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公開番号
2025060353
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023205816,2023169031
出願日
2023-12-06,2023-09-29
発明の名称
車両用シート
出願人
株式会社タチエス
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60N
2/70 20060101AFI20250403BHJP(車両一般)
要約
【課題】シートパッドの硬度を上げること以外の手法により座り心地性能及び姿勢安定性を向上させることができるようにする。
【解決手段】シートパッド21内に設けられた前方インサートワイヤ40および後方インサートワイヤ50を含む座20と、背もたれ30と、シートパッド20の前吊り込み溝71および後吊り込み溝72にシートカバー22を係止させる吊り込み構造70と、を備える車両用シート10である。前方インサートワイヤ40は、周辺部分よりも後方に突出した前方主荷重受け部41を有し、後方インサートワイヤ50は、周辺部分よりも前方に突出した後方主荷重受け部51を有する。後方インサートワイヤ50は、少なくとも後方主荷重受け部51が後吊り込み溝72よりも前方となる位置に配置され、前方インサートワイヤ40は、少なくとも前方主荷重受け部41が前吊り込み溝71よりも後方となる位置に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用シートであって、
シートパッド、および該シートパッド内に設けられた前方インサートワイヤおよび前記
シートパッド内であって前記前方インサートワイヤよりも当該車両用シートの前後方向後
方に設けられた後方インサートワイヤを含む座と、
回動支点を中心としたリクライニング動作が可能な背もたれと、
前記シートパッドに形成された前吊り込み溝および後吊り込み溝にシートカバーの被吊
り込み部を係止させて当該シートカバーを吊り込み支持するための吊り込み構造と、
を備え、
複数の屈曲部にて屈曲した形状である前記前方インサートワイヤは、周辺部分よりも後
方に突出した形状の前方主荷重受け部を有し、
複数の屈曲部にて屈曲した形状である前記後方インサートワイヤは、周辺部分よりも前
方に突出した形状の後方主荷重受け部を有し、
前記後方インサートワイヤは、少なくとも前記後方主荷重受け部が前記後吊り込み溝よ
りも前方となる位置に配置され、
前記前方インサートワイヤは、少なくとも前記前方主荷重受け部が前記前吊り込み溝よ
りも後方となる位置に配置されている、
車両用シート。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記前方主荷重受け部と前記後方主荷重受け部の少なくとも一方が、当該車両用シート
の左右方向に延びるストレート部で構成されている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記前方主荷重受け部と前記後方主荷重受け部の少なくとも一方が、当該車両用シート
の左右方向の中心線を中心にして左右対称に形成されている、請求項1に記載の車両用シ
ート。
【請求項4】
前記前方インサートワイヤは、当該車両用シートの側面視において、後方に向かうにつ
れて下がるように傾斜している、請求項1のいずれか一項に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記後方インサートワイヤは、当該車両用シートの側面視において、前記後方主荷重受
け部の周辺部分から該後方主荷重受け部へ向け前方に向かうにつれて下がるように傾斜し
て設けられている、請求項4に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記後方主荷重受け部は、前記後方インサートワイヤの中で最下点に位置している、請
求項5に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記前方主荷重受け部の左右方向の長さは、前記後方主荷重受け部の左右方向の長さよ
りも長い、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用シート。
【請求項8】
前記後方主荷重受け部の前方に前記前方主荷重受け部の少なくとも一部が位置するよう
に前記後方インサートワイヤおよび前記前方インサートワイヤが配置されている、請求項
1から6のいずれか一項に記載の車両用シート。
【請求項9】
前記前方インサートワイヤの前記屈曲部の数と前記後方インサートワイヤの前記屈曲部
の数とが同数である、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用シート。
【請求項10】
前記後方インサートワイヤの前記屈曲部が鈍角である、請求項1から6のいずれか一項
に記載の車両用シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
