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公開番号
2025036957
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143640
出願日
2023-09-05
発明の名称
半導体光素子、および半導体光素子の製造方法
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
個人
主分類
G02F
1/025 20060101AFI20250310BHJP(光学)
要約
【課題】意図しないエッチングを抑制することが可能な半導体光素子および半導体光素子の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン層を有する基板と、III-V族化合物半導体で形成され、前記シリコン層に接合された半導体素子と、を具備し、前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、前記半導体素子は、前記導波路、前記凹部および前記接続部の上に接合され、前記導波路が延伸する方向に突出する第1テーパ部を有し、前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続されている半導体光素子。
【選択図】 図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコン層を有する基板と、
III-V族化合物半導体で形成され、前記シリコン層に接合された半導体素子と、を具備し、
前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、
前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、
前記半導体素子は、前記導波路、前記凹部および前記接続部の上に接合され、前記導波路が延伸する方向に突出する第1テーパ部を有し、
前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続されている半導体光素子。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記接続部はテーパ形状を有する請求項1に記載の半導体光素子。
【請求項3】
前記接続部のうち前記導波路に接続された部分はテーパ形状を有し、前記テラスに接続された部分は前記テーパ形状を有する部分とは異なる方向に延伸し、
前記半導体素子の前記第1テーパ部は、前記接続部のうち前記テーパ形状を有する部分の上に位置する請求項1に記載の半導体光素子。
【請求項4】
前記導波路が延伸する方向における前記接続部の1つの面およびもう1つの面はテーパ形状を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体光素子。
【請求項5】
前記半導体素子は、第1半導体層、コア層、および第2半導体層を有し、
前記第1半導体層と前記コア層と前記第2半導体層とは、前記基板に近い方から順番に積層され、
前記第1テーパ部は、前記第1半導体層、前記コア層および前記第2半導体層を含む請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体光素子。
【請求項6】
前記半導体素子は第2テーパ部を有し、
前記第2テーパ部は、前記導波路の上であって、前記導波路の延伸する方向において前記第1テーパ部の前記基板とは反対に位置する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体光素子。
【請求項7】
前記半導体素子は、第1半導体層、コア層、および第2半導体層を有し、
前記第1半導体層と前記コア層と前記第2半導体層とは、前記基板に近い方から順番に積層され、
前記第1テーパ部は前記第1半導体層を含み、
前記第2テーパ部は前記コア層および前記第2半導体層を含む請求項6に記載の半導体光素子。
【請求項8】
前記半導体素子は、第3半導体層、コア層、および第4半導体層を有し、
前記コア層は前記導波路の上に設けられ、
前記第3半導体層および前記第4半導体層は、前記コア層の両側に設けられている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体光素子。
【請求項9】
基板のシリコン層に、III-V族化合物半導体で形成された半導体素子を接合する工程と、
前記半導体素子をウェットエッチングし、前記半導体素子に第1テーパ部を形成する工程と、を有し、
前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、
前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、
前記第1テーパ部は前記導波路が延伸する方向に突出し、
前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続される半導体光素子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は半導体光素子、および半導体光素子の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
化合物半導体で形成され光学利得を有する半導体素子を、導波路を形成したSOI(Silicon On Insulator)基板(シリコンフォトニクス)などの基板に接合することで、ハイブリッド型の半導体光素子を形成することができる(例えば非特許文献1)。接合後に、半導体素子にエッチングなどを行い、テーパを形成する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
“HIghly efficient double-taper-type coupler between III-V/silicon-on-insulator hybrid device and silicon waveguide” Junichi Suzuki et al. Japanese Journal of Applied Physics 57,094101(2018) pp.094101-1-094101-6
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基板には溝(トレンチ)が設けられている。エッチャントが溝に入り込み、半導体素子が接合界面からエッチングされることがある。意図しないエッチングにより、半導体素子にダメージが発生し、接合強度が低下する恐れもある。そこで、意図しないエッチングを抑制することが可能な半導体光素子および半導体光素子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る半導体光素子は、シリコン層を有する基板と、III-V族化合物半導体で形成され、前記シリコン層に接合された半導体素子と、を具備し、前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、前記半導体素子は、前記導波路、前記凹部および前記接続部の上に接合され、前記導波路が延伸する方向に突出する第1テーパ部を有し、前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続されている。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、意図しないエッチングを抑制することが可能な半導体光素子および半導体光素子の製造方法を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は第1実施形態に係る半導体光素子を例示する斜視図である。
図2Aは半導体光素子を例示する平面図である。
図2Bは基板を例示する平面図である。
図3Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図3Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図3Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図4Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図4Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図4Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図5Aは半導体光素子の製造方法を例示する平面図である。
