TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025062690
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023171873
出願日
2023-10-03
発明の名称
手指リハビリ用具
出願人
日東工器株式会社
代理人
個人
主分類
A61H
1/02 20060101AFI20250408BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】患者の拘縮した手の指がより大きく開いた状態又は指が手の甲からさらに後側にまで反った状態にまで指を伸ばすことができるようにした手指リハビリ用具を提供する。
【解決手段】手指リハビリ用具1は、第1気室18を有する手の甲側部分10と、第2気室68を有する手の平側部分60とを備える。手の甲側部分10は、当該手指リハビリ用具1を手に装着したときに手の甲に面するように位置する第1部分48と手の指の背に面するように位置する第2部分50を有する。手の平側部分60は、当該手指リハビリ用具1を手に装着したときに手の平に面するように位置する第3部分86と手の指の腹に面するように位置する第4部分88を有する。第1気室18に空気が供給されたときに、第1部分48が第2部分50よりも大きく膨張する。第2気室68に空気が供給されたときに、第4部分88が第3部分86よりも大きく膨張する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
手の周りに装着して使用される手指リハビリ用具であって、
第1気室を有する手の甲側部分と、
前記手の甲側部分に対して固定され、第2気室を有する手の平側部分と、
を備え、
前記手の甲側部分が、当該手指リハビリ用具を手に装着したときに手の甲に面するように位置する第1部分と前記手の指の背に面するように位置する第2部分を有し、
前記手の平側部分が、当該手指リハビリ用具を手に装着したときに手の平に面するように位置する第3部分と前記手の指の腹に面するように位置する第4部分を有し、
前記第1気室に空気が供給されたときに前記第1部分が前記第2部分よりも大きく膨張し、前記第2気室に空気が供給されたときに前記第4部分が前記第3部分よりも大きく膨張するようにされた、手指リハビリ用具。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記第2部分の膨張を制限する第1膨張制限構造と、前記第3部分の膨張を制限する第2膨張制限構造と、のうちの少なくとも一方を備える、請求項1に記載の手指リハビリ用具。
【請求項3】
前記第1気室及び前記第2気室のそれぞれが、相互に接合された2つのシート材の間に形成されており、
前記第1膨張制限構造と前記第2膨張制限構造とのうちの前記少なくとも一方が、対応する前記第1気室又は前記第2気室内で前記2つのシート材の間に取り付けられて、前記2つのシート材の間の離間距離を制限するように構成された膨張制限部材を有する、請求項2に記載の手指リハビリ用具。
【請求項4】
前記第1膨張制限構造と前記第2膨張制限構造とのうちの前記少なくとも一方の前記膨張制限部材が、対応する前記第1気室又は前記第2気室が収縮しているときには平面状に折り畳まれ、膨張しているときには筒状に展開する筒状シート材である、請求項3に記載の手指リハビリ用具。
【請求項5】
前記第1膨張制限構造と前記第2膨張制限構造の両方を備え、
前記第1膨張制限構造の前記筒状シート材が、前記第1気室内で手の幅方向に延びるように配置され、
前記第2膨張制限構造の前記筒状シート材が、前記第2気室内で前記手の幅方向に略直交する手の長さ方向に延びるように配置されている、請求項4に記載の手指リハビリ用具。
【請求項6】
前記手の甲側部分と前記手の平側部分とが別体として形成され、
前記手の甲側部分の一側部と前記手の平側部分の一側部とを連結する第1連結構造と、
前記手の甲側部分の他側部と前記手の平側部分の他側部とを連結する第2連結構造と、
前記手の甲側部分と前記手の平側部分とのうちの一方に取り付けられ、当該手指リハビリ用具を手に装着したときに手首の周りに巻かれて前記手の甲側部分と前記手の平側部分とのうちの前記一方を手に固定するようにされた手首バンドと、
