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公開番号2025037368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144261
出願日2023-09-06
発明の名称リチウム二次電池用正極活物質の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H01M 4/525 20100101AFI20250311BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】初回充放電効率が高く、サイクル特性に優れるリチウム二次電池を提供できる、リチウム二次電池用正極活物質の製造。
【解決手段】工程1、工程2、工程3及び工程4をこの順で備える、リチウム二次電池用正極活物質の製造方法。工程1は層状構造を有し、少なくともLiとNiを含むリチウム金属複合酸化物を含む粉末と、水を含む液体とを混合し、スラリーを得る工程。工程2は前記工程1で得られたスラリーを固液分離し、前記リチウム金属複合酸化物を含む第1のウェットケーキと、第1の濾液と、を得る工程。工程3は前記第1のウェットケーキに第1の元素X溶解液を通液し、通液後のウェットケーキを固液分離し、第2のウェットケーキと第2の元素X溶解液とを得る工程。工程4は前記第2のウェットケーキを500℃以下の温度で加熱する工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記工程1、工程2、工程3及び工程4をこの順で備える、リチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
工程1:層状構造を有し、少なくともLiとNiを含むリチウム金属複合酸化物を含む粉末と、水を含む液体とを混合し、スラリーを得る工程。
工程2:前記工程1で得られたスラリーを固液分離し、前記リチウム金属複合酸化物を含む第1のウェットケーキと、第1の濾液とを得る工程。
工程3:前記第1のウェットケーキに第1の元素X溶解液を通液し、通液後のウェットケーキを固液分離し、第2のウェットケーキと第2の元素X溶解液とを得る工程。
前記第1の元素X溶解液は、元素Xを含む化合物と硫酸塩とが溶解した液であって、前記元素Xは、Mo、V、B、Al、Nb、Ti、Y及びSiからなる群より選択される1種以上の元素であり、下記の式1を満たす。
0<C1(S)/C1(X)≦0.5 ・・・式1
(式1中、C1(X)は、前記第1の元素X溶解液に含まれる前記元素Xのモル濃度であり、C1(S)は、前記第1の元素X溶解液に含まれる硫黄元素のモル濃度である。)
工程4:前記第2のウェットケーキを500℃以下の温度で加熱する工程。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記工程3は、前記第2の元素X溶解液に、前記第2の元素X溶解液よりも前記元素Xのモル濃度が高い第3の元素X溶解液を混合し、第1の元素X溶解液を調整する工程を有する、請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
【請求項3】
前記リチウム金属複合酸化物は、下記組成式(I)で表される、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
Li[Li

