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公開番号
2025034345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140663
出願日
2023-08-31
発明の名称
三次元造形方法、および、三次元造形装置
出願人
三菱重工業株式会社
代理人
SSIP弁理士法人
主分類
B29C
64/393 20170101AFI20250306BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】異常の検出を効率化させた三次元造形方法、および、三次元造形装置を提供する。
【解決手段】三次元造形方法は、粉末を敷設する粉末敷設ステップと、敷設された粉末層にビームを照射することで造形層を形成する造形層形成ステップとを含む積層造形ステップが繰り返し実行される三次元造形方法であって、N層目の前記粉末層の上面または前記N層目の前記造形層の上面に(但し、Nは自然数)、高さが第1許容値を超える第1特異領域が含まれるか判定する第1判定ステップと、N+1層目の前記粉末層の上面または前記N+1層目の前記造形層の上面に、前記高さが第2許容値を超える第2特異領域が含まれるか判定する第2判定ステップと、前記第1判定ステップにおいて前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定ステップにおいて前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、異常があると判定する異常判定ステップと
を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粉末を敷設する粉末敷設ステップと、敷設された粉末層にビームを照射することで造形層を形成する造形層形成ステップとを含む積層造形ステップが繰り返し実行される三次元造形方法であって、
N層目の前記粉末層の上面または前記N層目の前記造形層の上面に(但し、Nは自然数)、高さが第1許容値を超える第1特異領域が含まれるか判定する第1判定ステップと、
N+1層目の前記粉末層の上面または前記N+1層目の前記造形層の上面に、前記高さが第2許容値を超える第2特異領域が含まれるか判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにおいて前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定ステップにおいて前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、異常があると判定する異常判定ステップと
を備える三次元造形方法。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記第1判定ステップにおいて前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定ステップにおいて前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、前記第1特異領域と前記第2特異領域の平面視における最短距離が規定距離を下回るか判定する照合ステップをさらに備え、
前記異常判定ステップでは、前記最短距離が前記規定距離を下回ると判定された場合、前記異常があると判定する
請求項1に記載の三次元造形方法。
【請求項3】
前記第1判定ステップでは、前記N層目の前記粉末層の前記上面または前記N層目の前記造形層の前記上面を複数の区画領域によって区分して、いずれの前記区画領域に前記第1特異領域が含まれるかを特定し、
前記第2判定ステップでは、前記N+1層目の前記粉末層の前記上面または前記N+1層目の前記造形層の前記上面を、前記第1判定ステップと同じパターンで前記複数の区画領域によって区分し、いずれの前記区画領域に前記第2特異領域が含まれるかを特定し、
前記照合ステップでは、前記第1特異領域が含まれる前記区画領域と、前記第2特異領域が含まれる前記区画領域が同じ場合に、前記最短距離が前記規定距離を下回ると判定する
請求項2に記載の三次元造形方法。
【請求項4】
前記第1判定ステップでは、前記N層目の前記粉末層または前記N層目の前記造形層の前記上面を構成する前記複数の区画領域の各々において、前記第1特異領域が含まれるかを判定し、
前記第2判定ステップでは、前記N+1層目の前記粉末層または前記N+1層目の前記造形層の前記上面を構成する前記複数の区画領域の各々において、前記第2特異領域が含まれるかを判定する
請求項3に記載の三次元造形方法。
【請求項5】
前記第1判定ステップでは、前記N層目の前記造形層の前記上面に前記第1特異領域が含まれるか判定する
請求項1乃至4の何れか1項に記載の三次元造形方法。
【請求項6】
前記第2判定ステップでは、前記N+1層目の前記粉末層の前記上面に前記第2特異領域が含まれるかを判定する
請求項5に記載の三次元造形方法。
【請求項7】
前記第2判定ステップは、前記第1判定ステップにおいて前記N層目の前記造形層の前記上面に前記第1特異領域が含まれないと判定された場合に、前記N+1層目の前記粉末層の前記上面に前記第2特異領域が含まれるかの判定がスキップされる
請求項6に記載の三次元造形方法。
【請求項8】
前記第2判定ステップでは、N+1層目の前記造形層の前記上面に前記第2特異領域が含まれるかを判定する
請求項5に記載の三次元造形方法。
【請求項9】
前記第1判定ステップでは、前記N層目の前記粉末層の前記上面に前記第1特異領域が含まれるか判定し、
前記第2判定ステップでは、前記N+1層目の前記粉末層の前記上面に前記第2特異領域が含まれるかを判定する
請求項1乃至4の何れか1項に記載の三次元造形方法。
【請求項10】
水平に移動するように構成されると共に、粉末を供給するように構成される粉末供給装置と、
水平に移動するように構成されると共に、ビームを照射するように構成される照射装置と、
前記粉末が敷設されるよう前記粉末供給装置を制御するための粉末敷設制御部と、敷設された粉末層へのビームの照射を通じて造形層が形成されるよう、前記照射装置を制御するための造形層形成制御部とを含む積層造形制御部と
