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公開番号
2025030612
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023136073
出願日
2023-08-24
発明の名称
文字入力装置、文字入力方法、および文字入力プログラム
出願人
オムロン株式会社
代理人
弁理士法人 楓国際特許事務所
主分類
G06F
3/04886 20220101AFI20250228BHJP(計算;計数)
要約
【課題】入力文字列の分割の誤りをユーザに訂正させる操作を簡単にし、文字入力にかかるユーザの操作性の向上を図る。
【解決手段】入力部には、外部機器から入力文字列を変換した第1変換文字列、および第1変換文字列の第1信頼度が入力される。抽出部は、変換部が入力文字列を変換した第2変換文字列と、第1変換文字列との間で相違している部分文字列を抽出する。決定部は、第1信頼度が第1閾値よりも大きい場合、第1変換文字列を優先変換文字列に決定する。出力部が、優先変換文字列を出力するとともに、訂正候補として抽出部が非優先変換文字列から抽出した部分文字列を出力する。訂正部は、訂正候補を選択する操作を受け付けた場合、変換候補を選択された訂正候補に置き換えた文字列に訂正する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
外部機器が接続され、前記外部機器が入力された入力文字列を変換した第1変換文字列、および前記外部機器が推定した前記第1変換文字列の第1信頼度が入力される入力部と、
前記入力文字列を変換し、第2変換文字列を取得する変換部と、
前記第1変換文字列と、前記第2変換文字列とを比較し、これら2つの文字列間で相違している部分文字列を抽出する抽出部と、
前記第1変換文字列、または前記第2変換文字列の一方を優先変換文字列、他方を非優先変換文字列に決定する決定部と、
前記優先変換文字列を出力するとともに、訂正候補として前記抽出部が前記非優先変換文字列から抽出した前記部分文字列を出力する出力部と、
前記出力部が出力した前記訂正候補を選択する操作を受け付けた場合、前記優先変換文字列を選択された前記訂正候補に応じて訂正する訂正部と、を備え、
前記決定部は、前記第1信頼度が第1閾値よりも大きい場合、前記第1変換文字列を前記優先変換文字列に決定する、文字入力装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
前記決定部は、前記第1信頼度が第2閾値よりも小さい場合、前記第2変換文字列を前記優先変換文字列に決定し、
前記第2閾値は、前記第1閾値よりも小さい、請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記決定部は、前記第1信頼度が前記第1閾値よりも小さい場合、前記第2変換文字列を前記優先変換文字列に決定する、請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記変換部は、前記第2変換文字列の第2信頼度を取得し、
前記決定部は、前記第1信頼度が前記第1閾値よりも小さく、且つ前記第2閾値よりも大きい場合、前記第1信頼度が前記第2信頼度よりも大きければ、前記第1変換文字列を前記優先変換文字列に決定し、反対に前記第2信頼度が前記第1信頼度よりも大きければ、前記第2変換文字列を前記優先変換文字列に決定する、請求項2に記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記抽出部は、前記第2変換文字列を文節で区切り、前記第1変換文字列と相違している文節を前記部分文字列として抽出する請求項1~4のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項6】
前記入力部には、前記第1変換文字列、および前記第1信頼度とともに、前記入力文字列が入力される、請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項7】
前記外部機器は、入力された音声を認識し、前記入力文字列を取得する音声認識部を備える請求項1~4のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項8】
入力部に接続された外部機器から、当該外部機器が入力された入力文字列を変換した第1変換文字列、および当該外部機器が推定した前記第1変換文字列の第1信頼度が入力されると、前記入力文字列を変換し、第2変換文字列を取得する変換ステップと、
前記第1変換文字列と、前記第2変換文字列とを比較し、これら2つの文字列間で相違している部分文字列を抽出する抽出ステップと、
前記第1変換文字列、または前記第2変換文字列の一方を優先変換文字列、他方を非優先変換文字列に決定する決定ステップと、
