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公開番号
2025042446
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-27
出願番号
2023149471
出願日
2023-09-14
発明の名称
樹脂の分別方法、樹脂の分別装置及び樹脂のリサイクル方法
出願人
住友化学株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
G01N
21/23 20060101AFI20250319BHJP(測定;試験)
要約
【課題】樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別方法、樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別装置、及び樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂のリサイクル方法を提供する。
【解決手段】樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する工程と、前記複屈折又は面内位相差の測定結果から得られる情報にもとづいて前記樹脂成形体を分別する工程と、を含む、樹脂の分別方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する工程と、
前記複屈折又は面内位相差の測定結果から得られる情報にもとづいて前記樹脂成形体を分別する工程と、を含む、樹脂の分別方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記情報は、樹脂成形体の複屈折値に1×10
6
を乗じた値Xと閾値Yとを比較した結果を含む、請求項1に記載の樹脂の分別方法。
【請求項3】
閾値Yが、10±5の範囲内から選択される閾値Y1を含む、請求項2に記載の樹脂の分別方法。
【請求項4】
値Xが閾値Y1未満である樹脂成形体をケミカルリサイクル用に分別する、請求項3に記載の樹脂の分別方法。
【請求項5】
値Xが閾値Y1以上である樹脂成形体をマテリアルリサイクル用に分別する、請求項3に記載の樹脂の分別方法。
【請求項6】
閾値Yが、50以上の範囲内から選択される閾値Y2を含む、請求項2に記載の樹脂の分別方法。
【請求項7】
樹脂成形体の厚さを測定する工程をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の樹脂の分別方法。
【請求項8】
樹脂成形体の厚さが0.1mm以上10mm以下である、請求項1又は請求項2に記載の樹脂の分別方法。
【請求項9】
樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する前又は測定した後に、複屈折又は面内位相差が測定される樹脂成形体と、前記樹脂成形体以外の樹脂成形体と、を分別する工程をさらに含む、請求項1又は請求項2に記載の樹脂の分別方法。
【請求項10】
樹脂成形体が透明である、請求項1又は請求項2に記載の樹脂の分別方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂の分別方法、樹脂の分別装置及び樹脂のリサイクル方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル酸メチル(MMA又はMA)を重合した重合体であるポリ(メタ)アクリル酸メチル(PMMA又はPMA)は、透明性に優れており、さらには耐候性にも優れている。よって、ポリ(メタ)アクリル酸メチルは、飲食店やオフィスに設置される飛沫防止板、自動車用部品、看板標識、表示装置、弾球遊技用樹脂基板等を構成する部材の材料として、広く用いられている。
【0003】
そして、近年の資源価格の高騰、さらには環境問題に対する意識の高まりに伴って、上記のとおりの種々の用途に用いられたポリ(メタ)アクリル酸メチルを含む製品(成形体)は回収されてリサイクル(再資源化)が図られている。
【0004】
ポリ(メタ)アクリル酸メチルのリサイクルの方法としては、例えば、回収された成形体に対し、再度、成形工程を実施して新たな成形体を製造するマテリアルリサイクル、回収された成形体を熱処理して、ポリ(メタ)アクリル酸メチルを熱分解(解重合)することにより(メタ)アクリル酸メチルを回収し、回収された(メタ)アクリル酸メチル(再生ポリ(メタ)アクリル酸メチルという場合がある。)を用いて新たな成形体を製造するケミカルリサイクル、および回収された成形体を燃料として燃焼させ、燃焼エネルギーを直接的に熱源として、さらには燃焼エネルギーを用いて発電して利用するサーマルリサイクルが挙げられる。
【0005】
通常、回収された成形体については、再生される前に、洗浄等の前処理が行われる。例えば、このような前処理の例として、(A)粉砕異物を、金属探知装置により金属を選択的に除去する工程、(B)粉砕異物を、光照射により明度を測定し、明度の低い異物を選択的に除去する工程、(C)洗浄する工程、および(D)比重により選別する工程を含む方法が知られている(特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-307436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