を備え、
前記積層造形制御部による処理が繰り返し実行される三次元造形装置であって、
計測対象物の高さを検出する高さセンサと、
N層目の前記粉末層の上面または前記N層目の前記造形層の上面に(但し、Nは自然数)、高さが第1許容値を超える第1特異領域が含まれるかを、前記高さセンサの検出結果に基づき判定するための第1判定制御部と、
N+1層目の前記粉末層の上面または前記N+1層目の前記造形層の上面に、前記高さが第2許容値を超える第2特異領域が含まれるかを、前記高さセンサの前記検出結果に基づき判定するための第2判定制御部と、
前記第1判定制御部によって前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定制御部によって前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、異常があると判定する異常判定制御部と
を備える三次元造形装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、ビームを用いて粉末から造形物を形成する三次元造形方法、および、三次元造形装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
粉末を敷設する粉末敷設ステップと、敷設された粉末層にビームを照射することで造形層を形成する造形層形成ステップとを含む積層造形ステップを備えた三次元造形方法が知られている。積層造形ステップが繰り返し実行されることで、造形物が形成される。特許文献1では、積層造形ステップが実行されるたびに、造形層に異常がないか判定される。より具体的には、n層目の粉末層と、n層目の造形層との厚さの差分が規定範囲から逸脱する場合には、異常が発生したと判定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/030837号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
造形物を短時間で形成するためには、スパッタの発生といった異常の検出をより効率的に行われることが好ましい。
【0005】
本開示の目的は、異常の検出を効率化させた三次元造形方法、および、三次元造形装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の少なくとも一実施形態に係る三次元造形方法は、
粉末を敷設する粉末敷設ステップと、敷設された粉末層にビームを照射することで造形層を形成する造形層形成ステップとを含む積層造形ステップが繰り返し実行される三次元造形方法であって、
N層目の前記粉末層の上面または前記N層目の前記造形層の上面に(但し、Nは自然数)、高さが第1許容値を超える第1特異領域が含まれるか判定する第1判定ステップと、
N+1層目の前記粉末層の上面または前記N+1層目の前記造形層の上面に、前記高さが第2許容値を超える第2特異領域が含まれるか判定する第2判定ステップと、
前記第1判定ステップにおいて前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定ステップにおいて前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、異常があると判定する異常判定ステップと
を備える。
【0007】
本開示の少なくとも一実施形態に係る三次元造形装置は、
水平に移動するように構成されると共に、粉末を供給するように構成される粉末供給装置と、
水平に移動するように構成されると共に、ビームを照射するように構成される照射装置と、
前記粉末が敷設されるよう前記粉末供給装置を制御するための粉末敷設制御部と、敷設された粉末層へのビームの照射を通じて造形層が形成されるよう、前記照射装置を制御するための造形層形成制御部とを含む積層造形制御部と
を備え、
前記積層造形制御部による処理が繰り返し実行される三次元造形装置であって、
計測対象物の高さを検出する高さセンサと、
N層目の前記粉末層の上面または前記N層目の前記造形層の上面に(但し、Nは自然数)、高さが第1許容値を超える第1特異領域が含まれるかを、前記高さセンサの検出結果に基づき判定するための第1判定制御部と、
N+1層目の前記粉末層の上面または前記N+1層目の前記造形層の上面に、前記高さが第2許容値を超える第2特異領域が含まれるかを、前記高さセンサの前記検出結果に基づき判定するための第2判定制御部と、
前記第1判定制御部によって前記第1特異領域が前記上面に含まれると判定され、且つ、前記第2判定制御部によって前記第2特異領域が前記上面に含まれると判定された場合、異常があると判定する異常判定制御部と
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、異常の検出を効率化させた三次元造形方法、および、三次元造形装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る三次元造形装置の基本構成を示す概略図である。
各造形層の造形層上面の最大高さを計測した結果を示す概略的なグラフである。
第1の例示に係る異常検知の概要を示す概略図である。
第2の例示に係る異常検知の概要を示す概略図である。
第3の例示に係る異常検知の概要を示す概略図である。
一実施形態に係るコントローラの機能構成を示す概略図である。
第1の方法に係る異常検知の詳細を示す概略図である。
第2の方法に係る異常検知の詳細を示す概略図である(異常なし)。
第2の方法に係る異常検知の詳細を示す概略図である(異常あり)。
第1の例示に係る三次元造形処理を示すフローチャートである。
第2の例示に係る三次元造形処理を示すフローチャートである。
第3の例示に係る三次元造形処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
なお、同様の構成については同じ符号を付し説明を省略することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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