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公開番号
2025031217
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023137289
出願日
2023-08-25
発明の名称
フットカバー
出願人
グンゼ株式会社
,
株式会社JKトレーディング
代理人
安田岡本弁理士法人
主分類
A41B
11/00 20060101AFI20250228BHJP(衣類)
要約
【課題】爪先が破れたら爪先と踵とを逆に履いてフットカバーの廃棄を回避する。
【解決手段】このフットカバー100は左右共用であって、爪先部Aには爪先部Aを補強する爪先側の補強部140が設けられ、開口部OPの周縁に爪先側の滑り止め部130が設けられ、爪先部Aまたは踵部Cを上方にしてフットカバー100の左右いずれか一方を平面に載置した場合に、開口部OPを含めて左右上下に略対称で、爪先側の補強部140および爪先側の滑り止め部130を踵側の補強部140および踵側の滑り止め部130として上下に略対称に備え、爪先側の補強部140および爪先側の滑り止め部130を着用者の爪先方向から踵方向になるように履き替えても、足甲の被覆範囲が略同じで、爪先が踵側の補強部140により補強されるとともに踵からフットカバー100がずれることを爪先側の滑り止め部130により抑制される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、
足を出し入れするための開口部を、前記足底部に対して上下反対側に設け、
前記足底部以外を形成する少なくとも1枚の第1の伸縮性編地と、前記第1の伸縮性編地とは異なる伸縮性編地であって前記足底部を形成する第2の伸縮性編地とが接合されて、前記フットカバーが立体的な形状に形成され、
前記爪先部には前記爪先部を補強する爪先側の補強部が設けられるとともに、前記開口部における爪先側の一部に設けられた前記開口部の周縁に沿った形状の爪先側の滑り止め部が設けられ、
前記爪先部または前記踵部を上方にして前記フットカバーの左右いずれか一方を平面に載置した場合に、前記開口部を含めて左右上下に略対称で、前記爪先側の補強部および前記爪先側の滑り止め部を前記爪先側とは上下逆側の踵側にも踵側の補強部および踵側の滑り止め部として備え、
前記爪先側の補強部と前記踵側の補強部とは形状および位置が左右上下略対称であることに加えて同じ素材で構成され、
前記爪先側の滑り止め部と前記踵側の滑り止め部とは形状および位置が左右上下略対称であることに加えて同じ素材で構成され、
前記爪先側の補強部および前記爪先側の滑り止め部が着用者の爪先方向になるように着用しても着用者の踵方向になるように着用しても、前記フットカバーによる足甲の被覆範囲が略同じで、略同じ履き深さで前後兼用可能であることを特徴とする、フットカバー。
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【請求項2】
爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、足底部、側辺部、踵部および前記爪先を覆う爪先部で形成され、
足を出し入れするための開口部を、前記足底部に対して上下反対側に設け、
前記足底部以外を形成する少なくとも1枚の第1の伸縮性編地と、前記第1の伸縮性編地とは異なる伸縮性編地であって前記足底部を形成する第2の伸縮性編地とが接合されて、前記フットカバーが立体的な形状に形成され、
前記爪先部には前記爪先部を補強する補強部が設けられるとともに、前記開口部における爪先側の一部に設けられた前記開口部の周縁に沿った形状の滑り止め部が設けられ、
前記爪先部または前記踵部を上方にして前記フットカバーの左右いずれか一方を平面に載置した場合に、前記開口部を含めないと左右上下に略対称で、前記フットカバーの上端から前記開口部の上端までの長さと前記フットカバーの下端から前記開口部の下端までの長さとが異なるために前記開口部を含めると左右に略対称で上下に非対称で、前記爪先側の補強部および前記爪先側の滑り止め部を前記爪先側とは上下逆側の踵側にも踵側の補強部および踵側の滑り止め部として備え、
前記爪先側の補強部と前記踵側の補強部とは形状および位置が左右上下略対称であることに加えて同じ素材で構成され、
前記爪先側の滑り止め部と前記踵側の滑り止め部とは形状が上下略対称であることに加えて同じ素材で構成され、
前記爪先側の補強部および前記爪先側の滑り止め部が着用者の爪先方向になるように着用した場合と着用者の踵方向になるように着用した場合とで、前記フットカバーによる足甲の被覆範囲を異ならせて、履き深さ変更可能に前後兼用可能であることを特徴とする、フットカバー。