前記優先変換文字列を出力するとともに、訂正候補として前記抽出ステップで前記非優先変換文字列から抽出した前記部分文字列を出力する出力ステップと、
前記出力ステップで出力した前記訂正候補を選択する操作を受け付けた場合、前記優先変換文字列を選択された前記訂正候補に応じて訂正する訂正ステップと、をコンピュータが実行し、
前記決定ステップは、前記第1信頼度が第1閾値よりも大きい場合、前記第1変換文字列を前記優先変換文字列に決定するステップである、文字入力方法。
【請求項9】
入力部に接続された外部機器から、当該外部機器が入力された入力文字列を変換した第1変換文字列、および当該外部機器が推定した前記第1変換文字列の第1信頼度が入力されると、前記入力文字列を変換し、第2変換文字列を取得する変換ステップと、
前記第1変換文字列と、前記第2変換文字列とを比較し、これら2つの文字列間で相違している部分文字列を抽出する抽出ステップと、
前記第1変換文字列、または前記第2変換文字列の一方を優先変換文字列、他方を非優先変換文字列に決定する決定ステップと、
前記優先変換文字列を出力するとともに、訂正候補として前記抽出ステップで前記非優先変換文字列から抽出した前記部分文字列を出力する出力ステップと、
前記出力ステップで出力した前記訂正候補を選択する操作を受け付けた場合、前記優先変換文字列を選択された前記訂正候補に応じて訂正する訂正ステップと、をコンピュータに実行させ、
前記決定ステップは、前記第1信頼度が第1閾値よりも大きい場合、前記第1変換文字列を前記優先変換文字列に決定するステップである、文字入力プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、文字列を入力する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが所望の文字列を入力する文字入力装置があった。例えば、特許文献1には、音声で文字列の入力を行う文字入力装置が記載されている。周知のように、音声で文字列の入力を行う文字入力装置は、入力されたユーザの音声を認識する音声認識部を有している。音声認識部は、入力された音声(ユーザの発音)を認識することによって、ユーザの所望の文字列(確定文字列)の読み(発音表記)を取得する。例えば、ユーザが入力する文字列の言語が日本語である場合、発音表記は、かな文字列である。
【0003】
文字入力装置は、例えば取得した読みを入力文字列として公知のかな漢字変換を行い、変換文字列の候補(変換候補)を出力(表示)する。ユーザは、出力された変換候補の中から、所望の文字列である変換候補を選択する操作を行う。文字入力装置は、確定文字列をユーザが選択した変換候補に確定する。また、特許文献1の文字入力装置は、入力された音声の誤認識等で、入力文字列が不適正になっている可能性があると判断した箇所を、その他の箇所と区別して表示する構成を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭61-180329号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、文字入力装置は、入力文字列を文節、または語彙等の単位で分割し、分割した単位でかな漢字変換を行う。したがって、文字入力装置が、入力文字列の分割を誤った場合、かな漢字変換でユーザの所望の文字列(変換文字列)を変換候補として得ることができない。入力文字列の分割を誤った場合とは、入力文字列の文節、または語彙等の分割と、ユーザの所望の文字列を文節、または語彙等の分割とが、合致していない場合である。
【0006】
特許文献1の文字入力装置は、入力文字列の誤り(音声認識結果の誤り)をユーザに確認、訂正させる操作を簡単にするものであるが、入力文字列の分割(文節、または語彙等の単位での分割)の誤りをユーザに訂正させる操作を簡単にするものではなかった。
【0007】
この発明の目的は、入力文字列の分割(文節、または語彙等の単位での分割)の誤りをユーザに訂正させる操作を簡単にし、文字入力にかかるユーザの操作性の向上を図った技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の文字入力装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0009】
入力部には、外部機器が接続され、外部機器が入力された入力文字列を変換した第1変換文字列、および外部機器が推定した第1変換文字列の第1信頼度が入力される。
【0010】
外部機器は、例えば、入力文字列を音声で入力する音声入力装置であってもよいし、入力文字列を手書きで入力する手書き入力装置であってもよいし、入力文字列をキー操作で入力する文字入力装置であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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