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公開番号2025062781
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172029
出願日2023-10-03
発明の名称電線束の製造方法及び電線接合体の製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 43/02 20060101AFI20250408BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】より簡易な方法で端子金具への超音波振動の伝播を抑制することが可能な電線束の製造方法を提供する。
【解決手段】導体21が絶縁体被覆部22で覆われた電線20の一端に端子金具30を接続してなる複数の端子付き電線10を互いに接合した電線束の製造方法であって、複数の端子付き電線における絶縁体被覆部を加温して絶縁体被覆部を膨張させる工程と、絶縁体被覆部が膨張した状態で、複数の端子付き電線から露出した複数の導体に対して超音波振動を付与することにより、複数の導体同士を超音波接合する工程と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
導体が絶縁体被覆部で覆われた電線の一端に端子金具を接続してなる複数の端子付き電線を互いに接合した電線束の製造方法であって、
複数の前記端子付き電線における前記絶縁体被覆部を加温して前記絶縁体被覆部を膨張させる工程と、
前記絶縁体被覆部が膨張した状態で、複数の前記端子付き電線から露出した複数の前記導体に対して超音波振動を付与することにより、複数の前記導体同士を超音波接合する工程と、
を有する、電線束の製造方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記絶縁体被覆部を加温した際の前記絶縁体被覆部の温度は、前記絶縁体被覆部が膨張した状態で前記導体に対して超音波振動を付与したときに、各端子付き電線における導体と絶縁体被覆部とが互いに異なる周波数で振動する温度である、請求項1に記載の電線束の製造方法。
【請求項3】
加温された温風及び液体の少なくとも一方を前記絶縁体被覆部に接触させることにより、前記絶縁体被覆部を加温する、請求項1又は2に記載の電線束の製造方法。
【請求項4】
各端子付き電線における前記絶縁体被覆部の一箇所又は複数箇所を加温する、請求項1又は2に記載の電線束の製造方法。
【請求項5】
各端子付き電線における前記端子金具及び前記絶縁体被覆部の全体を加温する、請求項1又は2に記載の電線束の製造方法。
【請求項6】
導体が絶縁体被覆部で覆われた電線の一端に端子金具を接続してなる端子付き電線と導電部材とを接合した電線接合体の製造方法であって、
前記端子付き電線における前記絶縁体被覆部を加温して前記絶縁体被覆部を膨張させる工程と、
前記絶縁体被覆部が膨張した状態で、前記端子付き電線から露出した前記導体に対して超音波振動を付与することにより、前記導体と前記導電部材とを超音波接合する工程と、
を有する、電線接合体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電線束の製造方法及び電線接合体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、複数の電線をコネクタ等の接続部品を用いることなく接続する手法として、複数の電線の端末から露出させた複数の導体を直接接合して導体接合部を形成する方法が提案されている。具体的には、導体の接合を行うための接合機に複数の導体を一纏めにセットし、超音波接合処理を施すことにより、当該導体を接合している。
【0003】
ここで、電線として、端部に端子金具が圧着された端子付き電線を用いた場合、端子付き電線に超音波振動を付与すると、振動が導体を通って端子金具まで伝播するため、端子金具の折り曲げ部分など、比較的強度が弱い箇所で破断を起こす恐れがある。そのため、特許文献1では、端子金具への振動の伝播を低減して、端子金具の破損を抑制する技術が提案されている。具体的には、導体が外被で覆われた電線の一端に端子金具を接続し、電線の中間部分を一対の板体によって挟持し、電線の他端において露出された導体に対して超音波振動を付与して超音波接合処理を行う、端子付き電線の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-177863号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、各電線を一対の治具(板体)で挟持することにより、振動が端子金具にまで伝播することを抑制している。ただ、振動の伝播を抑制するためには、各電線を治具で十分に加圧する必要があり、そのためには各電線に合わせた治具を使用することが望ましい。そのため、より簡易な方法で、端子金具への超音波振動の伝播を抑制できる手法が求められている。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、より簡易な方法で端子金具への超音波振動の伝播を抑制することが可能な電線束の製造方法及び電線接合体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一の態様に係る電線束の製造方法は、導体が絶縁体被覆部で覆われた電線の一端に端子金具を接続してなる複数の端子付き電線を互いに接合した電線束の製造方法であって、複数の端子付き電線における絶縁体被覆部を加温して絶縁体被覆部を膨張させる工程と、絶縁体被覆部が膨張した状態で、複数の端子付き電線から露出した複数の導体に対して超音波振動を付与することにより、複数の導体同士を超音波接合する工程と、を有する。
【0008】
本発明の第二の態様に係る電線接合体の製造方法は、導体が絶縁体被覆部で覆われた電線の一端に端子金具を接続してなる端子付き電線と導電部材とを接合した電線接合体の製造方法であって、端子付き電線における絶縁体被覆部を加温して絶縁体被覆部を膨張させる工程と、絶縁体被覆部が膨張した状態で、端子付き電線から露出した導体に対して超音波振動を付与することにより、導体と導電部材とを超音波接合する工程と、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より簡易な方法で端子金具への超音波振動の伝播を抑制することが可能な電線束の製造方法及び電線接合体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態に係る電線束の製造方法で用いる端子付き電線の一例を概略的に示す斜視図である。
端子付き電線における端子金具の断面を示す概略図である。
本実施形態に係る電線束の製造方法において、複数の端子付き電線を超音波接合装置に載置した状態を示す概略図である。
本実施形態に係る電線束の製造方法において、複数の端子付き電線を加温した状態を示す概略図である。
本実施形態に係る電線束の製造方法において、複数の端子付き電線を加温しつつ、超音波接合した状態を示す概略図である。
本実施形態に係る電線束の製造方法において、複数の端子付き電線を加温した状態の他の例を示す概略図である。
本実施形態に係る電線束の製造方法において、複数の端子付き電線を加温した状態の他の例を示す概略図である。
本実施形態に係る電線接合体の製造方法において、端子付き電線を加温した状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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