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公開番号
2025060420
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024141908
出願日
2024-08-23
発明の名称
R-T-B系焼結磁石の製造方法
出願人
株式会社プロテリアル
代理人
個人
,
個人
主分類
H01F
41/02 20060101AFI20250403BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】熱処理条件を調節することにより適切な粒界改質を実現するR-T-B系希土類焼結磁石の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明のR-T-B系希土類焼結磁石の製造方法は、R-T-B系焼結磁石素材を準備する工程と、R-A合金の拡散源を準備する工程と、前記拡散源に含む元素を前記拡散源から前記R-T-B系焼結磁石素材に拡散する工程と、前記R-T-B系焼結磁石素材を400℃以上430℃以下の第1温度で、30分以上300分以下の間、熱処理する第1熱処理工程と、前記第1熱処理工程の後に、前記R-T-B系焼結磁石素材を300℃以下の温度まで冷却する工程と、前記冷却する工程の後に、前記R-T-B系焼結磁石素材を430℃以上530℃以下の第2温度で、30分以上200分以下の間、熱処理する第2熱処理工程と、を含み、前記第2温度は前記第1温度よりも30℃以上130℃以下高い。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
R-T-B系焼結磁石素材(RはNd、PrおよびCeからなる群から選択された少なくとも1つを含む希土類元素であり、TはFe、Co、Al、MnおよびSiからなる群から選択された少なくとも1つを含む元素であり、Tの質量比は90%以上がFeであり、Bは硼素である。)を準備する工程と、
R-A合金(RはNd、PrおよびCeからなる群から選択された少なくとも1つを含む希土類元素であり、AはCu、Fe、Co、Ni、Al、Ag、Zn、Si、Sn、Ga、BおよびCからなる群から選択された少なくとも1つを含む元素であり、必ずCuを含む。)の拡散源を準備する工程と、
前記拡散源に含む元素を前記拡散源から前記R-T-B系焼結磁石素材に拡散する工程と、
前記R-T-B系焼結磁石素材を400℃以上430℃以下の第1温度で、30分以上300分以下の間、熱処理する第1熱処理工程と、
前記第1熱処理工程の後に、前記R-T-B系焼結磁石素材を300℃以下の温度まで冷却する工程と、
前記冷却する工程の後に、前記R-T-B系焼結磁石素材を430℃以上530℃以下の第2温度で、30分以上200分以下の間、熱処理する第2熱処理工程と、
を含み、
前記第2温度は前記第1温度よりも30℃以上130℃以下高い、
R-T-B系焼結磁石の製造方法。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
前記第1温度は、410℃以上430℃以下であり、
前記第2温度は、440℃以上475℃以下である、請求項1に記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
【請求項3】
前記拡散源に含む元素を前記拡散源から前記R-T-B系焼結磁石素材に拡散する工程は、
前記拡散源の粉末を前記R-T-B系焼結磁石素材の表面に付着させる工程と、
真空又は不活性ガス雰囲気中、700℃以上1100℃以下の温度で熱処理をする工程と、
を含む、請求項1または2に記載のR-T-B系焼結磁石の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、R-T-B系焼結磁石の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
R-T-B系焼結磁石(RはNd、PrおよびCeからなる群から選択された少なくとも1つを含む希土類元素であり、TはFe、Co、Al、MnおよびSiからなる群から選択された少なくとも1つを含む元素であり、Tの質量比は90%以上がFeであり、Bは硼素である。)は永久磁石の中で最も高性能な磁石として知られており、電気自動車用(EV、HV、PHVなど)モータ、産業機器用モータなどの各種モータや家電製品などに使用されている。R-T-B系焼結磁石は、主としてR
2
T
14
B化合物からなる主相と、この主相の粒界部分に位置する粒界相(以下、単に「粒界」という場合がある)とから構成されている。R
2
T
14
B化合物は高い磁化を持つ強磁性相である。
【0003】
R-T-B系焼結磁石は、高温で保磁力H
cJ
(以下、単に「保磁力」又は「H
cJ
」という場合がある)が低下して不可逆熱減磁が起こるという問題がある。そのため、特に電気自動車用モータに使用されるR-T-B系焼結磁石では、高温下でも高いH
cJ
を有することが要求されている。
【0004】
R-T-B系焼結磁石において、R
2
T
14
B化合物中のRに含まれる軽希土類元素(主としてNd及び/又はPr)の一部を重希土類元素(主としてDy及び/又はTb)で置換すると、H
cJ
が向上することが知られている。重希土類元素の置換量の増加に伴いH
cJ
は向上する。
【0005】
しかし、R
2
T
14
B化合物中の軽希土類元素を重希土類元素で置換すると、R-T-B系焼結磁石のH
cJ
が向上する一方、残留磁束密度B
r
(以下、単に「B
r
」という場合がある)が低下する。また、重希土類元素、特にDyなどは資源存在量が少ないうえ、産出地が限定されている、などの理由から供給が安定しておらず、価格が大きく変動するなどの問題を有している。そのため、近年、ユーザーから重希土類元素をできるだけ使用することなくH
cJ
を向上させることが求められている。
【0006】
特許文献1には、Dyの含有量を低減しつつ保磁力を高めたR-T-B系希土類焼結磁石が開示されている。この焼結磁石の組成は、一般に用いられてきたR-T-B系合金に比べてB量(硼素の組成比率または硼素濃度)が相対的に少ない特定の範囲に限定され、かつ、Al、Ga、Cuのうちから選ばれる1種以上の金属元素を含有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
国際公開第2013/008756号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されているように、重希土類元素の含有量を低減しつつ、高いB
r
及び高いH
cJ
を有するR-T-B系焼結磁石の実現するため、磁石表面から内部に拡散源に含まれる元素を拡散する技術およびB量を相対的に少なくすることによって二粒子粒界を厚く制御する技術(粒界の改質技術)が検討されている。
【0009】
本発明者の検討によると、粒界の改質は、R-T-B系焼結磁石に対する熱処理の条件に依存することがわかった。また、拡散をおこなったR-T-B系焼結磁石が特定の金属元素(例えばCuやGa)を含有する場合、熱処理温度の上昇に伴ってB
r
が低下する場合があることがわかった。
【0010】
本開示のR-T-B系焼結磁石の製造方法は、熱処理条件を調節することによりB
r
の低下を抑制しながら、高いH
cJ
を有するR-T-B系焼結磁石を実現することを可能にする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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