の超接合半導体装置では、ドリフト層の厚さを厚くする必要がある。このため、ドリフト層となるエピタキシャル層を複数段のエピタキシャル成長で段階的に厚くして所定厚さにする多段エピタキシャル方式でなく、ドリフト層となるエピタキシャル層を1段のエピタキシャル成長で所定厚さにし、トレンチを形成後に当該トレンチをエピタキシャル成長で埋め込むトレンチ埋め込みエピタキシャル方式を用いたほうが、作製(製造)が容易である。
【0005】
トレンチ埋め込みエピタキシャル方式を用いた場合、ドリフト層となるn型エピタキシャル層にトレンチを形成し、当該トレンチの内部にp型エピタキシャル層を埋め込むことでSJ構造とする。ドリフト層の厚さが厚いほど、トレンチを深く形成する必要があるため、エッチング(以下、トレンチエッチングとする)によりトレンチを形成することも、当該トレンチの内部をエピタキシャル層で完全に埋め込むことも困難となる。
【0006】
ドリフト層の厚さが厚いほどトレンチエッチングが困難となる理由は、トレンチエッチングが異方性エッチングとなるドライエッチングであるからである。トレンチの深さが深くなるほど、側壁が半導体基板の主面に略垂直となる良好なトレンチ形状をドライエッチングで形成することが難しく、トレンチの幅が開口上部付近で広く、底面(開口下部)付近で狭くなりやすい。また、トレンチ側壁の荒れ(凹凸の高低差)が大きくなりやすい。
【0007】
それに加えて、トレンチエッチング用マスクとして用いる酸化膜(SiO
2
膜)もドライエッチング中に消失しないように厚さを厚く形成する必要がある。このため、トレンチエッチング用マスクとして用いる酸化膜の成膜(形成)、および当該酸化膜を選択的に除去してトレンチ形成領域に対応する部分を開口するためのドライエッチングも困難となる。また、酸化膜によって半導体基板に生じる応力が大きくなるなどの問題もある。
【0008】
そして、トレンチの深さが深いほど、トレンチのアスペクト比(=トレンチの深さ/トレンチの幅)が高くなるため、エピタキシャル成長時間が長くなる。これに加えて、トレンチ両側壁にそれぞれエピタキシャル成長したエピタキシャル層がトレンチ開口上部付近でつながって、トレンチの開口上部が塞がり、エピタキシャル層の埋め込みができなくなるため、トレンチの内部にボイド(空洞)が生じやすい。
【0009】
このような理由から、炭化珪素を半導体材料として用いた高耐圧の超接合半導体装置では、深さ方向にドリフト層の略全体をSJ構造(以下、フルSJ構造とする)とすることが難しく、ドリフト層を、半導体基板のおもて面側の部分のみSJ構造(以下、部分SJ構造とする)にするのが現実的であった。従来の部分SJ構造の超接合半導体装置の構造について説明する。図22は、従来の炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
【0010】
図22に示す従来の炭化珪素半導体装置110は、炭化珪素からなる半導体基板120に部分SJ構造のドリフト層102を備えたプレーナゲート構造の超接合MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)である。半導体基板120は、n
+
型出発基板121の上にエピタキシャル層122~124を順に積層してなる。n
+
型出発基板121は、n
+
型ドレイン領域101である。
(【0011】以降は省略されています)
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