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公開番号
2025067878
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2024178497
出願日
2024-10-11
発明の名称
伸縮カバー
出願人
宸チエ精機股フェン有限公司
代理人
個人
主分類
B23Q
11/08 20060101AFI20250417BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】切り屑が伸縮カバーの防護幕に落ちることを防止する。
【解決手段】伸縮カバーは防護幕ユニット10と支持ユニット20と短冊シールドユニット30を含む。防護幕ユニット10は展開状態と折畳状態との間で伸縮可能であり、複数の上峰部111と隣り合う2つの上峰部111の間に連接している複数の上谷折り部112とを有する。支持ユニット20は防護幕ユニット10の前端に設けられた可動プレート21と上峰部111と連結されたサポータ22を有する。短冊シールドユニット30は、可動プレート21に固定された拡張プレート材31と、拡張プレート材31の後方でそれぞれサポータ22に固定された複数の標準プレート材32とを有し、展開状態において拡張プレート材31は可動プレート21側の複数の上谷折り部112を遮蔽し、各標準プレート材32は、残りの上谷折り部112のそれぞれの前後両側にある上峰部111に連接する。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
防護幕ユニットと、支持ユニットと、短冊シールドユニットとを含み、
前記防護幕ユニットは、前後方向に沿って展開状態と折畳状態との間で変化するよう伸縮可能であり、天幕部材を有し、前記天幕部材は、前記前後方向に並び且つそれぞれ前記前後方向と直交する左右方向に延伸している複数の上峰部と、それぞれ隣り合う2つの前記上峰部の間に連接している複数の上谷折り部とを有し、前記防護幕ユニットの前記展開状態は、前記上峰部が互いに離間し、前記上谷折り部が広げられ、それぞれの前記上谷折り部により谷間空間が形成された状態であり、前記防護幕ユニットの前記折畳状態は、前記上峰部が互いに接近し、前記上谷折り部が折り畳まれた状態であり、
前記支持ユニットは、前記防護幕ユニットの前記前後方向における前端に設けられている可動プレートと、複数のサポータとを有し、前記サポータは、前記天幕部材の下側に配置され、それぞれ対応する1つの前記上峰部と連結されており、
前記短冊シールドユニットは、前記防護幕ユニットの上面を遮蔽するように設けられ、前記可動プレートに固定されている拡張プレート材と、前記拡張プレート材の前記前後方向における後方にそれぞれ配置されていると共にそれぞれ対応する前記サポータに固定されている複数の標準プレート材とを有し、前記防護幕ユニットが前記展開状態にあるときに、前記拡張プレート材は、前記可動プレートに最も近い少なくとも2つの前記上谷折り部がそれぞれ形成する前記谷間空間を遮蔽し、各前記標準プレート材は、前記上谷折り部の前記少なくとも2つ以外の残りの前記上谷折り部のそれぞれの前後両側にある前記上峰部に連接するように構成されている、
伸縮カバー。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記拡張プレート材は、前記可動プレートに固定されている第1の取付端部と、前記第1の取付端部から前記前後方向における後方に延びる第1の遮蔽板部とを有し、
各前記標準プレート材は、第2の取付端部と、前記第2の取付端部から前記前後方向における後方に延びる第2の遮蔽板部とを有し、
前記防護幕ユニットが前記展開状態にあるとき、前記拡張プレート材の前記第1の取付端部は、前記拡張プレート材に最も近い1つの前記標準プレート材の前記第2の取付端部から離間しており、前記拡張プレート材の前記第1の遮蔽板部は、前記最も近い1つの前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部に部分的に重なり、それぞれ隣り合う2つの前記標準プレート材の前記第2の取付端部は互いに離間しており、それぞれ隣り合う2つの前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部は後端が互いに離間しており、各前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部は互いに部分的に重なり、
前記防護幕ユニットが前記折畳状態にあるとき、前記拡張プレート材の前記第1の取付端部は、前記拡張プレート材に最も近い1つの前記標準プレート材の前記第2の取付端部に隣接し、前記拡張プレート材の前記第1の遮蔽板部は、前記拡張プレート材に近い側の複数の前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部の上方に位置し、それぞれ隣り合う2つの前記標準プレート材の前記第2の取付端部は互いに隣接し、それぞれ隣り合う2つの前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部の後端が互いに隣接し、各前記標準プレート材の前記第2の遮蔽板部が互いに重なる、
