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公開番号2025058429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023168351
出願日2023-09-28
発明の名称成型物の粉化率推定方法、粉化率推定装置、及び成型物の製造方法
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G01N 15/0205 20240101AFI20250402BHJP(測定;試験)
要約【課題】成型物が粉化した粉化率を推定する。
【解決手段】粉体を原料として製造された成型物10の粉化率を推定する方法であって、上記成型物10の製造は、粉体又は粉体とバインダーを混錬し、その混練したものを成型して成型物10を作製する作製工程と、上記作製工程で作製した成型物10に分級処理を施して、予め設定した粒径以上の成型物10を分級する分級工程と、を備え、上記分級工程で分級された成型物10の量である成型物量を算出する成型物量算出工程と、算出した成型物量から上記粉化率を求める粉化率推定工程と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉体を原料として製造された成型物の粉化率を推定する方法であって、
上記成型物の製造は、粉体又は粉体とバインダーを混錬し、その混練したものを成型して成型物を作製する作製工程と、上記作製工程で作製した成型物に分級処理を施して、予め設定した粒径以上の成型物を分級する分級工程と、を備え、
上記分級工程で分級された成型物の量である成型物量を算出する成型物量算出工程と、
算出した成型物量から上記粉化率を求める粉化率推定工程と、
を備える成型物の粉化率推定方法。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
上記分級工程は、篩上に載置された成型物を搬送装置で搬送しながら分級を行い、
上記成型物量算出工程は、上記篩上に残存し上記搬送装置で搬送される成型物を監視する監視機器からの情報に基づき、上記成型物量を算出し、
上記粉化率推定工程は、上記算出した成型物量と、上記作製工程で成型物を作製する際の原料の総量とから、粉化率を求める、
請求項1に記載した成型物の粉化率推定方法。
【請求項3】
上記監視機器は、成型物を撮像するサーモカメラからなり、
上記成型物量算出工程は、上記監視機器からの情報に基づき、成型物周囲との温度差に基づき成型物を識別し、その識別した成型物の面積を求め、求めた面積から上記成型物量を算出する、
請求項2に記載した成型物の粉化率推定方法。
【請求項4】
予め、上記識別した成型物の面積と成型物量との相関を求めておき、
上記成型物量算出工程は、上記相関に基づき、識別した成型物の面積から上記成型物量を算出する、
請求項3に記載した成型物の粉化率推定方法。
【請求項5】
上記篩及び上記搬送装置のうち、少なくとも一方を冷却する、
請求項3又は請求項4に記載した成型物の粉化率推定方法。
【請求項6】
粉体又は粉体とバインダーを混錬し、その混練したものを成型して成型物を作製し、作製した成型物を分級装置で分級処理を施して、予め設定した粒径以上の成型物を製造する成型物製造設備に設けられる、上記製造された成型物の粉化率を推定する粉化率推定装置であって、
上記分級装置で分級された成型物の量である成型物量を算出する成型物量算出部と、
上記成型物量算出部が算出した成型物量から、上記粉化率を求める粉化率推定部と、
を備える粉化率推定装置。
【請求項7】
上記分級装置は、篩上に載置された成型物を搬送装置で搬送しながら分級を行う構成となっており、
更に、上記篩上に残存し上記搬送装置で搬送される成型物を監視する監視機器を備え、
上記成型物量算出部は、上記監視機器からの情報に基づき、上記成型物量を算出し、
上記粉化率推定部は、上記成型物量と、上記成型物を作製する際の原料の総量とから、粉化率を求める、
請求項6に記載した粉化率推定装置。
【請求項8】
上記監視機器は、成型物を撮像するサーモカメラからなり、
上記成型物量算出部は、上記監視機器からの情報に基づき、成型物周囲との温度差に基づき上記成型物を識別し、その識別した成型物の面積を求め、求めた面積から上記成型物量を算出する、
請求項7に記載した粉化率推定装置。
【請求項9】
予め求めた、上記識別した成型物の面積と成型物量との相関を有し、
上記成型物量算出部は、上記相関に基づき、識別した成型物の面積から上記成型物量を算出する、
請求項8に記載した粉化率推定装置。
【請求項10】
上記分級装置を冷却する冷却装置を有する、
請求項8又は請求項9に記載した粉化率推定装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉体を原料として製造された成型物の粉化率(粉率)を推定する技術である。
なお、粉化率は、作製した成型物が粉化した割合を指す。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば製銑工程において、高炉に装入されるコークスは、炉内の通気性を確保するため高強度であること、及び粒度のばらつきが小さいことが要求される。また、コークス強度を向上させるには、コークス炉に装入する原料の密度を向上させることが有効である。そして、その密度向上を実現する方法の一つとして、装入する原料として成型炭を用いる成型炭装入法が広く用いられている。
【0003】
成型炭は、石炭等の1種類又は2種類以上の原料を微粉砕してなる粉体とバインダーを、バインダーの融解温度以上の加熱域で混錬し、混練した混練物を成型機によって圧縮成型して製造したものである。このため、成型炭は、密度が高い成型物となる。そして、石炭粒度同士の距離を縮めることで石炭同士の融着を容易にし、コークス強度を向上させることが可能となる。
【0004】
一方で、成型炭は、造粒段階において主原料及び副原料の粒度、水分及び供給量の変動、更には成型条件によって、圧縮後の強度が変わる。そのため、作製した成型炭が割れたり、欠けたりすることで、成型炭の粒度が変化する。加えて、粉化の状態次第によって、混錬・成型条件を変更し、成型炭の粉化を低減する操業を行う必要がある。
【0005】
そのため、従来では、成型炭の製造ラインに分級装置を設けることで、作製した成型炭から所定の粒度以下の粒子を取り除き、使用する成型炭(製造した成型炭)の粒度のばらつきを低減することが実施されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-73608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の方法では、作製した成型炭の粒子を所定の粒径で分離することが可能である。しかし、特許文献1に記載の方法では、粉化した量及び成型物量をオンラインで把握することできないという課題があった。
【0008】
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、成型物が粉化した粉化率を推定することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題解決のために、本発明の一態様は、粉体を原料として製造された成型物の粉化率を推定する方法であって、上記成型物の製造は、粉体又は粉体とバインダーを混錬し、その混練したものを成型して成型物を作製する作製工程と、上記作製工程で作製した成型物に分級処理を施して、予め設定した粒径以上の成型物を分級する分級工程と、を備え、上記分級工程で分級された成型物の量である成型物量を算出する成型物量算出工程と、算出した成型物量から上記粉化率を求める粉化率推定工程と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様によれば、成型物が粉化した粉化率を推定することが可能となる。
特に、分級され搬送されている成型物から当該成型物の形状を特定する情報(形状情報)を取得する場合、その取得情報から成型物の粉化量を簡易に且つリアルタイムで推定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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