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公開番号2025048801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-03
出願番号2024162058
出願日2024-09-19
発明の名称自動分析装置及び制御方法
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類G01N 35/00 20060101AFI20250326BHJP(測定;試験)
要約【課題】消費電力の低減、省電力化、安定性及び信頼性の向上、騒音の低減、使用快適性の向上、メンテナンス作業及びコストの低下を図ること。
【解決手段】本実施形態に係る自動分析装置では、水冷部は、水タンクと配管を介して接続されて第1の循環流路をなし、恒温槽と配管を介して接続されて第2の循環流路をなす水冷部であって、第1の循環流路と第2の循環流路との間の共通流路に設けられている。循環駆動部は、共通流路に設けられ、水タンクから流出した恒温水が、循環水として、第1及び/又は第2の循環流路からなる循環流路を循環流動するように駆動する。循環流路切替部は、第1及び/又は第2の循環流路のうち共通流路を除く部位に設けられ、恒温槽の稼働モードに応じて循環水の循環流路を第1の循環流路、第2の循環流路の少なくとも一方に切り替える。制御部は、恒温槽の状態情報に基づいて循環駆動部及び循環流路切替部の動作を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
収容された水により、内部に保持された反応ユニットを恒温する恒温槽と、
試薬を保管する試薬庫を冷却する冷却部と、
恒温水を供給する水タンクと、
前記水タンクと配管を介して接続されて第1の循環流路をなし、前記恒温槽と配管を介して接続されて第2の循環流路をなす水冷部であって、前記冷却部に設けられ、かつ前記第1の循環流路と前記第2の循環流路との間の共通流路に設けられている水冷部と、
前記共通流路に設けられ、前記水タンクから流出した前記恒温水が、循環水として、前記第1の循環流路、前記第2の循環流路、又は、前記第1の循環流路及び前記第2の循環流路からなる循環流路を循環流動するように駆動するための循環駆動部と、
前記第1の循環流路及び/又は前記第2の循環流路のうち前記共通流路を除く部位に設けられ、前記恒温槽の稼働モードに応じて前記循環水の循環流路を前記第1の循環流路、前記第2の循環流路の少なくとも一方に切り替える循環流路切替部と、
前記第1の循環流路、前記第2の循環流路の状態を制御するように、前記恒温槽の状態情報に基づいて前記循環駆動部及び前記循環流路切替部の動作を制御する制御部と、
を備える自動分析装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2の循環流路に設けられ、前記制御部の制御により、上流から流れてくる前記循環水の温度を調節する温度調節部をさらに備える
請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項3】
前記恒温槽内に設けられ、前記恒温槽内の水位を前記恒温槽の状態情報として検知し、前記制御部に出力する水位検知部と、
前記恒温槽内に設けられ、前記恒温槽内の水温を前記恒温槽の状態情報として検知し、前記制御部に出力する第1の温度検知部と、
をさらに備える
請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項4】
前記温度調節部は、前記第2の循環流路のうち前記恒温槽から前記水冷部に至る部位に設けられている
請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項5】
前記温度調節部は、前記第2の循環流路のうち前記水冷部から前記恒温槽に至る部位に設けられている
請求項2に記載の自動分析装置。
【請求項6】
前記循環流路切替部は、
前記第2の循環流路のうち前記水冷部から前記恒温槽に至る部位であって前記共通流路を除く部位に設けられている第1弁と、
前記第1の循環流路のうち前記水タンクから前記水冷部に至る部位であって前記共通流路を除く部位に設けられている第2弁と、
を含む
請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項7】
前記循環流路切替部は、
前記第1の循環流路のうち前記水冷部から前記水タンクに至る部位であって前記共通流路を除く部位に設けられている第3弁をさらに含む
請求項6に記載の自動分析装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記恒温槽の稼働モードが恒温モードである場合に、前記循環水の循環流路を前記第1の循環流路、前記第2の循環流路の少なくとも一方に切り替え、前記恒温槽の稼働モードが待機モードである場合、前記循環水の循環流路を前記第1の循環流路に切り替えるように前記循環流路切替部を制御する
請求項1に記載の自動分析装置。
【請求項9】
前記温度調節部に設けられ、前記温度調節部を降温させるファンをさらに備える
請求項4に記載の自動分析装置。
【請求項10】
前記共通流路における前記水冷部の前記循環水の入力側の直近の部位に設けられ、前記水冷部に入力された前記循環水の温度を前記水冷部の状態情報として検知し、前記制御部に出力するための第2の温度検知部をさらに備え、
前記制御部は、前記水冷部の状態情報に基づいて前記ファンの動作を制御する
請求項9に記載の自動分析装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、自動分析装置及び制御方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の自動分析装置では、反応ユニットが恒温槽に置かれ、恒温槽に収容されたヒータとしての抵抗線(加熱棒ともいう)により所定の温度に加熱された水によって、反応ユニットが加熱されて生化学反応が行われる。恒温槽に収容された水の温度は、例えば37℃程度に抑えられる。
