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公開番号2025037649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144710
出願日2023-09-06
発明の名称位置判定システム、位置判定方法
出願人株式会社SOKEN,株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類G01S 11/06 20060101AFI20250311BHJP(測定;試験)
要約【課題】携帯デバイスの位置を誤判定するおそれを低減可能な技術を提供する。
【解決手段】スマートECU2は、所定の内側セットポジションにユーザデバイスが配置されている状況において、複数の内側アンカーで観測されたデバイス信号の受信強度を平均化することにより、計測値を生成する。スマートECU2は、事前登録されている基準デバイスの通信特性を示す基準値と計測値の差をもとに補正値を決定し、特性データ記憶部に保存する。スマートECU2は、保存済みの補正値を用いて実際の通信で観測された受信強度を補正し、車内に携帯デバイスがあるか否かを判定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両のユーザが使用する携帯デバイスと所定の通信方式で無線通信を実施可能に構成されている通信機(3)と、
前記通信機が受信した前記携帯デバイスからの信号の受信強度に基づいて前記車両に対する前記携帯デバイスの位置を判定する制御部(2)と、を備える車載システムであって、
前記制御部は、
前記携帯デバイスの位置を判定するための前記受信強度に対する閾値であって、所定の基準デバイスの通信特性をもとに設計された前記閾値が登録されている閾値記憶部(M2)と、
前記携帯デバイスの通信特性を示すデータを保存するための特性データ記憶部(M3)と、を備え、
前記制御部は、
前記通信機から前記受信強度を取得することと、
前記携帯デバイスが所定位置に配置されている状態で検出された前記受信強度をもとに、前記携帯デバイスと前記基準デバイスとの通信特性の違いを示す特性データを生成して前記特性データ記憶部に保存することと、
前記特性データ記憶部に保存されている前記特性データと、前記通信機が検出する前記受信強度と、前記閾値とに基づいて、前記携帯デバイスの位置を判定することと、を実施するように構成されている位置判定システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記通信機は、車内に配置された通信機である内側通信機(3p、3q)であり、
前記所定位置は、車内の所定位置であり、
前記通信方式は、複数の周波数を使用可能な通信方式であり、
前記制御部は、
複数の前記周波数における前記受信強度を前記内側通信機から取得することと、
前記周波数ごとの前記受信強度の平均値を算出することと、
前記平均値をもとに前記特性データを生成することと、を実施するように構成されている、請求項1に記載の位置判定システム。
【請求項3】
前記制御部は、
前記携帯デバイスが第1姿勢で前記所定位置に配置されている状況における前記周波数ごとの受信強度を取得することと、
前記携帯デバイスが前記第1姿勢とは異なる第2姿勢で前記所定位置に配置されている状況における前記周波数ごとの受信強度を取得することと、
前記携帯デバイスが前記所定位置に前記第1姿勢で配置されている時に取得した前記周波数ごとの前記受信強度と、前記携帯デバイスが前記所定位置に前記第2姿勢で配置されている時に取得した前記周波数ごとの前記受信強度との平均をもとに前記特性データを生成することと、を実施するように構成されている、請求項2に記載の位置判定システム。
【請求項4】
前記通信機は、車内に配置された複数の内側通信機(3p、3q)を含み、
前記制御部は、
前記携帯デバイスが前記所定位置に配置されている状態において、複数の前記内側通信機のそれぞれで検出された前記周波数ごとの前記受信強度を取得することと、
複数の前記内側通信機のそれぞれで検出された前記周波数ごとの前記受信強度の平均値をもとに、前記特性データを生成することと、を実施するように構成されている、請求項2に記載の位置判定システム。
【請求項5】
前記通信機は、車内に配置された通信機である内側通信機(3p、3q)であり、
前記所定位置は、車内の所定位置であり、
前記制御部は、
車載センサからの信号をもとに、車内に乗員がいるか否かを判定し、
車内に乗員がいないと判定している場合に、前記特性データを生成するための無線通信を前記通信機に実施させるように構成されている、請求項1に記載の位置判定システム。
【請求項6】
前記通信機は、車内に配置された通信機である内側通信機(3p、3q)であり、
前記所定位置は、車内の所定位置であり、
前記制御部は、
車載センサからの信号をもとに、前記車両の全てのドアが閉じているか否かを判定すること、
車載センサ、前記車両に設置された入力装置、前記携帯デバイス、又は前記通信機からの信号を元に、前記所定位置に前記携帯デバイスが配置されているか否かを判定することと、
全ての前記ドアが閉じており且つ前記所定位置に前記携帯デバイスが配置されていると判定している場合に、前記特性データを生成するための無線通信を前記通信機に実施させるように構成されている、請求項1に記載の位置判定システム。
【請求項7】
前記特性データは、前記基準デバイスから送信される信号の受信強度の想定値と、前記携帯デバイスから送信される信号の前記受信強度との差を示すデータである、請求項1に記載の位置判定システム。
