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公開番号2025138769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025107965,2023066169
出願日2025-06-26,2017-11-10
発明の名称防汚組成物
出願人ヨトゥン アーエス
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類C09D 4/02 20060101AFI20250917BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】メデトミジンと組み合わせることにより防汚コーティングの劣化制御、耐クラッキング性および優れた防汚特性、とくに優れたフジツボ付着阻害特性を提供することができるシリルエステルコポリマーを有する防汚コーティング組成物を提供する。
【解決手段】防汚コーティング組成物であって、(i)シリルエステルコポリマーと(ii)メデトミジンと(iii)ロジンまたはその誘導体を含有しており、前記シリルエステルコポリマーがコモノマーとして(a)トリイソプロピルシリルメタクリレートと;(b)以下の式(I)で表される化合物を含み、揮発性有機化合物(VOC)の含有量(ASTM D5201-01)が400g/L以下である、防汚コーティング組成物である。
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式中、R1が水素またはメチルであり、R2が環状エーテルであり、XがC1~C4アルキレンである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
防汚コーティング組成物であって、
(i)シリルエステルコポリマーと(ii)メデトミジンとを含有しており、
前記シリルエステルコポリマーがコモノマーとして
(a)トリイソプロピルシリルメタクリレートと;
(b)以下の式(I)で表される化合物であって、
TIFF
2025138769000021.tif
35
150
式(I)で、R

が水素またはメチルであり、R

が環状エーテル(たとえば、オキソラン、オキサン、ジオキソラン、アルキル基にて置換または非置換のジオキサン)であり、XがC1~C4アルキレンである、化合物、および/または、以下の式(II)で表される化合物であって、
TIFF
2025138769000022.tif
35
150
式(II)で、R

が水素またはメチルであり、R

が少なくとも1つの酸素原子もしくは窒素原子、好ましくは少なくとも1つの酸素原子を有するC3~C18置換基である、化合物と;
さらに任意選択的に、
(c)以下の式(III)で表される1つ以上のコモノマーであって、
TIFF
2025138769000023.tif
35
150
式(III)で、R

が水素またはメチルであり、R

がC1~C8ヒドロカルビルである、1つ以上のコモノマーと;
を含む、防汚コーティング組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記シリルエステルコポリマー内の成分(b)の量が2~50wt%の範囲、好ましくは2~40wt%の範囲、さらに好ましくは5~35wt%の範囲である、請求項1に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項3】
前記シリルエステルコポリマー内の(a)の量が前記コポリマーの5~80wt%、好ましくは25~75wt%、とくに30~70wt%の範囲にある、請求項1乃至2のう
ちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項4】
式(II)において、R

が式-(CH

CH

O)

-R

で表される基であり、R

がC1~C10アルキル置換基またはC6~C10アリール置換基であり、mが1~6、好ましくは1~3の範囲の整数である、請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項5】


が式-(CH

CH

O)

-R

の基であり、R

がC1~C10アルキル置換基、好ましくはメチルまたはエチルであり、mが1~3の範囲の整数、好ましくは1または2である、請求項4に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項6】
成分(b)が2-メトキシエチルアクリレート、2-メトキシエチルメタクリレート、2-エトキシエチルメタクリレート、2-(2-エトキシエトキシ)エチルアクリレート、2-(2-エトキシエトキシ)エチルメタクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレートおよびテトラヒドロフルフリルメタクリレートのうちの1つ以上を含む、請求項1乃至5のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項7】
以下の式(III)で表される1つ以上の非親水性コモノマーであって、
TIFF
2025138769000024.tif
35
150
式(III)において、R