【請求項3】
前記開口部の全周縁に前記開口部の周縁に沿った形状の滑り止めテープを備え、前記滑り止めテープのさらに肌側にテープ状の前記滑り止め部が設けられていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のフットカバー。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、着用すると靴(履き口である甲部分が大きく開いている主として婦人用のパンプス等であってもパンプス程には履き口である甲部分が大きく開いていない靴等であっても)の内側に隠れて見えなくなる(見えにくくなる場合を含む)フットカバーに関し、特に、フットカバーの先後(前後と同義であって、先および前が爪先側または爪先方向を、後が踵側または踵方向をそれぞれ示す)を爪先側と踵側とを入れ替えて履いても(限定されるものではないが先端に穴が開いた爪先側を踵側に替えて履いても)、靴の内側に隠れて見えなくなる(見えにくくなる場合を含む)とともに歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制できるフットカバーに関する。また、本発明は、フットカバーの爪先側と踵側とを入れ替えて履くと(先端の穴の存在に関わらず爪先側を踵側に替えて履くと)、歩行時やパンプスの脱ぎ履き時にフットカバーが脱げてしまったり履き位置がずれてしまったりすることを抑制でき、かつ、フットカバーにより足甲の被覆範囲を異ならせて履き深さ変更可能なフットカバーに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
素足にパンプス等の靴を履くことが、ファッションとして定着している。この場合、パンプスと足裏とが直接接していると、足に発生した汗により靴の中が蒸れてしまい不快感がある。
【0003】
そこで、爪先と踵を含む足底とを被覆するとともに足甲および足首を露出するフットカバーであって、着用時にパンプスから露出することのないよう(露出しにくくなるよう)履き口が大きくカットされた薄手のフットカバーが提案されている。このフットカバーを着用してパンプスを履けば、外観上、素足にパンプスを履いているように見え、足裏とパンプスとの間にはフットカバーが介しているため、汗によって靴の中が蒸れてしまうことを防止することができる。
【0004】
なお、このような足装着具を、本明細書ではフットカバーと記載するが、ソックスカバー、インナーソックス、ヌードソックス、カバーソックス等と記載される場合もある。
【0005】
このようなフットカバーには、着用時のずれ・脱げを防止するための滑り止め構造を有することが一般的である。従来の滑り止め構造は、(1)シリコーン等の樹脂・ゴムの貼付、(2)テープ状にカットした生地の貼付、(3)伸縮部の編成またはゴムの挿入、に大別できる。しかしながら、シリコーン等の樹脂を用いた滑り止め構造は、ずれ防止効果は高いが、履き口の全周に亘って設けた場合、成分によるかぶれ、肌への密着および動的圧力による炎症、汗等による肌荒れ等の原因になり得る。一方、テープ状にカットした生地の貼付、または弾性糸の挿入による滑り止め構造は、肌荒れ等を起こしにくいが、ずれ防止効果はシリコーン等の樹脂ほど高いとは言えない。また、いずれの場合においても、履き口の全周に亘って滑り止め構造を設けると、足への締め付けが強くなり着用感を損なう可能性がある。
【0006】
このような問題点に鑑みて、特開2021-155889号公報(特許文献1)は、肌に優しく、かつ効果的なずれ防止機能を有するフットカバーを開示する。この特許文献1に開示されたフットカバーは、足の足裏、爪先および踵のそれぞれの少なくとも一部を覆う本体部を含み、前記本体部に形成された履き口の周縁部の内側に滑り止め部が配置されたフットカバーであって、前記滑り止め部は、前記周縁部の前記爪先側に配置され、前記本体部よりも伸縮性が低い第1滑り止め部と、前記第1滑り止め部から分離して前記周縁部の前記踵側に配置され、前記第1滑り止め部よりも肌との摩擦が大きい第2滑り止め部と、を含むことを特徴とする。
【0007】
この特許文献1に開示されたフットカバーによると、第1滑り止め部と第2滑り止め部とは互いに分離して周縁部に配置されるので、履き口の全周に亘って摩擦が大きい滑り止め部を配置した場合において過度な締め付けが生じることに起因した特に皮膚が弱い爪先側の肌への負担が大きくなることを防止できる。そして、この特許文献1に開示されたフ
