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公開番号2025039340
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023146381
出願日2023-09-08
発明の名称ポリアセタール樹脂組成物および成形品
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08L 59/00 20060101AFI20250313BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、帯電防止性を有し、かつ、良好な引張弾性率と色調特性を併せ持つポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】(A)ポリアセタール樹脂と、(B)親水性樹脂と、(C)窒素含有化合物と、を含み、(A)ポリアセタール樹脂100質量部に対して、(B)親水性樹脂を2.0質量部以上20.0質量部以下、かつ、(C)窒素含有化合物を0.01~1.0質量部含む、ポリアセタール樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)成分:ポリアセタール樹脂と、
(B)成分:親水性樹脂と、
(C)成分:窒素含有化合物と、
を含み、
前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分を2.0質量部以上20.0質量部以下、かつ、前記(C)成分を0.01~1.0質量部含む、ポリアセタール樹脂組成物。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記(C)成分の質量に対する、前記(B)成分の質量の比(B/C)が、20~250である、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)成分が、ポリビニルピロリドンである、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分を5.0質量部以上15.0質量部以下含む、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記(C)成分の融点が、200℃以下である、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記(A)成分100質量部に対して、前記(C)成分を0.03質量部以上0.5質量部以下含む、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記(C)成分の質量に対する、前記(B)成分の質量の比(B/C)が、30~200である、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項8】
前記(A)成分が、コポリマーである、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項9】
前記(C)成分が、アクリルアミド重合体、ポリアミド重合体、ヒドラジド化合物、アミノ置換トリアジン化合物、尿素系化合物、アミノ酸系化合物、グアニジン系化合物およびイミド系化合物からなる群から選択される1種以上である、請求項1または2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項10】
請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物を用いた、成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物および成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は、機械的強度、耐薬品性および摺動性のバランスに優れ、その加工が容易であることから、代表的エンジニアリングプラスチックとして、電気機器、自動車部品およびその他精密機械を含めた機構部品を中心に広範囲に用いられている。ただし、ポリアセタール樹脂自体は電気絶縁体であるため、ポリアセタール樹脂を含む部品の摺動により発生してポリアセタール樹脂が帯びた静電気の除去性能と導電性に劣る。
【0003】
ポリアセタール樹脂に帯電防止性を付与する技術としては、例えば、ポリアセタール樹脂にポリオレフィンからなるブロックと親水性ポリマーからなるブロックからなるブロックポリマーを添加する方法(例えば、特許文献1参照)、ポリアセタール樹脂に対してカーボンブラックを練り込む方法(例えば、特許文献2参照)などが提案されているが、剛性や色調との両立に課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-224247号公報
特開2020-122126号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、帯電防止性を有し、かつ、良好な引張弾性率と色調特性を併せ持つポリアセタール樹脂組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上述した従来技術の課題を解決するべく鋭意研究を行った結果、ポリアセタール樹脂に対して、親水性樹脂および窒素含有化合物を所定量で配合することにより、上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]
(A)成分:ポリアセタール樹脂と、
(B)成分:親水性樹脂と、
(C)成分:窒素含有化合物と、
を含み、
前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分を2.0質量部以上20.0質量部以下、かつ、前記(C)成分を0.01~1.0質量部含む、ポリアセタール樹脂組成物。
[2]
前記(C)成分の質量に対する、前記(B)成分の質量の比(B/C)が、20~250である、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3]
前記(B)成分が、ポリビニルピロリドンである、[1]または[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4]
前記(A)成分100質量部に対して、前記(B)成分を5.0質量部以上15.0質量部以下含む、[1]~[3]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[5]
前記(C)成分の融点が、200℃以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[6]
前記(A)成分100質量部に対して、前記(C)成分を0.03質量部以上0.5質量部以下含む、[1]~[5]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[7]
前記(C)成分の質量に対する、前記(B)成分の質量の比(B/C)が、30~200である、[1]~[6]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[8]
前記(A)成分が、コポリマーである、[1]~[7]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[9]
前記(C)成分が、アクリルアミド重合体、ポリアミド重合体、ヒドラジド化合物、アミノ置換トリアジン化合物、尿素系化合物、アミノ酸系化合物、グアニジン系化合物およびイミド系化合物からなる群から選択される1種以上である、[1]~[8]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物。
[10]
[1]~[9]のいずれかに記載のポリアセタール樹脂組成物を用いた、成形品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、帯電防止性を有し、かつ、良好な引張弾性率と色調特性を併せ持つポリアセタール樹脂組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「本実施形態」と称することがある。)について詳細に説明する。本発明は、以下の本実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
【0010】
本明細書において、2以上の実施形態を任意に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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