が水素またはメチルであり、R

がC1~C8ヒドロカルビル置換基である、1つ以上の非親水性コモノマーを含む、請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項8】
メチルメタクリレートおよびn-ブチルアクリレートのうちの1つ以上を含む、請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項9】
2~60wt%、好ましくは5~50wt%の量のメチルメタクリレートをコモノマーとして含む、請求項1乃至8のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
【請求項10】
1~30wt%、好ましくは2~25wt%の量のn-ブチルアクリレートをコモノマーとして含む、請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載の防汚コーティング組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海洋防汚コーティング組成物に関し、とくにコモノマーとしてトリイソプロピルシリルメタクリレートと少なくとも1つの親水性(メタ)アクリレートとを含むシリルエステルコポリマーを含有する海洋防汚コーティング組成物に関する。かかる海洋防汚コーティング組成物はさらに殺生物剤としてメデトミジンを含有している。また本発明はさらに、対象物を防汚する方法、本発明の海洋防汚コーティング組成物でコーティングされた対象物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
海水に浸されている表面は、バクテリア、珪藻、藻類、チューブワーム、フジツボ、
ムラサキイガイなどの汚損生物の付着を受ける。表面に成長するすべての海生生物のうち、最も強固に付着するものはフジツボである。正しい条件が与えられれば、フジツボは非常に速く成長することができる。フジツボは、世界中に分布しており、沿岸水域において最も頻繁に遭遇する汚損生物である。
【0003】
フジツボによる船舶に対する汚損および付着の危険性は、新たな建造船舶の艤装期間中や船舶の停泊地での長期運行休止中または取引による長期静止期間中に最も高くなるのが一般的である。汚損は船舶の運用効率を著しく害するおそれがある。汚損は、流体力学的抗力を増大させ、燃料消費量を増大させ、速度を減少させ、運行範囲を減少させてしまう。汚損がひどく凹凸が形成された船体では燃料消費量が40%も増加してしまう場合もある。さらに、乾燥ドックに入れるための追加費用が発生してしまう。付着してしまったフジツボなどの石灰質生物を除去するには機械的に削り取らなければならない。また、船舶の汚損により非固有種の繁殖を引き起こしてしまう場合もある。これらはすべて生物汚損または生物付着(biofouling)の防止が必要とされる重要な経済的な要因である。
【0004】
海生生物の付着および成長の防止には防汚コーティングが用いられる。通常、これらのコーティングは、顔料、充填物、溶媒などの如きさまざまな成分と共にフィルム形成バインダーと生物学的活性物質とを含有している。
【0005】
今日の市場に出ている最も成功している自己研磨型防汚システムはシリルエステルコポリマー系のものである。バインダーマトリックスは、シリルエステルコポリマーからなるものであるが、防汚コーティングフィルムの自己研磨特性および機械的特性を調節するためにアクリレートおよびロジンまたはロジン誘導体の如き他のバインダーを含有していることも多い。これらのコーティング組成物は、たとえば特許文献1~9に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
欧州特許出願公開第0646630号明細書
欧州特許出願公開第0802243号明細書
欧州特許出願公開第1342756号明細書
欧州特許出願公開第1641862号明細書
欧州特許出願公開第1695956号明細書
欧州特許出願公開第2781567号明細書
国際公開第00/77102号公報
国際公開第03/070832号公報
国際公開第2009/007276号公報
国際公開第2011/118526号公報
国際公開第2007/015676号公報
国際公開第2006/096129号公報
国際公開第00/42851号公報
国際公開第2010/071180号公報
特開2016-89167号公報
国際公開第2013/073580号公報
国際公開第2014/064048号公報
国際公開第03/080747号公報
米国特許第4593055号明細書
国際公開第97/044401号公報
欧州特許出願公開第2128208号明細書
欧州特許出願公開第0204456号明細書
欧州特許出願公開第0342276号明細書
英国特許出願公開第2311070号明細書
欧州特許出願公開第0982324号明細書
欧州特許出願公開第0529693号明細書
英国特許出願公開第2152947号明細書
欧州特許出願公開第0526441号明細書
欧州特許出願公開第1033392号明細書
欧州特許出願公開第1072625号明細書
国際公開第2009/100908号公報
国際公開第96/14362号公報
国際公開第2011/092143号公報
欧州特許出願公開第2725073号公報
欧州特許出願公開第2551309号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
メデトミジンは海水に浸されている表面にフジツボが付着するのを防止するのに有効である。メデトミジンは窒素複素環式化合物である。このような化合物は、防汚コーティング組成物の貯蔵安定性、および加水分解性バインダー、とくにシリルエステルコポリマーを含有している防汚コーティングフィルムの長期的機械的特性に悪影響を与えることが知られている。
【0008】
驚くべきことに、本発明者らは、たとえばトリイソプロピルシリルメタクリレートと親水性(メタ)アクリレートコモノマーとを含むシリルエステルコポリマーにメデトミジンを組み合わせたものが、とくに海表面でのフジツボによる付着を防止するという点で防汚性能の改善が見られる自己研磨型防汚システムを提供することを見出した。さらに、本発明にかかる防汚組成物は優れた耐クラッキング性と優れた自己研磨特性とを有している。
【0009】
メデトミジンを含有する防汚コーティング組成物が開示されている。特許文献10にはメデトミジンを含有する防汚コーティング配合物におけるシリルエステルコポリマーの如き加水分解性コポリマーが特許請求されている。親水性コモノマーを含まないトリイソプロピルシリルアクリレートコポリマーが1種類だけ例示されている。
【0010】
特許文献11、特許文献12、特許文献13には、フジツボの付着を防止するためにメデトミジンを(他の生物学的活性化合物と組み合わせて)使用することが開示されている。これらの文献はバインダー技術に特化したものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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