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公開番号2025064073
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173518
出願日2023-10-05
発明の名称電気コネクタ
出願人日本圧着端子製造株式会社
代理人個人
主分類H01R 13/631 20060101AFI20250410BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】他の部材への取り付けのための取付け用部材が貫通する貫通孔がハウジングに設けられ、ブッシュを介してハウジングが他の部材に取り付けられる電気コネクタにおいて、組み立て工数の増大を抑制して製造コストの増大を抑制する。
【解決手段】ハウジング12には、取付け用部材101が貫通する貫通孔26が設けられる。ブッシュ13は、貫通孔26を遊嵌状態で貫通する軸部30と、軸部30の両端部で軸部30に一体に設けられた第1フランジ部31及び第2フランジ部32と、を有する。軸部30には、取付け用部材101が挿通される挿通孔33が設けられる。ブッシュ13は、少なくとも第1フランジ部31と第2フランジ部32とが樹脂材料で形成される。第1フランジ部31及び第2フランジ部32は、軸方向から見た状態で重ならない位置で、軸部30から径方向にそれぞれ突出するように設けられる。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
金属材料で形成された複数のコンタクトと、樹脂材料で形成されて複数のコンタクトを保持するハウジングと、を備え、他の部材に対して前記ハウジングを取り付けるための取付け用部材が貫通する貫通孔が前記ハウジングに設けられた電気コネクタであって、
前記貫通孔を貫通するとともに前記取付け用部材が挿通される挿通孔が設けられたブッシュを更に備え、
前記ブッシュは、前記貫通孔を遊嵌状態で貫通する軸部と、前記軸部の軸方向の両端部にそれぞれ設けられた第1フランジ部及び第2フランジ部と、を有し、
前記軸部には、当該軸部を前記軸方向に貫通する前記挿通孔が設けられ、
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部は、前記軸部の前記軸方向の両端部で前記軸部に一体に設けられ、
前記ブッシュは、少なくとも前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが樹脂材料で形成され、
前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部は、前記軸方向に垂直な方向である径方向に沿って、前記軸部から突出するように設けられ、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とは、前記軸方向から見た状態で重ならない位置で、前記軸部から前記径方向にそれぞれ突出するように設けられていることを特徴とする、電気コネクタ。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の電気コネクタであって、
前記ブッシュは、前記第1フランジ部と第2フランジ部と前記軸部とが樹脂材料で形成されていることを特徴とする、電気コネクタ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタであって、
前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とは、それぞれ、前記軸部から前記径方向の外側に向かって扇状に広がるように設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタであって、
前記第1フランジ部は、一対で設けられ、
一対の前記第1フランジ部は、前記軸部から互いに前記径方向における反対側に向かって突出するように設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタであって、
前記第2フランジ部は、一対で設けられ、
一対の前記第2フランジ部は、前記軸部から互いに前記径方向における反対側に向かって突出するように設けられていることを特徴とする電気コネクタ。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載の電気コネクタであって、
前記第1フランジ部は、前記ハウジングが前記他の部材に取り付けられた状態で、前記他の部材に対向するように配置され、
前記ハウジングには、前記軸方向と平行な方向に沿って前記第1フランジ部の高さ寸法よりも突出して設けられて、前記他の部材に当接する当接部が設けられていることを特徴とする、電気コネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンタクトとコンタクトを保持するハウジングとを備え、他の部材に対してハウジングを取り付けるための取付け用部材が貫通する貫通孔がハウジングに設けられ、ブッシュを介してハウジングが他の部材に取り付けられる電気コネクタに関する。
