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公開番号
2025067135
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023176861
出願日
2023-10-12
発明の名称
固体電解質の製造方法及び固体電池の製造方法
出願人
FDK株式会社
代理人
弁理士法人扶桑国際特許事務所
主分類
H01B
13/00 20060101AFI20250417BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】高品質の固体電解質を実現する。
【解決手段】固体電解質の製造方法は、溶融状態の固体電解質材料を水に浸漬して急冷する工程(ステップS3)を含む。固体電解質の製造方法は更に、急冷された固体電解質材料を非水系液体に浸漬し、急冷された際に固体電解質材料に付着した水を非水系液体で置換する工程(ステップS4)を含む。これにより、水への浸漬による急冷後、非水系液体による置換を行わない場合に比べて、異相の生成が抑えられ、異相による固体電解質の品質劣化が抑えられる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
溶融状態の固体電解質材料を水に浸漬して急冷する工程と、
急冷された前記固体電解質材料を非水系液体に浸漬し、急冷された際に前記固体電解質材料に付着した前記水を前記非水系液体で置換する工程と、
を含む、固体電解質の製造方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記非水系液体は、ピクノメーター法で常温測定した時の前記固体電解質材料の飽和溶解度が21mg/mL未満である、請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
【請求項3】
急冷された前記固体電解質材料を前記非水系液体に浸漬することを複数回繰り返す、請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
【請求項4】
前記固体電解質材料は、Li
1+x
Al
x
Ge
2-x
P
3
O
12
(0<x≦1)を含む、請求項1に記載の固体電解質の製造方法。
【請求項5】
前記固体電解質材料は、Liが化学量論比1+xから0%超30%未満の範囲で過剰に添加される、請求項4に記載の固体電解質の製造方法。
【請求項6】
前記固体電解質材料は、0.4≦x≦0.6である、請求項4又は5に記載の固体電解質の製造方法。
【請求項7】
固体電解質を準備する工程と、
準備された前記固体電解質を用いた層を形成する工程と、
を含み、
前記固体電解質を準備する工程は、
前記固体電解質の溶融状態の固体電解質材料を水に浸漬して急冷する工程と、
急冷された前記固体電解質材料を非水系液体に浸漬し、急冷された際に前記固体電解質材料に付着した前記水を前記非水系液体で置換する工程と、
を含む、固体電池の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体電解質の製造方法及び固体電池の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
固体電解質を用いたリチウムイオン電池等の固体電池が知られている。固体電解質の製造に関し、溶融した固体電解質材料を急冷してガラス化し、非晶質の固体電解質を得る技術が知られている。例えば、溶融した固体電解質材料を、金属等の板又はロールと接触させて急冷する方法(特許文献1-2)、氷水に投入して急冷する方法(特許文献3-5)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2015-506063号公報
特開2017-119611号公報
特開2013-157195号公報
特開2010-225390号公報
特開2009-140910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
溶融した固体電解質材料を金属等の板又はロールと接触させて急冷する方法では、接触した金属等からの異物が固体電解質に混入し、その品質に影響を及ぼす恐れがある。また、溶融した固体電解質材料を氷水に投入して急冷する方法では、固体電解質の品質が水分により劣化し、固体電池に用いた時のイオン伝導性に影響を及ぼす恐れがある。
【0005】
1つの側面では、本発明は、高品質の固体電解質を実現することを目的とする。また、別の側面では、本発明は、高品質の固体電解質を用いた固体電池を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様では、溶融状態の固体電解質材料を水に浸漬して急冷する工程と、急冷された前記固体電解質材料を非水系液体に浸漬し、急冷された際に前記固体電解質材料に付着した前記水を前記非水系液体で置換する工程と、を含む、固体電解質の製造方法が提供される。
【0007】
また、別の態様では、固体電解質を準備する工程と、準備された前記固体電解質を用いた層を形成する工程と、を含み、前記固体電解質を準備する工程は、前記固体電解質の溶融状態の固体電解質材料を水に浸漬して急冷する工程と、急冷された前記固体電解質材料を非水系液体に浸漬し、急冷された際に前記固体電解質材料に付着した前記水を前記非水系液体で置換する工程と、を含む、固体電池の製造方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
1つの側面では、高品質の固体電解質を実現することが可能になる。また、別の側面では、高品質の固体電解質を用いた固体電池を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
固体電解質の製造方法の一例について説明する図である。
固体電解質のX線回折測定結果の例を示す図である。
固体電池の一例について説明する図である。
Li添加量を変化させたLAGPについて得られたイオン伝導度測定結果の一例を示す図である。
Li添加量を変化させたLAGPについて得られたX線回折測定結果の一例を示す図である。
Al置換比を変化させたLi添加量20%のLAGPについて得られたイオン伝導度測定結果の一例を示す図である。
Al置換比を変化させたLi添加量20%のLAGPについて得られたX線回折測定結果の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は固体電解質の製造方法の一例について説明する図である。
まず、固体電解質材料を準備する(ステップS1)。例えば、固体電解質としてLi
1+x
Al
x
Ge
2-x
P
3
O
12
(0<x≦1、「LAGP」とも言う)を製造する場合には、その構成元素であるLi、Al、Ge、P及びOが所定の化学量論比となるように、LAGPの原材料であるLi
2
CO
3
、γ-Al
2
O
3
、GeO
2
及びNH
4
H
2
PO
4
を混合したものを、固体電解質材料として準備する。一例として、Li
1+x
Al
x
Ge
2-x
P
3
O
12
においてx=0.5となるように、即ち、Li
1.5
Al
0.5
Ge
1.5
P
3
O
12
の化学量論比となるように、原材料のLi
2
CO
3
、γ-Al
2
O
3
、GeO
2
及びNH
4
H
2
PO
4
を混合し、固体電解質材料を準備する。
(【0011】以降は省略されています)
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