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公開番号2025045994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023154114
出願日2023-09-21
発明の名称熱交換器および冷凍サイクル装置
出願人日本キヤリア株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類F28F 9/02 20060101AFI20250326BHJP(熱交換一般)
要約【課題】伝熱管に流れる冷媒の量を調整することができる熱交換器および冷凍サイクル装置を提供することである。
【解決手段】実施形態の熱交換器は、冷媒が流通する冷媒流路を有する1または複数の伝熱管と、複数の伝熱管の少なくとも一方の端部に接続されたヘッダと、を備える。ヘッダは、冷媒を導く導入口を有する冷媒導入管が接続される第1板材と、冷媒が導入される空間流路が形成された1または複数の中間板材と、伝熱管が接続される第2板材と、を備える。空間流路は、導入空間と、第1空間と、第2空間と、を有する。導入空間は、導入口から冷媒が導入される。第1空間は、導入空間から冷媒が流入する。第2空間は、導入空間から冷媒が流入する。中間板材に、導入空間から第1空間への冷媒の流れ抵抗を高める第1壁部と、導入空間から第2空間への冷媒の流れ抵抗を高める第2壁部と、が形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
冷媒が流通する冷媒流路を有する１または複数の伝熱管と、
複数の前記伝熱管の少なくとも一方の端部に接続されたヘッダと、を備え、
前記ヘッダは、
前記冷媒を導く導入口を有する冷媒導入管が接続される第１板材と、
前記冷媒が導入される空間流路が形成された１または複数の中間板材と、
前記伝熱管が接続される第２板材と、を備え、
前記空間流路は、
前記導入口から前記冷媒が導入される導入空間と、
前記導入空間の一方側に隣り合って形成され、前記導入空間から前記冷媒が流入する第１空間と、
前記導入空間の他方側に隣り合って形成され、前記導入空間から前記冷媒が流入する第２空間と、を有し、
前記中間板材に、前記導入空間から前記第１空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める第１壁部と、前記導入空間から前記第２空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める第２壁部と、が形成される、
熱交換器。
続きを表示（約 820 文字）【請求項２】
前記空間流路は、
前記導入空間、前記第１空間、および前記第２空間を有する導入室と、
前記導入室から前記冷媒が導入される第１分室と、
前記導入室から前記冷媒が導入される第２分室と、を有し、
複数の前記伝熱管は、
前記第１空間から前記冷媒が導出する第１伝熱管と、
前記第２空間から前記冷媒を導出する第２伝熱管と、を含む、
請求項１記載の熱交換器。
【請求項３】
前記第１壁部および前記第２壁部は、前記冷媒導入管の外側面に近接して前記冷媒導入管の傾動を規制する、
請求項１に記載の熱交換器。
【請求項４】
前記中間板材に、前記第１壁部と前記第２壁部との少なくとも一方に対向し、間隔を有して配置される狭窄壁部が形成される、
請求項１に記載の熱交換器。
【請求項５】
前記第１空間と前記第２空間の一方は、他方に対して外気の流れ方向の風下側にあり、
前記中間板材に、第３壁部が形成され、
前記第３壁部は、前記第１空間と前記第２空間のうち風下側にある空間において、前記外気の流れ方向の上流側にある風上部分空間から下流側にある風下部分空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める、
請求項１に記載の熱交換器。
【請求項６】
前記第１空間と前記第２空間の一方は、他方に比べて低く位置する低位空間であり、
前記第１壁部または第２壁部は、前記導入空間から前記低位空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める、
請求項１に記載の熱交換器。
【請求項７】
前記第１壁部および前記第２壁部の高さは、前記導入口の高さ範囲の全体に対応する、
請求項１に記載の熱交換器。
【請求項８】
請求項１～７のうちいずれか１項に記載の熱交換器を備える、冷凍サイクル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、熱交換器および冷凍サイクル装置に関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
熱交換器は、空調機器、冷凍機器などに用いられる。例えば、熱交換器は、複数の伝熱管と、ヘッダとを備える。伝熱管は冷媒流路を有する。ヘッダは、伝熱管の端部に設けられる。前記構造の熱交換器では、伝熱管に流れる冷媒の量を調整することが必要となる場合があった。例えば、熱交換器では、冷媒を１つの冷媒ポートから複数の伝熱管に分配する場合がある。前記構造の熱交換器では、複数の伝熱管に分配する冷媒の量または冷媒の状態に偏りが生じる可能性があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１７９３０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明が解決しようとする課題は、伝熱管に流れる冷媒の量または冷媒の状態を調整することができる熱交換器および冷凍サイクル装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態の熱交換器は、冷媒が流通する冷媒流路を有する１または複数の伝熱管と、複数の前記伝熱管の少なくとも一方の端部に接続されたヘッダと、を備える。前記ヘッダは、前記冷媒を導く導入口を有する冷媒導入管が接続される第１板材と、前記冷媒が導入される空間流路が形成された１または複数の中間板材と、前記伝熱管が接続される第２板材と、を備える。前記空間流路は、導入空間と、第１空間と、第２空間と、を有する。前記導入空間は、前記導入口から前記冷媒が導入される。前記第１空間は、前記導入空間の一方側に隣り合って形成されている。前記第１空間は、前記導入空間から前記冷媒が流入する。前記第２空間は、前記導入空間の他方側に隣り合って形成されている。前記第２空間は、前記導入空間から前記冷媒が流入する。前記中間板材に、前記導入空間から前記第１空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める第１壁部と、前記導入空間から前記第２空間への前記冷媒の流れ抵抗を高める第２壁部と、が形成されている。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
実施形態の冷凍サイクル装置の概略構成図。
第１の実施形態の熱交換器の斜視図。
第１の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す斜視図。
第１の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す断面図。
第１の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す側面図。
第２の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す斜視図。
第２の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す側面図。
第３の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す側面図。
第４の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す側面図。
第５の実施形態の熱交換器の分解斜視図。
第５の実施形態における第１ヘッダの内部構造を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
以下、実施形態の熱交換器および冷凍サイクル装置を、図面を参照して説明する。
【０００８】
（第１の実施形態）
図１は、実施形態の冷凍サイクル装置の概略構成図である。
図１に示すように、冷凍サイクル装置１は、圧縮機２と、四方弁３と、室外熱交換器（熱交換器）４と、膨張装置５と、室内熱交換器（熱交換器）６と、を備える。冷凍サイクル装置１の構成要素は、配管７によって接続されている。図１では、冷房運転時の冷媒（熱媒体）の流通方向は実線矢印で示す。暖房運転時の冷媒の流通方向は破線矢印で示す。
【０００９】
圧縮機２は、圧縮機本体２Ａと、アキュムレータ２Ｂと、を備える。圧縮機本体２Ａは、内部に取り込まれる低圧の気体冷媒を圧縮して高温・高圧の気体冷媒にする。アキュムレータ２Ｂは、気液二相冷媒を分離して、気体冷媒を圧縮機本体２Ａに供給する。
【００１０】
四方弁３は、冷媒の流通方向を逆転させ、冷房運転と暖房運転とを切り替える。冷房運転時に、冷媒は、圧縮機２、四方弁３、室外熱交換器４、膨張装置５、室内熱交換器６の順に流れる。このとき、室外熱交換器４は凝縮器として機能する。室内熱交換器６は蒸発器として機能する。
（【００１１】以降は省略されています）

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