ットカバーでは、比較的皮膚が弱い(薄い)爪先側に肌への負担が小さい低伸縮性の第1滑り止め部(ナイロンのニット生地等)を配置し、比較的皮膚が強い(厚い)踵側に第1滑り止め部よりも肌との摩擦が大きい第2滑り止め部(帯状のシリコーン(特許文献1ではシリコンと記載)等の樹脂)を、第1滑り止め部から分離して配置している。これにより、皮膚が弱い爪先側の負担を軽減しつつ、効果的にずれ・脱げを防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2021-155889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、このようなフットカバーの素材としては、一例ではあるもののパンティストッキング用の生地(ポリウレタン糸とナイロン糸とを含む編地)等の薄手の伸縮性編地が採用されることが多い。特許文献1においては比較的皮膚が弱い(薄い)爪先側と比較的皮膚が強い(厚い)踵側とに着目しているが、人体の足(足首から先の足指まで)における爪先側と踵側とを比較すると、爪先側には踵側に存在しない足指および足爪を備える。さらに、美観向上のために足爪を伸ばして着色したり加飾したりすることも夏季のトレンドとして流行している。このような足爪の存在により(足爪を伸ばさなくても踵に比較して爪先は薄く先端が尖っており)薄手のフットカバーを繰り返し履いたり洗濯したりすることによりフットカバーの爪先部が薄くなり破れやすいという欠点を必然的に備える。たとえば、多くのフットカバーでは左右共用(左足用と右足用とを区別することなく)であるために、右足に着用していたフットカバーの爪先側が破れると(穴が開くと)それを廃棄して同じ品番の未使用のフットカバーの左右いずれかを右足に着用すれば良いものの、爪先側が破れたり薄くなった(穴が開いたり穴が開けかけたりしている)フットカバーを廃棄したり、未使用の片方が余ったりしてしまう。これを回避するために、爪先側が破れた(穴が開いた)フットカバーの前後を逆にして(爪先側と踵側とを入れ替えて)着用すると踵側は靴を履くとその破れた穴は見えず、かつ、踵側は爪先よりも分厚く尖っおらず丸いために、その穴が拡大する可能性も低い。このため、爪先側が破れた(穴が開いた)フットカバーを廃棄せずに使用することは、主に石油を原料とする合成樹脂から製造される合成繊維を含むフットカバーを廃棄しないことに繋がり、以下に示す国際的な取り決めであるSDGsにとっても有益なことである。なお、フットカバーの左右一方の爪先側が破れると(穴が開くと)左右両方とも廃棄することは、このSDGsにとってさらに好ましくないことは明らかである。
【0010】
2015年9月に国連で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(2030アジェンダ)は、国際社会全体が、物質的に豊かで便利な生活を享受している人間活動に伴い引き起こされる諸問題を喫緊の課題として認識し、協働して解決に取り組んで行くことを決意した画期的な合意である。この合意が採択されたことにより、国際社会の共通理念として「持続可能な開発」という考え方が深く浸透しつつある。この2030アジェンダの中核をなす「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals、SDGs)には17のゴールが設定されており、その中のゴール14(海洋)は、「持続可能な開発のために海洋資源を保全し、持続的に利用する」というものである。このようなゴール14(海洋)が設定されている背景として、不適切な廃棄物処理等により、世界の海洋汚染も深刻化していることがある。海洋汚染の原因の一つである海洋プラスチックごみには、漁具、食品・飲料の容器及び包装、たばこのライターやフィルター等が含まれており、海岸地域から発生したプラスチックごみのおおよそ1/3は不適切に廃棄されて海洋に流出して海洋プラスチックごみとなったと考えられている。陸域を発生源とする海洋ごみ、特にマイクロプラスチックの発生抑制および削減に寄与することを認識しつつ(海洋プラスチックごみは波の力や紫外線の影響で細かく砕かれて5mm以下のマイクロプラスチックとなる)、海洋ごみに対処することが再確認されている。なお、プラスチックごみが海洋ごみにならなかった場合であっても、プラスチッ
クごみは燃やす(焼却廃棄する)ときに温室効果ガスを排出したり、プラスチックの原料が採掘量に限りがある石油資源であったりすることも、2030アジェンダの観点から好ましくない。このような点から、爪先側が破れた(穴が開いた)フットカバーを即座に廃棄することは、主に石油を原料とする合成樹脂から製造される合成繊維を含むために、SDGsにとって好ましくない。
(【0011】以降は省略されています)
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