図5Bは半導体光素子の製造方法を例示する平面図である。
図6は比較例に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図7Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図7Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図7Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図7Dは半導体光素子を例示する断面図である。
図8Aは第2実施形態に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図8Bは基板を例示する平面図である。
図9Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図9Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図10Aは第3実施形態に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図10Bは基板を例示する平面図である。
図11Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図11Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図12は第4実施形態に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図13Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図13Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図13Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図14Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図14Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図14Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図15Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図15Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図16Aは第5実施形態に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図16Bは基板を例示する平面図である。
図17Aは第6実施形態に係る半導体光素子を例示する平面図である。
図17Bは基板を例示する平面図である。
図18Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図18Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図18Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図19Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図19Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図19Cは半導体光素子を例示する断面図である。
図20Aは半導体光素子を例示する断面図である。
図20Bは半導体光素子を例示する断面図である。
図20Cは半導体光素子を例示する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0009】
本開示の一形態は、(1)シリコン層を有する基板と、III-V族化合物半導体で形成され、前記シリコン層に接合された半導体素子と、を具備し、前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、前記半導体素子は、前記導波路、前記凹部および前記接続部の上に接合され、前記導波路が延伸する方向に突出する第1テーパ部を有し、前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続されている半導体光素子である。接続部が凹部を横断するため、凹部に入り込んだ液体は接続部でせき止められる。接合界面側からの、半導体素子の意図しないエッチングを抑制することができる。
(2)上記(1)において、前記接続部はテーパ形状を有してもよい。凹部に入り込んだ液体は接続部でせき止められる。半導体素子の意図しないエッチングを抑制することができる。接続部および半導体素子がテーパ形状を有するため、光の損失を抑制することができる。
(3)上記(1)において、前記接続部のうち前記導波路に接続された部分はテーパ形状を有し、前記テラスに接続された部分は前記テーパ形状を有する部分とは異なる方向に延伸し、前記半導体素子の前記第1テーパ部は、前記接続部のうち前記テーパ形状を有する部分の上に位置してもよい。凹部に入り込んだ液体は接続部でせき止められる。半導体素子の意図しないエッチングを抑制することができる。接続部および半導体素子がテーパ形状を有するため、光の損失を抑制することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記導波路が延伸する方向における前記接続部の1つの面およびもう1つの面はテーパ形状を有してもよい。接続部および半導体素子がテーパ形状を有するため、光の損失を抑制することができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記半導体素子は、第1半導体層、コア層、および第2半導体層を有し、前記第1半導体層と前記コア層と前記第2半導体層とは、前記基板に近い方から順番に積層され、前記第1テーパ部は、前記第1半導体層、前記コア層および前記第2半導体層を含んでもよい。光の損失を抑制することができる。
(6)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記半導体素子は第2テーパ部を有し、前記第2テーパ部は、前記導波路の上であって、前記導波路の延伸する方向において前記第1テーパ部の前記基板とは反対に位置してもよい。光の損失を抑制することができる。
(7)上記(6)において、前記半導体素子は、第1半導体層、コア層、および第2半導体層を有し、前記第1半導体層と前記コア層と前記第2半導体層とは、前記基板に近い方から順番に積層され、前記第1テーパ部は前記第1半導体層を含み、前記第2テーパ部は前記コア層および前記第2半導体層を含んでもよい。光の損失を抑制することができる。
(8)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記半導体素子は、第3半導体層、コア層、および第4半導体層を有し、前記コア層は前記導波路の上に設けられ、前記第3半導体層および前記第4半導体層は、前記コア層の両側に設けられてもよい。凹部に入り込んだ液体は接続部でせき止められる。半導体素子の意図しないエッチングを抑制することができる。
(9)基板のシリコン層に、III-V族化合物半導体で形成された半導体素子を接合する工程と、前記半導体素子をウェットエッチングし、前記半導体素子に第1テーパ部を形成する工程と、を有し、前記シリコン層は、導波路、凹部、テラス、および接続部を有し、前記凹部は、前記導波路、前記テラスおよび前記接続部の表面よりも窪んだ部分であり、前記導波路と前記テラスとの間に設けられ、前記第1テーパ部は前記導波路が延伸する方向に突出し、前記接続部は、前記凹部を横断し、前記導波路と前記テラスとに接続される半導体光素子の製造方法である。接続部が凹部を横断するため、凹部に入り込んだ液体は接続部でせき止められる。接合界面側からの、半導体素子の意図しないエッチングを抑制することができる。
【0010】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る半導体光素子および半導体光素子の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)
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