請求項1に記載の伸縮カバー。
【請求項3】
前記第1の遮蔽板部は、前記第1の取付端部と連接する第1の水平部と、前記第1の水平部から後方かつ下方に延びて前記第1の水平部に対して斜めになっている第1の傾斜部と、前記第1の傾斜部から後方かつ下方に延びて前記第1の傾斜部に対して斜めになっている第1の渡し板部とを有し、
各前記標準プレート材において、前記第2の遮蔽板部は、前記第2の取付端部に連接する第2の水平部と、前記第2の水平部から後方かつ下方に延びて前記第2の水平部に対して斜めになっている第2の渡し板部とを有する、
請求項2に記載の伸縮カバー。
【請求項4】
前記防護幕ユニットは、2つの側幕部材を更に有し、前記2つの側幕部材は、前記前後方向に沿って前記天幕部材の前記左右方向における両側に連接していて且つ下方に延びており、各前記側幕部材は、前記前後方向に並び且つそれぞれ前記天幕部材の前記上峰部に隣接する複数の側峰部と、それぞれ前記天幕部材の各前記上谷折り部に隣接すると共に隣り合う2つの前記側峰部の間に連接している複数の側谷折り部とを有し、各前記サポータの前記左右方向における両端部は、それぞれ2つの前記側幕部材がそれぞれ有する対応の1つの前記側峰部と連結されている、
請求項1に記載の伸縮カバー。
【請求項5】
前記支持ユニットは、前記防護幕ユニットの前記前後方向における後端に設けられている固定プレートを更に有する、
請求項1に記載の伸縮カバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮カバーに関し、より詳細には、短冊シールドユニットを含む伸縮カバーに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
加工機械(例えばウエハカッター、図示せず)を防護幕で覆うために用いられかつ防護幕を保護するための短冊シールド(「ヨロイ」とも呼ばれる)を有する従来の伸縮カバーを図1~図5に示す。図示のように、従来の伸縮カバーは、前後方向Xに伸縮自在であってその伸縮により展開状態と折畳状態との間で変化可能な防護幕1と、防護幕1に連結された支持モジュール2と、防護幕1の上面を遮蔽するための短冊シールドモジュール3とを含む。防護幕1は、天幕部材101と、天幕部材101の左右方向Yにおける両側に連接する2つの側幕部材102とを有する。天幕部材101は、防護幕1の前後方向Xに並び且つそれぞれ左右方向Yに延伸する複数の峰部103と、それぞれ隣り合う2つの峰部103の間に連接する複数の谷折り部104とを有し、防護幕1を展開状態にした際には、広げられた各谷折り部104により側面視でV字状の谷間空間105が形成される。支持モジュール2は、防護幕1の前後方向Xにおける前端に配置された可動プレート201と、防護幕1の前後方向Xにおける後端に配置された固定プレート202と、防護幕1内に配置され、それぞれ対応する峰部103に固定された複数のリブ状のサポータ203とを含む。図1~3に示すように、短冊シールドモジュール3は、形状およびサイズが全て同じである複数の短冊部材(スラット)301を含み、そのうち前端にある1つの短冊部材301は可動プレート201に固定され、その他の短冊部材301はそれぞれ対応する峰部103に連結されていると共に、峰部103を介して対応するサポータ203の上端部に固定されている。
【0003】
上記構成により、加工機械により加工を行う場合には、図4および図5に示すように、可動プレート201を前方に動かして、折畳状態であった防護幕1を開いて展開状態にすると、折畳状態においては互いに全体的に重なり合っていた短冊部材301が前後にずらされて部分的に重なり合うようになり、防護幕1の天幕部材101を覆うようになる。このとき、サポータ203は互いに離間して、広げられた防護幕1を支持するようになり、これにより防護幕1によって防護幕1の下にある機構(例えばリードスクリュー、図示せず)を遮蔽して防護することができ、なおかつ防護幕1そのものも短冊シールドモジュール3により遮蔽されて保護される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
