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公開番号
2025041671
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2024211888,2022531463
出願日
2024-12-05,2020-11-27
発明の名称
付着物剥離コーティング
出願人
ヨトゥン アーエス
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C09D
183/04 20060101AFI20250318BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】海洋生物の定着及び成長を防止する付着物剥離コーティングを提供する。
【解決手段】a)少なくとも50重量%のポリシロキサン部分を含む硬化性ポリシロキサン系バインダーと、
b)防汚剤と、
c)10~30乾燥重量%の、
i)1~12の親水性-親油性バランス(HLB)、及び
ii)500~18,000g/molのMnを有する、非イオン性親水性変性ポリシロキサンと
を含む、付着物剥離コーティング組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
a)少なくとも50重量%のポリシロキサン部分を含む硬化性ポリシロキサン系バインダ
ーと、
b)防汚剤と、
c)10~30乾燥重量%の、
i)1~12の親水性-親油性バランス(HLB)、及び
ii)500~18,000g/molのMn
を有する、非イオン性親水性変性ポリシロキサンと
を含む、付着物剥離コーティング組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
a)少なくとも50重量%のポリシロキサン部分を含む硬化性ポリシロキサン系バインダ
ーと、
b)防汚剤と、
c)10~30乾燥重量%の、
i)1~12の親水性-親油性バランス(HLB)、及び
ii)1,000~50,000g/molのMw
を有する、非イオン性親水性変性ポリシロキサンと
を含む、付着物剥離コーティング組成物。
【請求項3】
前記組成物の総乾燥重量に基づいて、30~95重量%のポリシロキサン系バインダー、より好ましくは40~90重量%のポリシロキサン系バインダー、さらにより好ましくは50~90重量%のポリシロキサン系バインダーを含む、請求項1又は2に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項4】
前記防汚剤が、前記組成物の総乾燥重量に基づいて、乾燥重量基準で、1~15重量%、
好ましくは2~15重量%、より好ましくは3~12重量%の量で存在する、請求項1~3のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項5】
前記非イオン性親水性変性ポリシロキサンが、前記組成物の総乾燥重量に基づいて、11~29重量%(乾燥重量基準)、好ましくは12~28乾燥重量%、好ましくは13~27乾燥重量%、好ましくは14~26乾燥重量%、例えば15~25乾燥重量%の量で存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項6】
前記防汚剤が、亜鉛ピリチオン又は銅ピリチオン、好ましくは銅ピリチオンである、請求項1~5のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項7】
前記非イオン性親水性変性ポリシロキサンが、500~18,000g/molの範囲、例えば1000
~16,000g/molの範囲、特に2000~15,050g/mol又は4000~15,050g/molの範囲の数平均分子量(Mn)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項8】
前記非イオン性親水性変性ポリシロキサンが、20~4,000mPa-sの範囲、好ましくは30
~3,000mPa-sの範囲、特に50~2,500mPa-sの範囲の粘度を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項9】
前記非イオン性親水性変性ポリシロキサンが、2,000~45,000g/mol、好ましくは3,000~42,000g/mol、4,000~40,000g/mol又は5,000~40,000g/molの重量平均分子量(Mw)を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
【請求項10】
前記非イオン性親水性変性ポリシロキサンが、1.0~10、より好ましくは1.0~8.0、最も好ましくは2.0~7.0の範囲のHLB(親水性-親油性バランス)を有する、請求項1~9の
いずれか一項に記載の付着物剥離コーティング組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、付着物剥離コーティング組成物、かかる付着物剥離コーティングを調製する方法、及びかかる付着物剥離コーティングでコーティングされた海洋構造物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
