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公開番号2025082572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195996
出願日2023-11-17
発明の名称ノッチフィルタ及びモータ駆動装置
出願人FDK株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類H02P 29/50 20160101AFI20250522BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】LCフィルタに流れる電流が変化しても、LCフィルタの共振周波数帯域のゲインを減衰させて、電流制御の安定性を確保すること。
【解決手段】ノッチフィルタは、信号を減衰する周波数帯域を設定可能なノッチフィルタ本体と、スイッチング回路の出力に応じてLCフィルタに流れる電流に基づいて、ノッチフィルタ本体の周波数帯域を設定する設定部と、を備え、ノッチフィルタ本体は、設定された周波数帯域の信号を減衰させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
信号を減衰する周波数帯域を設定可能なノッチフィルタ本体と、
スイッチング回路の出力に応じてLCフィルタに流れる電流に基づいて、前記ノッチフィルタ本体の前記周波数帯域を設定する設定部と、
を備え、
前記ノッチフィルタ本体は、設定された前記周波数帯域の信号を減衰させる、
ノッチフィルタ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記設定部は、
前記電流の電流値が入力される入力部と、
前記電流値に基づいて、前記LCフィルタの共振周波数を求める演算部と、
前記周波数帯域が前記共振周波数を含むように、コンデンサ容量と抵抗値との組み合わせを選択する選択部と、
を有し、
前記ノッチフィルタ本体は、前記設定部が前記組み合わせを設定することにより、前記周波数帯域が設定される、
請求項1に記載のノッチフィルタ。
【請求項3】
前記演算部は、前記電流値に基づいて、前記LCフィルタのインダクタのインダクタンスを求め、前記インダクタンスに基づいて、前記LCフィルタの共振周波数を求める、
請求項2に記載のノッチフィルタ。
【請求項4】
前記演算部は、前記電流値と当該電流値の電流が流れる前記インダクタのインダクタンスとの関係を示す第1マップに基づいて、前記インダクタンスを求める、
請求項3に記載のノッチフィルタ。
【請求項5】
前記選択部は、前記周波数帯域と当該周波数帯域となる前記組み合わせとの関係を示す第2マップに基づいて、組み合わせを選択する、
請求項2に記載のノッチフィルタ。
【請求項6】
スイッチング回路とLCフィルタとを有し、前記LCフィルタを介して、前記スイッチング回路からの出力が出力される出力部と、
指令電流と前記LCフィルタの電流とに基づいて、前記スイッチング回路を制御する信号を出力する制御部と、
前記信号が入力されて、前記信号への処理が行われる、請求項1に記載のノッチフィルタと、
当該ノッチフィルタで処理された前記信号に基づいて、前記スイッチング回路を駆動する駆動部と、
を備える、
モータ駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ノッチフィルタ及びモータ駆動装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
モータを駆動するモータ駆動アンプ等のモータ駆動装置においては、周波数応答特性を向上させるため、当該装置で用いるLCフィルタの共振周波数帯域のゲインをノッチフィルタにより減衰させて、電流制御の安定性を確保している。
【0003】
上述したノッチフィルタとして、例えば、特許文献1には、十分な減衰量を保持しつつ、減衰帯域を広げるよう構成されたノッチフィルタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-163235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、LCフィルタの平滑用インダクタの直流重畳特性は、電流が大きくなるにつれて、インダクタンスが減少していくのが一般的である。電流の変化に伴い、インダクタンスが変動すると、LCフィルタの共振周波数が変動するので、LCフィルタの共振周波数帯域のゲインをノッチフィルタで十分に減衰させることができず、電流制御が不安定になる。なお、電流が大きくなっても、インダクタンスの減少値が低いインダクタもあるが、このようなインダクタは、高額であり、また、大型である。
【0006】
本発明の目的は、LCフィルタに流れる電流が変化しても、LCフィルタの共振周波数帯域のゲインを減衰させて、電流制御の安定性を確保可能なノッチフィルタ及びモータ駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るノッチフィルタは、
信号を減衰する周波数帯域を設定可能なノッチフィルタ本体と、
スイッチング回路の出力に応じてLCフィルタに流れる電流に基づいて、前記ノッチフィルタ本体の前記周波数帯域を設定する設定部と、
を備え、
前記ノッチフィルタ本体は、設定された前記周波数帯域の信号を減衰させる。
【0008】
本発明に係るモータ駆動装置は、
スイッチング回路とLCフィルタとを有し、前記LCフィルタを介して、前記スイッチング回路からの出力が出力される出力部と、
指令電流と前記LCフィルタの電流とに基づいて、前記スイッチング回路を制御する信号を出力する制御部と、
前記信号が入力されて、前記信号への処理が行われる、上記のノッチフィルタと、
当該ノッチフィルタで処理された前記信号に基づいて、前記スイッチング回路を駆動する駆動部と、
を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によればLCフィルタに流れる電流が変化しても、LCフィルタの共振周波数帯域のゲインを減衰させて、電流制御の安定性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施の形態に係るノッチフィルタを備えるモータ駆動装置の一例を示す図である。
図1に示すノッチフィルタの周波数設定方法を説明するフローチャートである。
図1に示すモータ駆動装置のLCフィルタに流れる電流と、そのインダクタのインダクタンスと、の関係を示す特性マップである。
図1に示すLCフィルタの共振周波数と、当該共振周波数=ノッチ周波数とする場合のコンデンサの容量及び抵抗の抵抗値の組み合わせと、を示す選択マップである。
図1に示すモータ駆動装置において、電流変動する場合の周波数-ゲイン特性を示すグラフである。
LCフィルタを備え、ノッチフィルタを備えていない、比較例としてのモータ駆動装置において、電流変動しない場合の周波数-ゲイン特性を示すグラフである。
LCフィルタを備え、従来のノッチフィルタを備えるモータ駆動装置において、電流変動しない場合の周波数-ゲイン特性を示すグラフである。
LCフィルタを備え、従来のノッチフィルタを備えるモータ駆動装置において、電流変動する場合の周波数-ゲイン特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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