【請求項8】
前記通信機は、前記車両の外面部に配置された通信機である外側通信機(3a)を含み、
前記所定位置は、車外の所定位置であり、
前記制御部は、
前記所定位置に配置されている状態で検出された前記受信強度のうち、直接波に相当する信号の前記受信強度をもとに前記特性データを生成するように構成されている、請求項1に記載の位置判定システム。
【請求項9】
前記制御部は、
前記携帯デバイスがそれぞれ異なる姿勢で前記所定位置に配置されている状況における前記直接波の前記受信強度を取得することと、
前記姿勢毎の前記受信強度の最大値をもとに前記特性データを生成することと、を実施するように構成されている、請求項8に記載の位置判定システム。
【請求項10】
前記通信機は、前記車両の外面部に配置された複数の外側通信機を含み、
前記制御部は、
前記携帯デバイスが前記所定位置に配置されている状態において、複数の前記外側通信機のそれぞれで検出された前記直接波の前記受信強度を取得することと、
複数の前記外側通信機のそれぞれで検出された前記直接波の前記受信強度の最大値をもとに、前記特性データを生成することと、を実施するように構成されている、請求項8に記載の位置判定システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に対する携帯デバイスの位置を判定する技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車内アンテナでの携帯機から送信された信号の受信電力(換言すれば受信強度)が所定値以上であることに基づいて、携帯機が車内にあるか否かを判定する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-214316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年は、スマートフォンなどといった汎用的な携帯デバイスが車両の鍵として利用可能な車載システムが開発されている。当該車載システムは、携帯デバイスと近距離無線通信(以降、SRWC)で通信を実施する。ここでのSWRCは、Bluetooth(登録商標) Low Energy、又はWi-Fi(登録商標)などである。車載システムは、携帯デバイスから送信されるSWRC信号の受信強度に基づいて、携帯デバイスの位置を判定しうる。
【0005】
しかしながら、スマートフォンは、機種やモデルごとに、送信電力及びアンテナの構成(つまり指向性)が異なりうる。ユーザが使用する携帯デバイス(以降、ユーザデバイス)は、メーカーが閾値を設定する際に使用した携帯デバイス(以降、基準デバイス)は異なりうる。ユーザデバイスからの信号の受信強度を、基準デバイスを用いて設計された閾値と比較することでユーザデバイスの位置判定を行う構成では、携帯デバイスごとの通信特性に由来して、位置を誤判定しうる。
【0006】
本開示は、上記事情に基づいて成されたものであり、その目的の1つは、携帯デバイスの位置を誤判定するおそれを低減可能な技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示される位置判定システムは、車両のユーザが使用する携帯デバイスと所定の通信方式で無線通信を実施可能に構成されている通信機(3)と、通信機が受信した携帯デバイスからの信号の受信強度に基づいて車両に対する携帯デバイスの位置を判定する制御部(2)と、を備える車載システムであって、制御部は、携帯デバイスの位置を判定するための受信強度に対する閾値であって、所定の基準デバイスの通信特性をもとに設計された閾値が登録されている閾値記憶部(M2)と、携帯デバイスの通信特性を示すデータを保存するための特性データ記憶部(M3)と、を備え、制御部は、通信機から受信強度を取得することと、携帯デバイスが所定位置に配置されている状態で検出された受信強度をもとに、携帯デバイスと基準デバイスとの通信特性の違いを示す特性データを生成して特性データ記憶部に保存することと、特性データ記憶部に保存されている特性データと、通信機が検出する受信強度と、閾値とに基づいて、携帯デバイスの位置を判定することと、を実施するように構成されている。
【0008】
上記の構成によれば、ユーザが使用する携帯デバイスと基準デバイスとの通信特性の違いを示す特性データを用いて、携帯デバイスの位置が判定される。よって、携帯デバイス毎の通信特性の違いに由来して、位置を誤判定するおそれを低減できる。
【0009】
また、本開示に含まれる位置判定方法は、携帯デバイスと所定の通信方式で無線通信を実施可能に構成されている通信機から、携帯デバイスからの信号の受信強度を取得することと、携帯デバイスの位置を判定するための受信強度に対する閾値であって、所定の基準デバイスの通信特性をもとに設計された閾値が登録されている閾値記憶部(M2)にアクセスし、閾値記憶部から閾値を読み出すことと、携帯デバイスが所定位置に配置されている状態で検出された受信強度をもとに、携帯デバイスの通信特性を示す特性データを生成することと、生成した特性データを特性データ記憶部(M3)に保存することと、特性データ記憶部に保存されている特性データと、通信機が検出する受信強度と、閾値とに基づいて、携帯デバイスの位置を判定することと、を含む。
【0010】
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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