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公開番号
2025035125
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141958
出願日
2023-09-01
発明の名称
スラリー洗浄装置
出願人
株式会社石垣
代理人
主分類
C02F
11/00 20060101AFI20250306BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】脱水機の前段にてスラリーに洗浄水を通水してスラリー中の溶解成分を除去するスラリー洗浄装置において、微粒子が含まれるスラリーを効率よく洗浄可能な装置を提供する。
【解決手段】脱水機の前段でスラリーに洗浄水を供給してスラリー中の溶解成分を除去するスラリー洗浄装置において、公転軸の周りを公転し、下方に向かって公転軸の半径方向に傾斜し、自転により上方に搬送するスクリュー羽根を有する洗浄筒と、洗浄筒と所定の隙間を設けて連結し、洗浄筒の下方を囲繞するジャケットと、洗浄筒の下方にスラリーを供給するスラリー管と、洗浄筒の上方に洗浄水を供給する洗浄水管と、洗浄筒の公転軌道の周囲に円環状に、洗浄筒の上部から排出される洗浄したスラリーを収集する上部受け皿と、ジャケットから排出される洗浄排水を収集する下部受け皿と、を有することで、微細粒子が含まれるスラリーを効率よく洗浄できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
脱水機の前段でスラリーに洗浄水を供給してスラリー中の溶解成分を除去するスラリー洗浄装置(1)において、
公転軸(3)の周りを公転し、下方に向かって公転軸(3)の半径方向に傾斜し、自転により上方に搬送するスクリュー羽根(23)を有する洗浄筒(12)と、
洗浄筒(12)と所定の隙間を設けて連結し、洗浄筒(12)の下方を囲繞するジャケット(13)と、
洗浄筒(12)の下方にスラリーを供給するスラリー管(10)と、
洗浄筒(12)の上方に洗浄水を供給する洗浄水管(11)と、
洗浄筒(12)の公転軌道の周囲に円環状に、洗浄筒(12)の上部から排出される洗浄したスラリーを収集する上部受け皿(14)と、ジャケット(13)から排出される洗浄排水を収集する下部受け皿(16)と、を有する
ことを特徴とするスラリー洗浄装置。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
洗浄筒(12)の上方に、公転軸(3)とともに回転可能で、スラリーと洗浄水をそれぞれ貯留する供給筒(8)と、
供給筒(8)の底面に連通し、洗浄筒(12)内に延設したスラリー管(10)と、洗浄水管(11)と、を有する
ことを特徴とするスラリー洗浄装置。
【請求項3】
洗浄筒(12)の公転軌道外方に円筒状のケーシング(2)と、
公転軸(3)からケーシング(2)の半径方向に延設し、洗浄筒(12)を回転自在に軸支した回転フレーム(17)と、を有する
ことを特徴とするスラリー洗浄装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱水機の前段にてスラリーを洗浄するスラリー洗浄装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、スラリーを脱水する脱水工程においてスラリーの溶解成分を低減させた脱水ケーキが必要な際に、スラリーに洗浄水を供給してスラリー中の溶解成分濃度を低くする技術がある。スラリーの洗浄方法としては、脱水機前段でスラリーに洗浄水を供給する希釈洗浄や、脱水機で生成された脱水ケーキに洗浄水を供給するケーキ洗浄等がある。
【0003】
また、特許文献1には、溶解槽より投入された核燃料を溶解槽に連通する傾斜状の排出管の上方より供給された硝酸溶液に溶解させて燃料溶解液として排出させるとともに、溶解槽内に沈降する不溶解物を排出管内の回転駆動可能な旋回羽根にて上方に搬送する溶解装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-007534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、スラリー中の固形物は微細化傾向にあるが、微細粒子は沈降速度が遅いため、洗浄装置から洗浄水と共に固形物が流出したり、固形物が混ざった洗浄水が洗浄装置内に残留したりする恐れがある。そのため、微細粒子を含むスラリーの洗浄には長時間を有していた。
脱水機前段のスラリーに洗浄水を供給する希釈洗浄は、目的の濃度に希釈するために繰り返し洗浄水を供給したり、洗浄の合間にスラリーを濃縮する必要があり、洗浄に手間がかかり、多量の洗浄水を要する問題があった。また、脱水機で生成された脱水ケーキに洗浄水を供給するケーキ洗浄は、ケーキ全体に洗浄水が行き渡りづらいため、洗浄に長時間を要したり、脱水ケーキに洗浄ムラが発生する問題があった。
【0006】
特許文献1に係る装置は、旋回羽根により上方に向かって搬送される不溶解物に硝酸溶液を上方から向流多段接触させるとともに、排出管の傾斜面底部を溶解槽底部と接続させたことで溶解槽底部に沈降した不溶解物を容易に搬送することが可能である。しかし、搬送対象物を微細粒子が含まれたスラリーとし、上方から洗浄水を供給する構成とした場合、自然沈降では微細粒子が槽内に沈降するまでの時間が非常に長いため、粒子と液体が懸濁状態のまま下段にオーバーフローし、洗浄水とともにスラリー中の固形物も流出する。さらに、洗浄後のスラリーには洗浄水が残留しており、脱水工程の前段で濃縮工程を挟む必要があったり、脱水工程前に凝集剤を添加する場合に凝集剤添加量が増加する、といった問題を有する。
【0007】
本発明は、脱水機の前段にてスラリーに洗浄水を通水してスラリー中の溶解成分を除去するスラリー洗浄装置に関し、特に沈降速度の遅い微粒子が含まれるスラリーを効率よく洗浄可能な装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
脱水機の前段でスラリーに洗浄水を供給してスラリー中の溶解成分を除去するスラリー洗浄装置において、公転軸の周りを公転し、下方に向かって公転軸の半径方向に傾斜し、自転により上方に搬送するスクリュー羽根を有する洗浄筒と、洗浄筒と所定の隙間を設けて連結し、洗浄筒の下方を囲繞するジャケットと、洗浄筒の下方にスラリーを供給するスラリー管と、洗浄筒の上方に洗浄水を供給する洗浄水管と、洗浄筒の公転軌道の周囲に円環状に、洗浄筒の上部から排出される洗浄したスラリーを収集する上部受け皿と、ジャケットから排出される洗浄排水を収集する下部受け皿と、を有することで、洗浄筒内に遠心力を発生させてスラリー粒子を洗浄筒内の側壁に押し付け、洗浄水とともに下段へオーバーフローしない。これにより、スラリーを効率よく洗浄できる。
【0009】
洗浄筒の上方に、公転軸とともに回転可能で、スラリーと洗浄水をそれぞれ貯留する供給筒と、供給筒の底面に連通し、洗浄筒内の下方まで延設したスラリー管と、洗浄筒内の上方までに延設した洗浄水管と、を有することで、供給筒内で攪拌され性状の安定したスラリーを洗浄筒に移送できる。
【0010】
洗浄筒の公転軌道外方に円筒状のケーシングと、公転駆動機に接続した公転軸と、公転軸からケーシングの半径方向に延設し、洗浄筒を軸支した回転フレームと、を有することで、沈降速度の遅い微細粒子を含有するスラリーであっても、スラリーの固形分が下段にオーバーフローしないので、洗浄後のスラリーの固形分濃度が低下しない。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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