回収された成形体のリサイクル方法は、成形体の種類に応じて適した方法を選択することが好ましい。例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチルは、300℃から500℃程度の比較的低い温度で加熱して熱分解することによって、モノマーとしての(メタ)アクリル酸メチルを高収率で回収することができる。このため、ポリ(メタ)アクリル酸メチルはケミカルリサイクルによるリサイクルに適している。
一方で、ポリ(メタ)アクリル酸メチルからなる押出成形体のリサイクル方法としては、消費エネルギーを節約する観点からマテリアルリサイクルを選択することが好ましい場合がある。
しかしながら、ポリ(メタ)アクリル酸メチルからなる押出成形体の回収物にポリ(メタ)アクリル酸メチルからなるキャスト成形体や他の樹脂からなる成形体などが混入していると、マテリアルリサイクル後に得られる成形体の白化やブツ欠陥などの原因となるおそれがある。
従来の回収システムでは、ポリ(メタ)アクリル酸メチルからなる押出成形体と、それ以外の樹脂成形体(特に、ポリ(メタ)アクリル酸メチルからなるキャスト成形体)とを精度よく分別できないおそれがある。
本開示は、樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別方法、樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別装置、及び樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂のリサイクル方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段には、以下の実施形態が含まれる。
<1>樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する工程と、
前記複屈折又は面内位相差の測定結果から得られる情報にもとづいて前記樹脂成形体を分別する工程と、を含む、樹脂の分別方法。
<2>前記情報は、樹脂成形体の複屈折値に1×10
6
を乗じた値Xと閾値Yとを比較した結果を含む、<1>に記載の樹脂の分別方法。
<3>閾値Yが、10±5の範囲内から選択される閾値Y1を含む、<2>に記載の樹脂の分別方法。
<4>値Xが閾値Y1未満である樹脂成形体をケミカルリサイクル用に分別する、<3>に記載の樹脂の分別方法。
<5>値Xが閾値Y1以上である樹脂成形体をマテリアルリサイクル用に分別する、<3>に記載の樹脂の分別方法。
<6>閾値Yが、50以上の範囲内から選択される閾値Y2を含む、<2>~<5>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<7>樹脂成形体の厚さを測定する工程をさらに含む、<1>~<6>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<8>樹脂成形体の厚さが0.1mm以上10mm以下である、<1>~<7>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<9>樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する前又は測定した後に、複屈折又は面内位相差が測定される樹脂成形体と、前記樹脂成形体以外の樹脂成形体と、を分別する工程をさらに含む、<1>~<8>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<10>樹脂成形体が透明である、<1>~<9>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<11>樹脂成形体が着色剤を含む、<1>~<10>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<12>樹脂成形体が飛沫防止板である、<1>~<11>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<13>樹脂成形体の複屈折又は面内位相差の測定をクロスニコル法で行う、<1>~<12>のいずれか1項に記載の樹脂の分別方法。
<14>樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する測定部と、
前記複屈折又は面内位相差の測定結果から得られる情報にもとづいて前記樹脂成形体を分別する分別部と、を含む、樹脂の分別装置。
<15>樹脂成形体の複屈折又は面内位相差を測定する工程と、
前記複屈折又は面内位相差の測定結果から得られる情報にもとづいて前記樹脂成形体を分別する工程と、
分別後の前記樹脂成形体をリサイクルする工程と、を含む、樹脂のリサイクル方法。
<16>リサイクルする工程が、ケミカルリサイクルを含む工程である、<15>に記載の樹脂のリサイクル方法。
<17>リサイクルする工程が、マテリアルリサイクルを含む工程である、<15>に記載の樹脂のリサイクル方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別方法、樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂の分別装置、及び樹脂成形体の分別を精度よく実施できる樹脂のリサイクル方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
樹脂の分別装置の構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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