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公開番号2025029064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024209373,2021571235
出願日2024-12-02,2021-01-14
発明の名称ヘッドアップディスプレイシステム
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人ITOH
主分類G02B 27/01 20060101AFI20250226BHJP(光学)
要約【課題】P偏光の可視光を車内側から合わせガラスに入射させるヘッドアップディスプレイシステムにおいて、虚像の視認性を向上させる
【解決手段】車内側の面と車外側の面とを有する合わせガラスと、合わせガラスにP偏光の可視光を出射する光源と、光源と合わせガラスとの間の光路上に配置された凹面鏡と、合わせガラスのP偏光の可視光が入射する領域にP偏光反射部材とを備え、凹面鏡の最小半径が100mm以上700mm以下であり、合わせガラスの車内側の面へのP偏光の可視光の入射角は、42度以上72度以下であり、P偏光の可視光の入射角が57度の場合における反射率は5%以上であり、虚像は合わせガラスにP偏光の可視光を入射させた際に分離して見える像のうち、最も高い輝度で観測される主像と、主像より低い輝度で観測される副像とを含み、P偏光の可視光の入射角の全範囲内で主像の反射率に対する副像の反射率の割合は30%以下である
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
合わせガラスの車外側に虚像を表示する車両用のヘッドアップディスプレイシステムであって、
車内側の面と車外側の面とを有する合わせガラスと、
前記合わせガラスにP偏光の可視光を出射する光源と、
前記光源と前記合わせガラスとの間の光路上に配置された凹面鏡と、
前記合わせガラスの前記P偏光の可視光が入射する領域に少なくとも有するP偏光反射部材と、を備え、
前記凹面鏡の最小半径が100mm以上700mm以下であり、
前記合わせガラスの車内側の面への前記P偏光の可視光の入射角は、42deg以上72deg以下であり、
前記P偏光の可視光の入射角が57degの場合における前記P偏光の可視光反射率は5%以上であり、
前記虚像は、前記合わせガラスに前記P偏光の可視光を入射させた際に分離して見える像のうち、最も高い輝度で観測される主像と、前記主像より低い輝度で観測される副像と、を含み、
前記P偏光の可視光の入射角の全範囲内で、前記主像の反射率に対する前記副像の反射率の割合は30%以下である、ヘッドアップディスプレイシステム。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記主像の反射率に対する前記副像の反射率の割合は、25%以下である請求項1に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項3】
前記合わせガラスは、前記入射角が57degの場合の前記P偏光の可視光反射率が10%以上である請求項1又は2に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項4】
前記合わせガラスは、前記入射角が57degの場合の前記P偏光の可視光反射率が25%以下である請求項1乃至3の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項5】
前記入射角は、47deg以上67deg以下である請求項1乃至4の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項6】
前記P偏光反射部材は、前記合わせガラスの車内側の面に配置されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項7】
SAE J1757-2(2018)に基づくアイボックスの中心から前記虚像の焦点位置までの距離が、3000mm以上である請求項1乃至6の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項8】
前記凹面鏡の最小半径は、100mm以上600mm以下である請求項1乃至7の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項9】
前記合わせガラスは、ガラス板(車内側)とガラス板(車外側)と中間膜とを有し、前記ガラス板(車内側)の楔角は0mradよりも大きく1.0mrad以下であり、前記中間膜の楔角は0mradよりも大きく1.0mrad以下である請求項1乃至8の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
【請求項10】
前記P偏光反射部材はP偏光反射コートであって、前記P偏光反射コートは、少なくとも1つの高屈折率材料層と少なくとも1つの低屈折率材料層を含む請求項1乃至9の何れか一項に記載のヘッドアップディスプレイシステム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドアップディスプレイシステムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両のフロントガラスに画像を反射させて運転者の視界に所定の情報を表示するヘッドアップディスプレイ(以下、HUDとも言う。)の導入が進んでいる。HUDにおける課題の一つはHUD像の視認性の向上であり、そのために二重像や三重像を低減する試みがなされている。
【0003】
一例として、合わせガラスにP偏光を反射するコートやフィルムからなるP偏光反射部材を付与し、合わせガラスにP偏光を入射することで、二重像や三重像を抑えつつ、主にP偏光反射部材のみの反射でHUD像を鮮明に投影させる技術が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2017-538141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、合わせガラスにP偏光を入射する際の入射角がある範囲を外れると、合わせガラスの車外側の面や車内側の面での反射が増え、二重像や三重像等の副像が目立ってしまいHUD像の視認性が低下する。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、P偏光の可視光を車内側から合わせガラスに入射する車両用のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、HUD像の視認性を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本ヘッドアップディスプレイシステムは、車内側の面と車外側の面とを有する合わせガラスと、前記合わせガラスにP偏光の可視光を出射する光源と、前記光源と前記合わせガラスとの間の光路上に配置された凹面鏡と、前記合わせガラスの前記P偏光の可視光が入射する領域に少なくとも有するP偏光反射部材と、を備え、前記凹面鏡の最小半径が100mm以上700mm以下であり、前記合わせガラスの車内側の面への前記P偏光の可視光の入射角は、42deg以上72deg以下であり、前記P偏光の可視光の入射角が57degの場合における前記P偏光の可視光反射率は5%以上であり、前記虚像は、前記合わせガラスに前記P偏光の可視光を入射させた際に分離して見える像のうち、最も高い輝度で観測される主像と、前記主像より低い輝度で観測される副像と、を含み、前記P偏光の可視光の入射角の全範囲内で、前記主像の反射率に対する前記副像の反射率の割合は30%以下である。
【発明の効果】
【0008】
開示の一実施態様によれば、P偏光の可視光を車内側から合わせガラスに入射する車両用のヘッドアップディスプレイシステムにおいて、HUD像の視認性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1実施形態に係るHUDシステムを例示する模式図である。
第1実施形態に係る合わせガラスを例示する平面図である。
図2AのA-A線に沿う部分拡大断面図である。
副像について説明する合わせガラスの部分拡大断面図(その1)である。
副像について説明する合わせガラスの部分拡大断面図であって、図3Aに示す場合の入射角からずれる場合である。
本発明の第2実施形態に係るHUDシステムを例示する模式図である。
本発明の第3実施形態に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その1)である。
副像について説明する合わせガラスの部分拡大断面図(その2)である。
第3実施形態に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その2)である。
第1実施形態の変形例1に係る合わせガラスを例示する断面図(その1)である。
第1実施形態の変形例1に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その2)である。
第1実施形態の変形例1に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その3)である。
第1実施形態の変形例1に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その4)である。
第1実施形態の変形例1に係る合わせガラスを例示する部分拡大断面図(その5)である。
例1乃至7について説明する表である。
例8-1乃至8-3及び比較例1の光学パラメータについて説明する表である。
例8-1乃至8-3及び比較例1の他の光学パラメータについて説明する表である。
例8-4及び8-5の光学パラメータについて説明する表である。
例8-4及び8-5の他の光学パラメータについて説明する表である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。又、各図面において、本発明の内容を理解しやすいように、大きさや形状を一部誇張している場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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