続きを表示(約 4,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、コンタクトとコンタクトを保持するハウジングとを備え、他の部材に対してハウジングを取り付けるための取付け用部材が貫通する貫通孔がハウジングに設けられた電気コネクタが用いられている。このような電気コネクタにおいては、ハウジングの貫通孔を遊嵌状態で貫通するとともに取付け用部材が挿通される挿通孔が形成されたブッシュが設けられる。そして、取付け用部材がブッシュを挿通した状態で他の部材に取り付けられることで、ブッシュが他の部材に固定され、ブッシュが遊嵌状態で貫通したハウジングが、ブッシュを介して他の部材に対して相対変位可能な状態で取り付けられる。このような電気コネクタとして、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
【0003】
特許文献1においては、プラグ側コンタクト130とプラグ側コンタクト130を保持するプラグハウジング120とを備えた電気コネクタであるプラグ型コネクタ110が開示されている。プラグ型コネクタ110のプラグハウジング120には、他の部材である相手側部材6に対してプラグハウジング120を取り付けるための取付け用部材であるボルト155が貫通する貫通孔であるハトメ取付孔129が形成されている。さらに、プラグ型コネクタ110においては、プラグハウジング120のハトメ取付孔129を遊嵌状態で貫通するとともに取付け用部材であるボルト150が挿通される挿通孔であるボルト挿通孔153が形成されたブッシュとしてのハトメ部材150が設けられる。そして、ボルト150がブッシュであるハトメ部材150を挿通した状態で他の部材である相手側部材6に取付けられることで、ハトメ部材150が相手側部材6に固定され、ハトメ部材150が遊嵌状態で貫通したプラグハウジング120が、ハトメ部材150を介して相手側部材6に対して相対変位可能な状態で取り付けられる。
【0004】
特許文献1のプラグ型コネクタ110においては、プラグハウジング120を他の部材である相手側部材6に対して遊嵌状態で取り付けるために、ブッシュであるハトメ部材150が設けられている。ハトメ部材150は、円盤状の上ハトメ部材151と、円盤状に形成されるとともにその中央部から上方に延びる軸部152aを有する下ハトメ部材152とで構成されている。軸部152aは、プラグコネクタ120に設けられた貫通孔であるハトメ挿通孔129の径よりも小径に形成され、これにより、ハトメ部材150はプラグコネクタに対して遊嵌状態で設けられている。ハトメ部材150は、下ハトメ部材152の軸部152aがプラグハウジング120のハトメ挿通孔129に下方から挿入され、軸部152aの上端部に上ハトメ部材151が取り付けられて固定されることで、プラグハウジング120に取り付けられる。この状態では、円盤状の上ハトメ部材151と下ハトメ部材152の円盤状の部分とがハトメ挿通孔129の両側に配置されてプラグハウジング120を挟んだ状態となり、ハトメ部材150がプラグハウジング120に遊嵌状態で設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-80111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された構成では、プラグハウジング120の貫通孔であるハトメ挿通孔129を遊嵌状態で貫通するブッシュであるハトメ部材150は、円盤状の上ハトメ部材151と、円盤状に形成されるとともにその中央部から上方に延びる軸部152aを有する下ハトメ部材152とで構成されている。そして、ハトメ部材150は、プラグハウジング120が成形された後に、下ハトメ部材152の軸部152aがプラグハウジング120のハトメ挿通孔129に挿入され、軸部152aの上端部に上ハトメ部材151が取り付けられることで、プラグハウジング120に組み付けられる。このため、特許文献1に開示された構成では、ハウジングであるプラグハウジング120を成形した後に、ブッシュであるハトメ部材150をプラグハウジング120に組み付ける必要がある。このため、プラグハウジング120の成形工程の後に、さらにプラグハウジング120にハトメ部材150を組み付ける工程も必要となり、組み立て工数の増大を招いてしまい、製造コストの増大を招いてしまうという問題がある。また、組み立て工数の増大に伴い、増大する組み立て工程を実施するための組み立て設備も必要となる場合もあり、製造コストの更なる増大を招いてしまうことになる。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、コンタクトとコンタクトを保持するハウジングとを備え、他の部材に対してハウジングを取り付けるための取付け用部材が貫通する貫通孔がハウジングに設けられ、ブッシュを介してハウジングが他の部材に取り付けられる電気コネクタにおいて、組み立て工数の増大を抑制して製造コストの増大を抑制することができる、電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る電気コネクタは、金属材料で形成された複数のコンタクトと、樹脂材料で形成されて複数のコンタクトを保持するハウジングと、を備え、他の部材に対して前記ハウジングを取り付けるための取付け用部材が貫通する貫通孔が前記ハウジングに設けられた電気コネクタに関する。