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公開番号2025060187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170751
出願日2023-09-29
発明の名称ベッド構造、熱源、磁気冷凍装置及びベッド構造の製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類C22C 1/08 20060101AFI20250403BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約【課題】性能を向上する、ベッド構造、熱源、磁気冷凍装置及びベッド構造の製造方法を提供する。
【解決手段】ベッド構造(10)は、磁気冷凍装置に用いられるベッド構造であって、複数の粒子(11)を備える。粒子(11)は、磁気熱量効果を有する。粒子(11)間には、流体が通過する流路(14)が形成されている。ベッド構造(10)は、粒子(11)間の熱伝導が抑制された構造を有する。熱源は、ベッド構造と、粒子に対して磁場を印加する印加部と、を備える。熱源は、磁気熱量効果が異なる、複数種の粒子を有する。磁気冷凍装置は、熱源と、粒子と熱交換を行う流体を移動させる移動部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁気冷凍装置に用いられるベッド構造であって、
磁気熱量効果を有する、複数の粒子(11)を備え、
前記粒子間には、流体が通過する流路(14)が形成されており、
前記粒子間の熱伝導が抑制された構造を有する、ベッド構造(10)。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記粒子間に介在される樹脂(12)をさらに備える、
請求項1に記載のベッド構造。
【請求項3】
前記樹脂は、複数の前記粒子を結合する、
請求項2に記載のベッド構造。
【請求項4】
前記流路部分の前記樹脂の厚さと、前記粒子の結合部分の前記樹脂の厚さとは、異なる、
請求項3に記載のベッド構造。
【請求項5】
前記構造を有する複数の層が積層され、
前記複数の層を構成する前記粒子の磁気熱量効果が異なる、
請求項1~4のいずれか1項に記載のベッド構造。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載のベッド構造と、
前記粒子に対して磁場を印加する印加部(30)と、
を備え、
磁気熱量効果が異なる、複数種の前記粒子を有する、熱源(1)。
【請求項7】
請求項6に記載の熱源と、
前記粒子と熱交換を行う流体を移動させる移動部(63)と、
を備える、磁気冷凍装置(100)。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか1項に記載のベッド構造を製造する方法であって、
前記粒子の表面に樹脂を形成する工程(S2)と、
前記樹脂の一部を除去する工程(S4)と、
を備える、ベッド構造の製造方法。
【請求項9】
前記除去する工程では、溶剤、または、溶剤を含む気体によって、前記樹脂の一部を除去する、
請求項8に記載のベッド構造の製造方法。
【請求項10】
前記形成する工程は、異なる磁気熱量効果を有する前記粒子をそれぞれ含む、複数の層を積層する工程を含み、
前記形成する工程の実施後に、前記除去する工程を実施する、
請求項8に記載のベッド構造の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ベッド構造、熱源、磁気冷凍装置及びベッド構造の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、環境に配慮した冷凍技術として、能動的磁気冷凍(AMR:Active Magnetic Refrigeration)方式の磁気冷凍装置が知られている。AMR方式の磁気冷凍装置は、特許文献1(特表2016-530479号公報)に開示されているように、容器としてのベッドに充填された磁気熱量効果を有する粒子を含むベッド構造を備えている。特許文献1の段落[0050]には、ほとんどの粒子が接触していることが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、ほとんどの粒子が接触しているので、粒子間の熱伝導を抑制できない。このため、ベッド構造の両端部に温度差を形成することが抑制されるので、ベッド構造に十分な性能を持たせることができない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点に係るベッド構造は、磁気冷凍装置に用いられるベッド構造であって、複数の粒子を備える。粒子は、磁気熱量効果を有する。粒子間には、流体が通過する流路が形成されている。ベッド構造は、粒子間の熱伝導が抑制された構造を有する。
【0005】
第1観点のベッド構造では、粒子間の熱伝導が抑制された構造を有するので、流路を通過する流体の移動方向において粒子間の熱伝導を抑制できる。このため、ベッド構造の両端部における粒子の温度差を大きくすることができる。したがって、流体と粒子との熱交換を促進することができるので、ベッド構造の性能を向上することができる。
【0006】
第2観点に係るベッド構造は、第1観点に係るベッド構造において、粒子間に介在される樹脂をさらに備える。
【0007】
第2観点のベッド構造では、粒子間に、粒子よりも熱伝導率の低い樹脂が介在するので、粒子間の熱伝導が抑制された構造を容易に実現できる。
【0008】
第3観点に係るベッド構造は、第2観点に係るベッド構造において、樹脂は、複数の粒子を結合する。
【0009】
第3観点のベッド構造では、複数の粒子を結合するので、粒子間の熱伝導をより抑制することができる。
【0010】
第4観点に係るベッド構造は、第3観点に係るベッド構造において、流路部分の樹脂の厚さと、粒子の結合部分の樹脂の厚さとは、異なる。
(【0011】以降は省略されています)

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