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公開番号2025030222
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135322
出願日2023-08-23
発明の名称撮像システム、カッティング装置、撮像方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類A45D 29/00 20060101AFI20250228BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】五指の爪の形状を容易かつ正確に取得することができる。
【解決手段】撮像システム50が、所定の基準面Rに対して平行に設けられ、手のひら側があてがわれるようにして、五指を並べた状態で片手が載置される載置台4と、光軸が基準面Rの法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台4側に向くように設けられ、載置台4に載置された五指Uのそれぞれの爪Tを撮像する撮像手段としてのカメラ51と、五指Uのうち母指(親指)Usに対応する位置に設けられ、母指(親指)Usにおける爪Tからの入射光を法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段55と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
所定の基準面に対して平行に設けられ、手のひら側があてがわれるようにして、五指を並べた状態で片手が載置される載置台と、
光軸が前記基準面の法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台側に向くように設けられ、前記載置台に載置された五指のそれぞれの爪を撮像する撮像手段と、
前記五指のうち母指に対応する位置に設けられ、前記母指における爪からの入射光を前記法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段と、
を備えることを特徴とする撮像システム。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記導光手段は、当該導光手段の入射面が前記基準面に対して傾斜させて配置されることにより前記入射面が前記母指の爪に対向するように配置されたハーフペンタプリズムである、
ことを特徴とする請求項１に記載の撮像システム。
【請求項３】
前記載置台は、右手と左手との間で兼用可能に構成されており、
前記導光手段は、前記右手の母指に対応する位置と前記左手の母指に対応する位置とのそれぞれに設けられている。
ことを特徴とする請求項１に記載の撮像システム。
【請求項４】
前記撮像手段を前記基準面に対して平行に移動させる移動機構と、
前記移動機構で前記撮像手段を前記五指のそれぞれに対応する位置に順に移動させることにより、前記五指のそれぞれの爪を前記撮像手段に個別に撮像させる制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項１に記載の撮像システム。
【請求項５】
請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の撮像システムと、
前記撮像システムの前記撮像手段によって取得された爪の画像に基づいて取得される情報に基づきベーステープに対して切断動作を行い、マスキングテープを生成する切断部と、
を備えることを特徴とするカッティング装置。
【請求項６】
前記撮像システムによる撮像動作が行われる撮像空間と、前記切断部による切断動作が行われる切断空間と、が、隔壁部によって上下に分けられている、
ことを特徴とする請求項５に記載のカッティング装置。
【請求項７】
所定の基準面に対して平行に設けられた載置台に、手のひら側があてがわれるようにして載置された片手の五指のそれぞれの爪を、光軸が前記基準面の法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台側に向くように設けられた撮像手段により撮像する場合に、
少なくとも前記五指のうち母指の爪を撮像する際には、移動機構により前記撮像手段を前記母指に対応する位置まで前記基準面に対して平行に移動させ、前記母指の爪からの入射光を前記法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段を介して、前記撮像手段に前記爪を撮像させる、
ことを特徴とする撮像方法。
【請求項８】
所定の基準面に対して平行に設けられた載置台に、手のひら側があてがわれるようにして載置された片手の五指のそれぞれの爪を、光軸が前記基準面の法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台側に向くように設けられた撮像手段により撮像する撮像システムのコンピュータに、
前記撮像手段の撮像動作を制御する撮像制御機能と、
前記五指のそれぞれに対応する位置で各爪を個別に撮像するように、前記撮像手段を前記基準面に対して平行に移動させる移動制御機能と、
を実現させ、
前記五指のうち母指の爪を撮像する際には、当該爪からの入射光を前記法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段を介して前記爪を撮像するように、前記移動制御機能により前記撮像手段を移動させ、前記撮像制御機能は、前記導光手段に対応する位置で前記撮像手段により爪を撮像させる、
ことを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、撮像システム、カッティング装置、撮像方法及びプログラムに関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、爪に印刷を施したり、爪の形状に合ったシールやテープを作成・選定する技術が知られている。
例えば特許文献１には、ユーザの手を撮像した画像から爪の輪郭を抽出し、様々なサイズ・形状のネイルチップの中からユーザの手の爪に適合するネイルチップを推定する装置が記載されている。
【０００３】
爪の形状を取得するために、ユーザに１本ずつ指を配置させ、画像を取得するのはユーザにとって手間となり、時間も要してしまう。この点、特許文献１に記載の例のように、ユーザの手を撮像した画像から爪の輪郭を抽出することができれば、片手の五指について一遍に画像を取得することができ、ユーザにとって便利である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１１６３７５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、片手の五指を広げて配置した場合、小指から人差し指までの四指は、ほぼ平面的に並べることができるのに対して、母指（親指）は大きく傾いて配置されてしまう。
この点特許文献１には、母指（親指）とそれ以外の四指とを別撮像し、各種補正処理等を行うことで対応することや、計測者（ユーザ）に「親指を爪が上方に向くように配置」するように指示して母指（親指）とそれ以外の四指とを同時に撮像することが記載されている。
【０００６】
しかし、補正処理等で対応する場合には処理を行う制御部にかかる負担が大きくなる。他方で、母指（親指）の爪が上方に向いた状態となるように指示するのは、ユーザに無理な体勢を強いることになる。また、ユーザに指示しても必ずしも正しい向きで撮像が行われるとは限らない。
【０００７】
本発明は以上のような事情に鑑みてなされたものであり、五指の爪の形状を容易かつ正確に取得することのできる撮像システム、カッティング装置、撮像方法及びプログラムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記課題を解決するために、本発明に係る撮像システムの一態様は、
所定の基準面に対して平行に設けられ、手のひら側があてがわれるようにして、五指を並べた状態で片手が載置される載置台と、
光軸が前記基準面の法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台側に向くように設けられ、前記載置台に載置された五指のそれぞれの爪を撮像する撮像手段と、
前記五指のうち母指に対応する位置に設けられ、前記母指における爪からの入射光を前記法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段と、
を備えることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明に係るカッティング装置の一態様は、
請求項１から請求項４のいずれか一項に記載の撮像システムと、
前記撮像システムの前記撮像手段によって取得された爪の画像に基づいて取得される情報に基づきベーステープに対して切断動作を行い、マスキングテープを生成する切断部と、
を備えることを特徴とする。
【００１０】
また、本発明に係る撮像方法の一態様は、
所定の基準面に対して平行に設けられた載置台に、手のひら側があてがわれるようにして載置された片手の五指のそれぞれの爪を、光軸が前記基準面の法線と平行になるように、かつ撮像方向が前記載置台側に向くように設けられた撮像手段により撮像する場合に、
少なくとも前記五指のうち母指の爪を撮像する際には、移動機構により前記撮像手段を前記母指に対応する位置まで前記基準面に対して平行に移動させ、前記母指の爪からの入射光を前記法線に対して平行に近づくように射出させるための導光手段を介して、前記撮像手段に前記爪を撮像させる、
ことを特徴とする。
（【００１１】以降は省略されています）

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