をさらに備える、請求項1に記載の手指リハビリ用具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、拘縮した手のリハビリを行なうための手指リハビリ用具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、脳血管障害、脳外傷、脳性麻痺、脊髄損傷などの中枢神経系の疾患及び障害、並びに末梢神経障害、関節、筋肉などの障害に伴う肢体の機能障害に対して、その機能を改善させるためにリハビリ運動を行うことがある。このリハビリ運動は、通常、医師や理学療法士が、曲がった状態のまま動きが悪くなって関節の固くなった患者の手指を強制的に開いたり閉じたりするようにして行なわれる。また、医師や理学療法士の負担を軽減するために、患者に対するリハビリ運動を自動的に行なうようにしたリハビリ用具も開発されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。
【0003】
特許文献1のリハビリ用具は、風船状本体の上に、手全体を挿入する手袋状の挿入固定部又は各指を挿入するための複数の指挿入固定部を備えている。このリハビリ用具では、挿入固定部又は指挿入固定部に患者の手指を挿入した状態とし、そのときに手の平側に位置する風船状本体に圧縮空気を供給することにより患者の曲がった指を開くようになっている。
【0004】
特許文献2のリハビリ用具は、気密性を有する袋を内包したカバーに、手指を挿入する挿入部、及び掌と手首をそれぞれ固定する固定部材を備えている。このリハビリ用具では、これら挿入部及び固定部材によって患者の手を固定した状態とし、そのときに手の甲側に位置する袋に圧縮空気を供給することにより患者の曲がった指を開くようになっている。
【0005】
特許文献3のリハビリ用具は、バンドと、それに取り付けられた空気袋とを備えている。このリハビリ用具では、空気袋が手の平と指との間で握られるようにした状態でバンドを手の甲に止め、空気袋に圧縮空気を供給することにより患者の曲がった指を開くようになっている。特許文献3にはさらに、2つの空気袋が指の背側と腹側にそれぞれ配置されるようにして指に装着されるようにしたリハビリ用具が開示されている。このリハビリ用具では、2つの空気袋に圧縮空気を供給することにより患者の曲がった指を開くようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-33604号公報
特開2010-284451号公報
特開平8-294522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
拘縮した手指のリハビリにおいて、最初から拘縮の程度がそれほど大きくないか、又はある程度にまで指が開くようなってきた場合、指をできるだけ大きく開いて、好ましくは指が手の甲からさらに後側にまで反った状態にまで伸ばすようにすることが望ましい。しかしながら、空気袋が手の平側か又は手の甲側にのみ配置されている構成では、曲がった状態に戻ろうとする手によって空気袋がある程度曲がったり、手の一部が空気袋から離れたりして、指が真っ直ぐに伸びた状態や手の甲の後側に反った状態にまですることは難しい。また、指の背側と腹側にのみ空気袋が配置されている従来技術においても、指を十分に伸ばすことは難しく、また手の甲に対して指を伸ばすことはできない。
【0008】
そこで本発明は、患者の拘縮した手の指がより大きく開いた状態又は指が手の甲からさらに後側にまで反った状態にまで指を伸ばすことができるようにした手指リハビリ用具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
すなわち本発明は、
手の周りに装着して使用される手指リハビリ用具であって、
第1気室を有する手の甲側部分と、
前記手の甲側部分に対して固定され、第2気室を有する手の平側部分と、
を備え、
前記手の甲側部分が、当該手指リハビリ用具を手に装着したときに手の甲に面するように位置する第1部分と前記手の指の背に面するように位置する第2部分を有し、
前記手の平側部分が、当該手指リハビリ用具を手に装着したときに手の平に面するように位置する第3部分と前記手の指の腹に面するように位置する第4部分を有し、
前記第1気室に空気が供給されたときに前記第1部分が前記第2部分よりも大きく膨張し、前記第2気室に空気が供給されたときに前記第4部分が前記第3部分よりも大きく膨張するようにされた、手指リハビリ用具を提供する。
【0010】
当該手指リハビリ用具においては、患者の手指を手の甲側部分と手の平側部分とで挟むようにして伸ばすようになっている。さらに、手の甲に面するように位置する第1部分が手の指の背に面するように位置する第2部分よりも大きく膨張し、且つ手の指の腹に面するように位置する第4部分が手の平に面するように位置する第3部分よりも大きく膨張するようになっている。これにより、指がより大きく開くようにすることが可能となり、又は指を手の甲からさらに後側にまで反った状態にすることが可能となり、拘縮した患者の手のリハビリをより効果的に行なうことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日東工器株式会社
磁気吸着式タッピング装置
5日前
他の特許を見る