車両用シートの座を構成するシートクッションとして、発泡体からなるシートパッドが
備え付けられたものや、該シートパッドの内部に弾性変形するインサートワイヤが差し込
まれたもの等が利用されている(たとえば特許文献1参照)。これらシートパッドやイン
サートワイヤ等による乗員の支持態様は座り心地性能及び姿勢安定に影響を及ぼすもので
あり、たとえば、乗員の下半身に対する前後方向の圧力バランスが適正であり、乗員の骨
盤を起立した状態に保ちうるものであれば座り心地性能及び姿勢安定が良好となる一方で
、そうでない場合には座り心地性能及び姿勢安定が悪くならざるを得なくなる。
【0003】
具体的には以下のような場合、座り心地性能及び姿勢安定に悪影響が及びうる。たとえ
ば、シートパッドが柔らかいと尻の嵌まり込みと骨盤の落ち込み(本明細書では総称して
「尻落ち」という)が大きくなり、骨盤が後転ないし後傾して姿勢が悪い状態(Badな状
態)となる(図19参照)。また、姿勢の悪化等によよって尻が前方にずれると(本明細
書では尻の「前ズレ」という)、尻の肉と骨が引きはがされるように感じ、時には痺れ感
を伴うような感覚(本明細書では「せん断感」という)が生じてしまう。ちなみに、せん
断現象は、尻落ちを伴う場合により顕著となる傾向がある。
【0004】
上記のごとき「尻落ち」、「前ズレ」、「せん断感」といった現象や感覚に伴う低い評
価を向上させる従来の手段のひとつは、ウレタン製のシートパッドの硬度を上げて硬くす
ることでこれらを改善することであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-091544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、シートパッドの硬度を上げることのみをもってして座り心地性能及び姿勢安定
性を上げることには限度がある。
【0007】
そこで、本発明は、シートパッドの硬度を上げること以外の手法により座り心地性能及
び姿勢安定性を向上させることができるようにした車両用シートを提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するべく、本発明者らは、シートクッション20’の構成部品である
インサートワイヤ40’,50’に着目し、種々の検討を重ねた(図16等参照)。従来
であれば、座り心地を重視した構造とする場合、乗員の尻や骨盤の真下付近にインサート
ワイヤ40’,50’が線当たりするようなレイアウトとすることは回避することが一般
的であった(図16、図17参照)。また、シートパッド21’に形成された前吊り込み
溝71’および後吊り込み溝72’にシートカバーの被吊り込み部を係止させて当該シー
トカバーを吊り込み支持するための吊り込み構造を備えた車両用シートであれば、前方イ
ンサートワイヤ40’は前吊り込み溝71’よりも前方に、後方インサートワイヤ50’
は後吊り込み溝72’よりも後方にそれぞれ配置することが一般的であった(図18参照
)。本発明者らは、こういった従来の一般的な考え方や技術常識を根本的に見直し、常識
にとらわれることのない検討を重ねた結果、課題の解決に結びつく新たな知見を得るに至
った。
【0009】
かかる知見に基づき想到するに至った本発明の一態様は、車両用シートであって、
シートパッド、および該シートパッド内に設けられた前方インサートワイヤおよびシー
トパッド内であって前方インサートワイヤよりも当該車両用シートの前後方向後方に設け
られた後方インサートワイヤを含む座と、
回動支点を中心としたリクライニング動作が可能な背もたれと、
シートパッドに形成された前吊り込み溝および後吊り込み溝にシートカバーの被吊り込
み部を係止させて当該シートカバーを吊り込み支持するための吊り込み構造と、
を備え、
複数の屈曲部にて屈曲した形状である前方インサートワイヤは、周辺部分よりも後方に
突出した形状の前方主荷重受け部を有し、
複数の屈曲部にて屈曲した形状である後方インサートワイヤは、周辺部分よりも前方に
突出した形状の後方主荷重受け部を有し、
後方インサートワイヤは、少なくとも後方主荷重受け部が後吊り込み溝よりも前方とな
る位置に配置され、
前方インサートワイヤは、少なくとも前方主荷重受け部が前吊り込み溝よりも後方とな
る位置に配置されている、
車両用シートである。
【0010】
かかる車両用シートにおいては、後方インサートワイヤの後方主荷重受け部が所定の範
囲内に位置し、また、後方主荷重受け部と前方インサートワイヤの前方主荷重受け部との
離間距離が所定の範囲内となることで、これら前方主荷重受け部と後方主荷重受け部によ
って乗員の骨盤とくに座骨まわりを効果的に支持することが可能である。これによれば、
シートパッドを硬くせずとも、乗員の尻落ち、前ズレ、せん断感といった現象や感覚を抑
えることができるようになる。せん断を防ぎ座り心地を向上させたことに加えて、シート
パッドを柔らかくすることで、フィーリングという座り心地の向上も達成することが可能
である。
(【0011】以降は省略されています)
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