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公開番号
2025062370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171383
出願日
2023-10-02
発明の名称
電解コンデンサおよびその製造方法
出願人
パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人
弁理士法人河崎特許事務所
主分類
H01G
9/028 20060101AFI20250407BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】電解コンデンサの耐圧特性を高める。
【解決手段】多孔質部を有する陽極体と、陽極体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層と、を備え、固体電解質層は、第1層を有し、第1層は、第1導電成分と、ポリアルキレングリコールと、シラン化合物と、を含み、第1導電成分は、第1導電性高分子と、第1ドーパントと、を含む、電解コンデンサ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多孔質部を有する陽極体と、
前記陽極体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、
前記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層と、
を備え、
前記固体電解質層は、第1層を有し、
前記第1層は、第1導電成分と、ポリアルキレングリコールと、シラン化合物と、を含み、
前記第1導電成分は、第1導電性高分子と、第1ドーパントと、を含む、電解コンデンサ。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ポリアルキレングリコールは、ポリエチレングリコールを含む、請求項1に記載の電解コンデンサ。
【請求項3】
前記ポリアルキレングリコールは、ポリプロピレングリコールを含む、請求項1に記載の電解コンデンサ。
【請求項4】
前記ポリアルキレングリコールは、エチレングリコールとプロピレングリコールとの共重合体を含む、請求項1に記載の電解コンデンサ。
【請求項5】
前記固体電解質層は、前記第1層の少なくとも一部を覆う第2層を更に備え、
前記第2層は、前記第1導電成分とは異なる第2導電成分を含み、
前記第2導電成分は、第2導電性高分子と、第2ドーパントと、を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の電解コンデンサ。
【請求項6】
前記第1層の少なくとも一部は、前記誘電体層を有する前記多孔質部の空隙内に充填され、
前記第2層の少なくとも一部は、前記空隙内に充填されずに前記多孔質部の主面の外側に形成されている、請求項5に記載の電解コンデンサ。
【請求項7】
前記ポリエチレングリコールの数平均分子量は、200以上5,000以下である、請求項2に記載の電解コンデンサ。
【請求項8】
前記ポリプロピレングリコールの数平均分子量は、200以上5,000以下である、請求項3に記載の電解コンデンサ。
【請求項9】
前記エチレングリコールとプロピレングリコールとの共重合体の数平均分子量は、1000~3000である、請求項4に記載の電解コンデンサ。
【請求項10】
多孔質部を有する陽極体と、前記陽極体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、を準備する工程と、
前記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層を形成する工程と、
を備え、
前記固体電解質層を形成する工程は、第1層を形成する工程を備え、
前記第1層を形成する工程は、前記誘電体層と重合液とを接触させた状態で、第1導電性高分子の原料モノマーを化学重合させることを含み、
前記重合液は、前記原料モノマーと、第1ドーパントと、ポリアルキレングリコールと、シラン化合物と、を含む、電解コンデンサの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、「少なくとも1種の酸化剤および下記構造式(I):R
1
-(OR
2
)
n
-OR
1
を特徴とする少なくとも1種のポリマー(式中、nは整数≧3であり、前記構造式(I)内のラジカルR
2
は同一でもあるいは異なっていてもよく、任意にヒドロキシル基またはポリエーテル基を含むアルキレン基を表し、前記構造式(I)内のラジカルR
1
は同一でもあるいは異なっていてもよく、水素原子、C
1
~C
10
アルキル基、C
2
~C
10
アルケニル基、アクリロイル基またはメタクリロイル基を表し、前記ラジカルR
1
の少なくとも1つはCH
3
、-(CH
2
)
m
CH
3
(式中、m=1、2、3、4、5又は6)
、
C
2
~C
10
アルケニル基、アクリロイル基またはメタクリロイル基を表す)の存在下で陽極体の少なくとも一部において少なくとも1種のチオフェンモノマーをin situ重合させるプロセスステップを含み、前記少なくとも1種のチオフェンモノマー、前記構造式(I)を有する前記少なくとも1種のポリマー、前記少なくとも1種の酸化剤および任意に1種または複数種の添加剤を含む反応液であって、前記構造式(I)を有する前記ポリマーを前記反応液の総重量に対して少なくとも1wt%の濃度で含む、反応液が前記in situ重合に利用される、プロセス」を提案している。
【0003】
特許文献2は、「キャパシタ素子を含むキャパシタアセンブリであって、前記キャパシタ素子は、焼結多孔質陽極体;前記陽極体の上に配されている誘電体;前記誘電体の上に配されている、有機金属化合物から形成されるプレコート層;前記プレコート層の上に配されている固体電解質;を含み、前記固体電解質は内側層及び外側層を含み、前記内側層はin-situ重合された導電性ポリマーから形成され、前記外側層は予め重合された導電性ポリマー粒子から形成される上記キャパシタアセンブリ」を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2015-515746号公報
特表2019-533304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1、2では、in-situ重合について検討されているが、特許文献1、2の提案では電解コンデンサの耐圧特性を高めることが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、多孔質部を有する陽極体と、前記陽極体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、前記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層と、を備え、前記固体電解質層は、第1層を有し、前記第1層は、第1導電成分と、ポリアルキレングリコールと、シラン化合物と、を含み、前記第1導電成分は、第1導電性高分子と、第1ドーパントと、を含む、電解コンデンサに関する。
【0007】
本開示の他の側面は、多孔質部を有する陽極体と、前記陽極体の少なくとも一部を覆う誘電体層と、を準備する工程と、前記誘電体層の少なくとも一部を覆う固体電解質層を形成する工程と、を備え、前記固体電解質層を形成する工程は、第1層を形成する工程を備え、前記第1層を形成する工程は、前記誘電体層と重合液とを接触させた状態で、第1導電性高分子の原料モノマーを化学重合させることを含み、前記重合液は、前記原料モノマーと、第1ドーパントと、ポリアルキレングリコールと、シラン化合物と、を含む、電解コンデンサの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、電解コンデンサの耐圧特性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の一実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子の一例を模式的に示す断面図である。
本開示の一実施形態に係る電解コンデンサを模式的に示す断面図である。
本開示の一実施形態に係る電解コンデンサの要部を拡大して示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値、材料等を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値、材料等を適用してもよい。なお、本開示に特徴的な部分以外の構成要素には、公知の二次電池の構成要素を適用してもよい。この明細書において、「数値A~数値Bの範囲」という場合、当該範囲には数値Aおよび数値Bが含まれる。複数の材料が例示される場合、その中から1種を選択して単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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