そして、本発明のある局面に係る電気コネクタは、前記貫通孔を貫通するとともに前記取付け用部材が挿通される挿通孔が設けられたブッシュを更に備え、前記ブッシュは、前記貫通孔を遊嵌状態で貫通する軸部と、前記軸部の軸方向の両端部にそれぞれ設けられた第1フランジ部及び第2フランジ部と、を有し、前記軸部には、当該軸部を前記軸方向に貫通する前記挿通孔が設けられ、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部は、前記軸部の前記軸方向の両端部で前記軸部に一体に設けられ、前記ブッシュは、少なくとも前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とが樹脂材料で形成され、前記第1フランジ部及び前記第2フランジ部は、前記軸方向に垂直な方向である径方向に沿って、前記軸部から突出するように設けられ、前記第1フランジ部と前記第2フランジ部とは、前記軸方向から見た状態で重ならない位置で、前記軸部から前記径方向にそれぞれ突出するように設けられていることを特徴とする。
【0009】
この構成によると、ハウジングの貫通孔にブッシュの軸部が遊嵌状態で貫通し、軸部と一体に設けられた第1フランジ部と第2フランジ部とが貫通孔の両側に配置され、ブッシュがハウジングに遊嵌状態で設けられている。そして、電気コネクタが他の部材に取り付けられる際には、取付け用部材が、ブッシュの挿通孔を挿通した状態で他の部材に対して取り付けられることで、ブッシュが他の部材に固定され、ブッシュが遊嵌状態で貫通したハウジングが、ブッシュを介して他の部材に対して相対変位可能な状態で取り付けられる。
【0010】
また、上記の構成によると、ブッシュの第1フランジ部及び第2フランジ部は、ハウジングの貫通孔を遊嵌状態で貫通する軸部の軸方向の両端部で軸部と一体に設けられ、樹脂材料で形成されている。そして、第1フランジ部及び第2フランジ部は、軸部の径方向に沿って軸部から突出するように設けられ、第1フランジ部と第2フランジ部とが、軸方向から見た状態で重ならない位置で、軸部から径方向にそれぞれ突出するように設けられている。このため、ハウジングとハウジングを遊嵌状態で貫通するとともに軸部の両端部に第1フランジ部及び第2フランジ部が一体に設けられたブッシュとを樹脂の射出成形による一体成形によって形成することができる。なお、ハウジングとブッシュとを一体成形する際の金型としては、高さ方向に組み合わされる固定コア及び可動コアと高さ方向に垂直な方向に組み合わされるサイドコアとで構成される金型を用い、ハウジングとブッシュとを一体成形することができる。ハウジングは、その全体形状が、高さ方向に組み合わされる固定コア及び可動コアと高さ方向に垂直な方向に組み合わされるサイドコアとで区画される領域で一体成形されて形成される。ブッシュは、その第1フランジ部と第2フランジ部とが、サイドコアで区画される領域で一体成形されて形成され、その軸部が、固定コア及び可動コアで区画される領域で第1フランジ部及び第2フランジ部と一体に設けられる。第1フランジ部と第2フランジ部とは、軸方向から見た状態で重ならない位置で、軸部から径方向に突出した形状に形成される。このため、軸部から径方向に突出する第1フランジ部及び第2フランジ部は、サイドコアで形成でき、第1フランジ部及び第2フランジ部が一体に形成される軸部は、固定コア及び可動コアで設けることができる。固定コア及び可動コアにおけるブッシュの軸部の領域を区画する部分は、軸方向に沿って延びており、軸方向において、第1フランジ部及び第2フランジ部の一方としか重なることがない。このため、軸部と、軸部の軸方向の両端部で軸部と一体に設けられる第1フランジ部及び第2フランジ部と、軸部が貫通する貫通孔が設けられるハウジングとを一体成形することができる。このように、上記の構成によると、高さ方向に組み合わされる固定コア及び可動コアと高さ方向と垂直な方向に組み合わされるサイドコアとを備えた金型を用い、ハウジングとハウジングを遊嵌状態で貫通するとともに軸部の両端部に第1フランジ部及び第2フランジ部が一体に設けられたブッシュとを樹脂の射出成形による一体成形によって形成することができる。このため、従来のようにハウジングの成形工程を行った後に成形したハウジングに対してブッシュを組み付ける工程を行う必要はなく、ハウジングとブッシュとを一体成形でき、組み立て工数の増大を抑制して製造コストの増大を抑制することができる。また、組み立て工程を実施するための組み立て設備も不要となり、製造コストの更なる増大も抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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