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公開番号2025053988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023163139
出願日2023-09-26
発明の名称コネクタ
出願人矢崎エナジーシステム株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類H01R 13/58 20060101AFI20250331BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持たせること。
【解決手段】電線20の端末に端子金具30が接続された複数本の端子付き電線10と、複数本の端子付き電線10を収容し、第1開口40aからそれぞれの電線20を外方に引き出させるハウジング40と、ハウジング40に組み付けてハウジング40の第2開口40bを塞ぐカバー50と、ハウジング40の中で複数本の端子付き電線10のそれぞれの電線20の端末を外側からの加圧力によって一纏めに束ねて拘束し、かつ、それぞれの電線20の端末を拘束位置でハウジング40及びカバー50に係止する電線係止機構60と、を備えること。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
電線の端末に端子金具が接続された複数本の端子付き電線と、
複数本の前記端子付き電線を収容し、第１開口からそれぞれの前記電線を外方に引き出させるハウジングと、
前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第２開口を塞ぐカバーと、
前記ハウジングの中で複数本の前記端子付き電線のそれぞれの前記電線の端末を外側からの加圧力によって一纏めに束ねて拘束し、かつ、それぞれの前記電線の端末を拘束位置で前記ハウジング及び前記カバーに係止する電線係止機構と、
を備えることを特徴としたコネクタ。
続きを表示（約 620 文字）【請求項２】
前記電線係止機構は、前記ハウジングの中でそれぞれの前記電線の端末を外側から加圧して一纏めに束ねて拘束する環状の拘束部材を備え、前記拘束部材を前記第１開口の周縁部で係止することを特徴とした請求項１に記載のコネクタ。
【請求項３】
前記カバーは、前記拘束部材よりも前記端子金具側で前記電線の端末に押し付けて、前記電線の端末を前記ハウジングとの間で直接的又は間接的に挟み込む電線押さえ部を前記電線毎に有することを特徴とした請求項２に記載のコネクタ。
【請求項４】
前記電線係止機構は、前記ハウジングの中でそれぞれの前記電線の端末を前記ハウジングに設けた第１挟持部と前記カバーに設けた第２挟持部とによって挟み込んで加圧し、前記第１挟持部と前記第２挟持部からの加圧力でそれぞれの前記電線の端末を一纏めに束ねて拘束して、それぞれの前記電線の端末を前記ハウジングと前記カバーに係止することを特徴とした請求項１に記載のコネクタ。
【請求項５】
前記電線を軸線に対する直交方向に複数本並べて筒状のシースの中に収容し、それぞれの前記電線の端末を前記シースの端末の開口から突出させたケーブルを備え、
前記電線係止機構は、前記シースの上から加圧し、前記シースの中のそれぞれの前記電線の端末を前記直交方向の配列を崩して一纏めに束ねて拘束することを特徴とした請求項１，２，３又は４に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、コネクタに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
コネクタにおいては、端子付き電線がハウジングに収容されている。その端子付き電線は、電線の端末に端子金具が接続されており、電線から端子金具に荷重が加わる可能性がある。例えば、端子付き電線においては、ハウジングの外に電線が引き出されており、そのハウジングの外の電線に荷重（例えば、軸方向への引張荷重や軸周りの捻れ荷重等）が加えられると、その荷重が端子金具に伝わることがある。また、例えば、端子付き電線においては、ハウジングの中で電線が折り曲げて配索されるものもあり、その電線の屈曲部の反力が荷重として端子金具に伝わることがある。コネクタにおいては、過大な荷重が電線から端子金具に加えられてしまうと、端子付き電線の耐久性を確保する上で望ましくない。このため、従来のコネクタにおいては、端子金具から引き出された電線をハウジングの中で保持して、電線から端子金具への過荷重の入力を抑止する。例えば、下記の特許文献１には、その電線を保持するための保持部材が設けられたコネクタについて開示されている。その保持部材は、一対の圧接刃の間に被覆を切り裂きながら電線を差し入れて、それぞれの圧接刃で電線を保持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００３－３３１９８２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、従来のコネクタは、一対の圧接刃が設けられた保持部材を複数本の端子付き電線の電線毎に用意する必要があり、それぞれの端子金具への過荷重の入力を抑止する上で改善の余地が残っている。
【０００５】
そこで、本発明は、好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持たせることが可能なコネクタを提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、電線の端末に端子金具が接続された複数本の端子付き電線と、複数本の前記端子付き電線を収容し、第１開口からそれぞれの前記電線を外方に引き出させるハウジングと、前記ハウジングに組み付けて前記ハウジングの第２開口を塞ぐカバーと、前記ハウジングの中で複数本の前記端子付き電線のそれぞれの前記電線の端末を外側からの加圧力によって一纏めに束ねて拘束し、かつ、それぞれの前記電線の端末を拘束位置で前記ハウジング及び前記カバーに係止する電線係止機構と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【０００７】
本発明に係るコネクタの電線係止機構は、それぞれの電線の端末をその拘束位置でハウジング及びカバーに係止するので、ハウジングの外で電線に引張荷重が入力された際に、その引張荷重を拘束位置よりも端子金具側に伝え難くしている。また、この電線係止機構は、被覆同士を密着させた状態でそれぞれの電線の端末を一纏めに束ね、それぞれの電線の端末の間に大きな摩擦力を発生させている。よって、この電線係止機構は、それぞれの電線の端末にて、その軸周りの回転を抑制することができるので、電線の端末から端子金具への回転トルクの伝達を抑えることができる。このように、本発明に係るコネクタにおいては、電線の端末から端子金具への引張荷重の伝達や回転トルクの伝達を抑えることができ、好適な端子金具への過荷重の入力抑止機能を持つことになる。従って、本発明に係るコネクタは、電線の端末と端子金具の間の電気的な接続品質を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。
図２は、実施形態のコネクタを別角度から見た分解斜視図である。
図３は、実施形態のコネクタを示す斜視図である。
図４は、実施形態の端子付き電線を拘束部材と共に示す分解斜視図である。
図５は、実施形態の端子付き電線を拘束部材と共にハウジングの外から見た平面図である。
図６は、実施形態の端子付き電線を拘束部材と共に端子金具側の端部から見た平面図である。
図７は、ハウジングに収容された端子付き電線を拘束部材と共に示す平面図である。
図８は、変形例のコネクタを示す分解斜視図である。
図９は、変形例のコネクタを別角度から見た分解斜視図である。
図１０は、変形例のコネクタを示す斜視図である。
図１１は、変形例のケーブルの変形部について説明する説明図である。
図１２は、変形例のコネクタを別角度から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下に、本発明に係るコネクタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００１０】
［実施形態］
本発明に係るコネクタの実施形態の１つを図１から図７に基づいて説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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