【0003】
また、従来の自動分析装置では、恒温槽の水温を保持して作動し続ける必要がある。このため、抵抗線により水を加熱し続ける必要があり、高い電力を消費する。また、自動分析装置は作動し続ける必要があるため、恒温槽内の水は、水を清潔に保つために流動させる必要がある。このように、水の流動は恒温槽における水温のロスを大きくするので、恒温槽に収容された水の水温を維持するために、抵抗線は高い電力を消費する必要がある。
【0004】
また、従来の自動分析装置では、試薬を、例えば8℃の低温環境下で保存する必要がある。このため、試薬を保存する試薬庫は冷却を必要とし、通常、ペルチェ素子を用いて冷却を行う。ペルチェ素子は、冷却中に、大量な熱が発生し、放熱する必要がある。従来技術では、ペルチェ素子を放熱するために、試薬庫に出力の大きいファンが2つ取り付けられている。試薬庫は、試薬が低温にあることを確保するために24時間の稼働を必要とするため、無停止で稼働する2つの出力の大きいファンは、消費電力が高い。
【0005】
一方、従来技術では、試薬庫の放熱時に、2つのフィルターを用いて空気中の塵埃を濾過するが、しばらく運転した場合、当該フィルターが環境中の塵埃で詰まってしまう。これにより、ペルチェ素子の冷却効果が低下し、試薬庫の性能に影響を与えてしまう。従って、フィルターを頻繁に交換する必要がある。
【0006】
また、従来技術では、試薬庫と反応ユニットとの間に流体の媒体を1つ追加することにより、両者の温度を互いに調節し、試薬庫内の冷媒と恒温槽内の熱媒とを連通させているものがある。しかし、この技術では、試薬庫と恒温槽内の温度バランスを安定させるが、省エネルギーには至らない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2012-132723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、消費電力の低減、省電力化、安定性及び信頼性の向上、騒音の低減、使用快適性の向上、メンテナンス作業及びコストの低下を図ることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決される課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係る自動分析装置は、恒温槽と、冷却部と、水タンクと、水冷部と、循環駆動部と、循環流路切替部と、制御部と、を備える。前記恒温槽は、収容された水により、内部に保持された反応ユニットを恒温する。前記冷却部は、試薬を保管する試薬庫を冷却する。前記水タンクは、恒温水を供給する。前記水冷部は、前記水タンクと配管を介して接続されて第1の循環流路をなし、前記恒温槽と配管を介して接続されて第2の循環流路をなす水冷部であって、前記冷却部に設けられ、かつ前記第1の循環流路と前記第2の循環流路との間の共通流路に設けられている。前記循環駆動部は、前記共通流路に設けられ、前記水タンクから流出した前記恒温水が、循環水として、前記第1の循環流路、前記第2の循環流路、又は、前記第1の循環流路及び前記第2の循環流路からなる循環流路を循環流動するように駆動する。前記循環流路切替部は、前記第1の循環流路及び/又は前記第2の循環流路のうち前記共通流路を除く部位に設けられ、前記恒温槽の稼働モードに応じて前記循環水の循環流路を前記第1の循環流路、前記第2の循環流路の少なくとも一方に切り替える。前記制御部は、前記第1の循環流路、前記第2の循環流路の状態を制御するように、前記恒温槽の状態情報に基づいて前記循環駆動部及び前記循環流路切替部の動作を制御する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を模式的に示す図である。
図2は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理として、初期注水モード動作を示す概略フローチャートである。
図3は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理として、恒温槽恒温モード動作を示す概略フローチャートである。
図4は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理として、恒温槽待機モード動作を示す概略フローチャートである。
図5は、第1の実施形態に係る自動分析装置の処理として、動作全体の一例を示す概略フローチャートである。
図6は、第2の実施形態に係る自動分析装置の部分構成を模式的に示す図である。
図7は、第2の実施形態に係る自動分析装置の処理として、恒温槽恒温モード動作を示す概略フローチャートである。
図8は、第2の実施形態に係る自動分析装置の処理として、動作全体の一例を示す概略フローチャートである。
図9は、第3の実施形態に係る自動分析装置の部分構成を模式的に示す図である。
図10は、第3の実施形態に係る自動分析装置の処理として、初期注水モード動作を示すフローチャートである。
図11は、第3の実施形態に係る自動分析装置の処理として、恒温槽恒温モード動作の一例を示す概略フローチャートである。
図12は、第3の実施形態に係る自動分析装置の処理として、恒温槽恒温モード動作の他の例を示す概略フローチャートである。
図13は、第3の実施形態に係る自動分析装置の処理として、動作全体の一例を示す概略フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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