(Ni
(1-y-z)
M1

M2


1-a
]O

(I)
(式(I)中、M1はCo、Mn、及びAlからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素であり、M2はFe、Cu、Ti、Mg、Ca、W、Mo、Nb、Zn、V、Sn、Zr、Ga、Y、B、Si、S及びPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を表し、-0.1≦a≦0.2、0<y≦0.3、0≦z≦0.1、0<y+z≦0.3を満たす。)
【請求項4】
前記第1の濾液に含まれる硫黄元素のモル濃度は10×10
-3
mol/L以上100×10
-3
mol/L以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
【請求項5】
前記第1のウェットケーキに含まれるリチウム金属複合酸化物に対して、前記第1の元素X溶解液を、重量比で0.5倍以上4倍以下通液する、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
【請求項6】
前記工程1において、前記粉末に含まれる硫酸根の質量割合は、1000ppm以上10000ppm以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム二次電池用正極活物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池用正極活物質は、リチウム二次電池の電池特性に大きな影響を及ぼす重要な要素である。このため、リチウム二次電池の特性改善を目的としたリチウム二次電池用正極活物質の開発が活発に行われている。
【0003】
例えば特許文献1は、リチウム化合物とニオブ錯体が溶解している水溶液を、リチウムイオン二次電池用正極活物質の粉末粒子が混合媒体中に分散している液の中に、継続的に添加することにより、析出物質で被覆された粉末粒子を含むスラリーを得る工程と、前記スラリーを固液分離する工程とを有する正極活物質粉末の製造方法が開示されている。この製造方法によれば、カーボンの残留を低減して粉末自体の電気抵抗を低く抑えたニオブ酸リチウム被覆層を有する正極活物質粉末において、より均一性の高いニオブ酸リチウム被覆層を有するものを提供することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
JP-A-2014-238957
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
リチウム二次電池の応用分野が広がる中、初回充放電効率、及びサイクル特性のさらなる向上が求められている。
【0006】
本発明は、初回充放電効率が高く、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を提供できる、リチウム二次電池用正極活物質を製造することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は以下の[1]~[6]を包含する。
[1]下記工程1、工程2、工程3及び工程4をこの順で備える、リチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
工程1:層状構造を有し、少なくともLiとNiを含むリチウム金属複合酸化物を含む粉末と、水を含む液体とを混合し、スラリーを得る工程。
工程2:前記工程1で得られたスラリーを固液分離し、前記リチウム金属複合酸化物を含む第1のウェットケーキと、第1の濾液と、を得る工程。
工程3:前記第1のウェットケーキに第1の元素X溶解液を通液し、通液後のウェットケーキを固液分離し、第2のウェットケーキと第2の元素X溶解液とを得る工程。
前記第1の元素X溶解液は、元素Xを含む化合物と硫酸塩とが溶解した液であって、前記元素Xは、Mo、V、B、Al、Nb、Ti、Y及びSiからなる群より選択される1種以上の元素であり、下記の式1を満たす。
0<C1(S)/C1(X)≦0.5 ・・・式1
(式1中、C1(X)は、前記第1の元素X溶解液に含まれる前記元素Xのモル濃度であり、C1(S)は、前記第1の元素X溶解液に含まれる硫黄元素のモル濃度である。)
工程4:前記第2のウェットケーキを500℃以下の温度で加熱する工程。
[2]前記工程3は、前記第2の元素X溶解液に、前記第2の元素X溶解液よりも前記元素Xのモル濃度が高い第3の元素X溶解液を混合し、第1の元素X溶解液を調整する工程を有する、[1]に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
[3]前記リチウム金属複合酸化物は、下記組成式(I)で表される、[1]又は[2]に記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
Li[Li

(Ni
(1-y-z)
M1

M2


1-a
]O

(I)
(式(I)中、M1はCo、Mn、及びAlからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素であり、M2はFe、Cu、Ti、Mg、Ca、W、Mo、Nb、Zn、V、Sn、Zr、Ga、Y、B、Si、S及びPからなる群から選択される少なくとも1種以上の元素を表し、-0.1≦a≦0.2、0<y≦0.3、0≦z≦0.1、0<y+z≦0.3を満たす。)
[4]前記第1の濾液に含まれる硫黄元素のモル濃度は10×10
-3
mol/L以上100×10
-3
mol/L以下である、[1]~[3]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
[5]前記第1のウェットケーキに含まれるリチウム金属複合酸化物に対して、前記第1の元素X溶解液を、重量比で0.5倍以上4倍以下通液する、[1]~[4]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
[6]前記工程1において、前記粉末に含まれる硫酸根の質量割合は、1000ppm以上10000ppm以下である、[1]~[5]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、初回充放電効率が高く、サイクル特性に優れたリチウム二次電池を提供できる、リチウム二次電池用正極活物質を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法の製造工程図である。
第2実施形態のリチウム二次電池用正極活物質の製造方法の製造工程図である。
リチウム二次電池の一例を示す概略構成図である。
全固体リチウム二次電池の全体構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願明細書において、金属複合化合物(Metal Composite Compound)を以下「MCC」と称し、リチウム金属複合酸化物(Lithium Metal composite Oxide)を以下「LiMO」と称し、リチウム二次電池用正極活物質(Cathode Active Material for lithium secondary batteries)を以下「CAM」と称す。
(【0011】以降は省略されています)

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