株式会社ナベルのウェブサイトにおける製品案内(ジャバラ)(https://www.bellows.co.jp/?p=26、2023年10月11日検索)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の伸縮カバーを展開して使用する場合、通常、防護幕1の可動板201に近い側の端部が加工機械のツールヘッドに最も近いので、最も頻繁に展開される箇所であり、したがって、短冊シールドモジュール3においても可動プレート201に近い側の短冊部材301が最も頻繁に引っぱられて防護幕1の対応部分の保護のために使用される。しかしながら、防護幕1の展開時には、各短冊部材301が各谷間空間105に対して1対1で覆う構成であるため、引っ張られて部分的に重なり合うようになった隣り合う短冊部材301の間に隙間があると、加工により発生した切り屑などが、その隙間から谷間空間105に入り込んで防護幕1上に落ちることがあり、このように入り込んだ切り屑などにより防護幕1が開閉の過程で破損し、その結果、例えば加工に使用される切削用液体(純水など)が防護幕1内に漏出し、防護幕1の下にある保護されるべき機構に錆びが生じる原因となるおそれがある。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑みて、上記問題を何らか解決できる伸縮カバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための手段として、本発明は、防護幕ユニットと、支持ユニットと、短冊シールドユニットとを含み、前記防護幕ユニットは、前後方向に沿って展開状態と折畳状態との間で変化するよう伸縮可能であり、天幕部材を有し、前記天幕部材は、前記前後方向に並び且つそれぞれ前記前後方向と直交する左右方向に延伸している複数の上峰部と、それぞれ隣り合う2つの前記上峰部の間に連接している複数の上谷折り部とを有し、前記防護幕ユニットの前記展開状態は、前記上峰部が互いに離間し、前記上谷折り部が広げられ、それぞれの前記上谷折り部により谷間空間が形成された状態であり、前記防護幕ユニットの前記折畳状態は、前記上峰部が互いに接近し、前記上谷折り部が折り畳まれた状態であり、前記支持ユニットは、前記防護幕ユニットの前記前後方向における前端に設けられている可動プレートと、複数のサポータとを有し、前記サポータは、前記天幕部材の下側に配置され、それぞれ対応する1つの前記上峰部と連結されており、前記短冊シールドユニットは、前記防護幕ユニットの上面を遮蔽するように設けられ、前記可動プレートに固定されている拡張プレート材と、前記拡張プレート材の前記前後方向における後方にそれぞれ配置されていると共にそれぞれ対応する前記サポータに固定されている複数の標準プレート材とを有し、前記防護幕ユニットが前記展開状態にあるときに、前記拡張プレート材は、前記可動プレートに最も近い少なくとも2つの前記上谷折り部がそれぞれ形成する前記谷間空間を遮蔽し、各前記標準プレート材は、前記上谷折り部の前記少なくとも2つ以外の残りの前記上谷折り部のそれぞれの前後両側にある前記上峰部に連接するように構成されている、伸縮カバーを提供する。
【発明の効果】
【0008】
短冊シールドユニットの拡張プレート材と標準プレート材とを組み合わせる設計を利用し、拡張プレート材が、可動プレートに近い側にある複数の上谷折り部がそれぞれ形成する谷間空間を覆うことができるように構成されているために、展開状態において1枚の拡張プレート材で複数の谷間空間を覆うことができ、たとえ防護幕ユニットにおいて可動プレートに近い側の端部が最も頻繁に展開されるとしても、拡張プレート材とそれに隣接する1つの標準プレート材の間に隙間が形成され得るだけであり、またこの形成され得る隙間も、上記の可動プレートに近い側にある複数の上谷折り部の谷間空間の上には位置しない。したがって、拡張プレート材の上に加工において発生した切り屑などが落ちても、特に可動プレートに近い側の上谷折り部の谷間空間に入り込む可能性を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
従来の伸縮カバーを示す斜視図である。
従来の伸縮カバーを示す分解斜視図である。
従来の伸縮カバーの展開状態を示す部分側面図である。
従来の伸縮カバーの展開状態を示す部分断面図である。
図4の一部拡張図である。
本発明の伸縮カバーの一実施形態を示す斜視図である。
上記実施形態を示す分解斜視図である。
上記実施形態の展開状態を示す部分側面図である。
上記実施形態の展開状態を示す部分断面図である。
図9の一部拡張図である。
上記実施形態の折畳状態を示す側面図である。
上記実施形態の折畳状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図6、図7、図8を参照して、本発明の伸縮カバー100の一実施形態を説明する。本実施形態において、伸縮カバー100は、防護幕ユニット10と、支持ユニット20と、短冊シールドユニット30とを含む。伸縮カバー100は、加工機械(例えばウエハカッター、図示せず)を覆うように使用可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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