海水に沈められた表面には、緑藻類及び褐藻類、粘菌、フジツボ、イガイ及びチューブワームなどの海洋生物が付着しやすい。船舶(例えば、船、タンカー)、石油プラットフォーム及びブイなどの海洋構造物では、そのような付着物は望ましくなく、経済的な結果をもたらす。付着物は、表面の生物学的劣化、負荷の増加及び腐食の加速をもたらし得る。船舶では、付着物は摩擦抵抗を増加させ、これは速度の低下及び/又は燃料消費の増加の原因となる。それはまた、操縦性を低下させる可能性がある。
【0003】
海洋生物の定着及び成長を防止するために、防汚塗料が使用される。従来、自己研磨型防汚塗料及び付着物剥離型防汚塗料という2種類の防汚塗料が用いられている。
【0004】
自己研磨性防汚塗料は、防汚剤と、海水に徐々に溶解及び/又は加水分解し、海水がコーティング表面を侵食し、それによって新しい表面を露出させることを可能にするバインダーとを含む。最も成功した自己研磨性防汚塗料は、加水分解性シリルエステルを有する(メタ)アクリレートバインダーなどの加水分解性バインダーに基づく。海水中での段階的な加水分解は、コーティングからの防汚剤の制御された放出をもたらす。
【0005】
付着物剥離防汚塗料は、低い表面張力及び低い弾性率を有するコーティングを提供し、海生生物が付着しないか又は付着しても表面に対する水の摩擦又は洗浄によって容易に洗い流される付着物剥離面を提供することによって作用する。このようなコーティングは、ポリシロキサン系バインダーに基づくことが多い。ポリシロキサンバインダーによって作製される付着物剥離面は、大きな付着物が表面に永久的に付着することを防止するのに有効である。しかしながら、ポリシロキサン表面は、経時的に粘菌や藻類などの軟質汚染物に対する良好な耐性を示していない。
【0006】
ポリシロキサン系付着物剥離コーティング(FRC)は、伝統的に殺生物剤なしで使用さ
れてきた。しかしながら、上述のように、FRCの課題は、粘菌及び藻類などの軟性付着物
の付着である。FRCにおけるポリエーテル変性シリコーン油の使用は、粘菌及び藻類の付
着を減少させることが知られている。さらに、近年では、付着物の防止をさらに改善するために、粘菌及び藻類に対して有効な殺生物剤がFRCに添加されている。うまく機能する
ことが分かっている殺生物剤の1つのタイプは、銅ピリチオンなどのピリチオン塩である
。しかしながら、殺生物剤を含むFRCには、特に付着物防止、長期性能及び粘着性に関し
て改善の余地がある。
【0007】
殺生物剤の添加によって、付着物防止、噴霧ダストの低減、並びに貯蔵安定性の改善及び付着物防止コーティングの強化を含む多くの技術的利点がもたらされることが証明されている。具体的には、ポリエーテル変性ポリシロキサン油を含有するFRCは、防汚剤(例
えば、亜鉛ピリチオン(ZnPt)及び銅ピリチオン(CuPt)などのピリチオン塩)の添加によって補完されてきた。防汚剤(例えば、CuPt)は一般に約5~7乾燥重量%で存在し、ポリエーテル変性シリコーン油は一般に約1~5乾燥重量%で存在する。しかしながら、固体防汚剤の添加は、塗料の粘度に悪影響を及ぼす(粘度が増加する)。粘度の増加は、通常、溶媒の濃度を増加させて(薄めて)良好な塗布特性を維持することによって補うことができるが、これはVOCの増加とそれに関連する塗布する人の健康への悪影響及び環境への
悪影響の増加をもたらす。本発明は、コーティング配合物の溶媒含有量(VOC)を増加さ
せることなく、場合によっては、むしろ元の組成物のVOCを減少させる、上記の増加した
粘度を補償する方法を開示する。
【0008】
本発明者らは、驚くべきことに、特定のパラメータ(分子量及びHLB)を有する非イオ
ン性親水性変性シリコーン油を比較的多量に組み込むことによって、低いVOC、良好な適
用特性(粘度)、良好な膜均一性及び改善された防汚特性を有する防汚剤を含有する付着物剥離配合物を得ることが可能であることを見出した。
【0009】
従来、ポリシロキサン系付着物剥離コーティング中に多量のポリエーテル変性シリコーン油を有することはできないと考えられてきたが、これは、それが膜中への過度に多くの水の取り込み、不十分な膜の均一性及び不十分な粘着をもたらす高い極性をもたらすからである。特許文献1は、銅ピリチオン殺生物剤に併せて、最適濃度として4~7重量%のポリエーテル変性シリコーン油を有するコーティングを教示している。特許文献2は、銅ピリチオン殺生物剤に併せて、0.13重量%のポリエーテル変性シリコーン油を含むコーティングを教示している。また、特許文献2では、多量のポリエーテル変性シリコーン油(10重量%超)が不十分な粘着性を与えることが議論されている。特許文献3は、4重量%の
ポリエーテル変性シリコーン油を含むコーティング組成物を開示している。
【0010】
特許文献4は、より多量のシリコーン油を開示しているが、金属架橋オルガノポリシロキサン-チオブロックビニルコポリマーに基づく異なるバインダー系に関する。特許文献5は、防汚組成物を開示しており、ポリエーテル変性シリコーン油を有するが、HLB値が
高く(14.5)、多量(乾燥重量で30重量%超)に存在する比較例を有している。本発明者らは、本発明者らの実施例において、そのような多量かつ高いHLB値が、付着物剥離コー
ティングの不良な結果をもたらすことを示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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