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公開番号2025028867
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-05
出願番号2024194253,2023060522
出願日2024-11-06,2014-05-23
発明の名称オーディオ・エンコーダおよびデコーダ
出願人ドルビー・インターナショナル・アーベー
代理人弁理士法人ITOH
主分類G10L 19/008 20130101AFI20250226BHJP(楽器;音響)
要約【課題】本開示は、オーディオ符号化システムにおいてパラメータのベクトルをエンコードおよびデコードするための方法、装置およびコンピュータ・プログラム・プロダクトを提供する。本開示はさらに、オーディオ・デコード・システムにおいてオーディオ・オブジェクトを再構成するための方法および装置に関する。
【解決手段】本開示によれば、非周期的な量のベクトルの符号化およびエンコードのためのモジュロ差分アプローチが、符号化効率を改善するとともにエンコーダおよびデコーダに低減されたメモリ要求を提供しうる。さらに、疎な行列をエンコードおよびデコードするための効率的な方法が提供される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
オーディオ・デコード・システムにおいてオーディオ・オブジェクトの時間/周波数タイルを再構成する方法であって:
M個のチャネルを含むダウンミックス信号を受領する段階と;
アップミックス行列におけるある行のM個の要素の部分集合を表わす少なくとも一つのエンコードされた要素を受領する段階であって、各エンコードされた要素は、値および前記アップミックス行列におけるその行における位置を含み、前記位置は、そのエンコードされた要素が対応する前記ダウンミックス信号の前記M個のチャネルのうちの一つを指示する、段階と;
前記少なくとも一つのエンコードされた要素に対応する前記ダウンミックス・チャネルの線形結合を形成することによって前記ダウンミックス信号から前記オーディオ・オブジェクトの前記時間/周波数タイルを再構成する段階であって、前記線形結合において、各ダウンミックス・チャネルはその対応するエンコードされた要素の値を乗算される、段階とを含み、
複数の周波数帯域または複数の時間フレームについて、前記少なくとも一つのエンコードされた要素の値および/または位置が一つまたは複数のベクトルを形成し、
前記少なくとも一つのエンコードされた要素の位置は、複数の周波数帯域を横断して、および/または複数の時間フレームを横断して変わり、
各位置はエントロピー符号化されたシンボルによって表わされる、
方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は2013年5月24日に出願された米国仮特許出願第61/827,264号の出願日の利益を主張するものである。同出願の内容はここに参照により組み込まれる。
続きを表示(約 3,100 文字)【0002】
技術分野
本稿の開示は概括的にはオーディオ符号化に関する。詳細には、オーディオ符号化システムにおけるパラメータのベクトルのエンコードおよびデコードに関する。本開示はさらに、オーディオ・デコード・システムにおいてオーディオ・オブジェクトの再構成するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
通常のオーディオ・システムでは、チャネル・ベースのアプローチが用いられる。各チャネルはたとえば、一つのスピーカーまたは一つのスピーカー・アレイのコンテンツを表わしてもよい。そのようなシステムのための可能な符号化方式は、離散的なマルチチャネル符号化またはMPEGサラウンドのようなパラメトリック符号化を含む。
【0004】
より最近は、新たなアプローチが開発されている。このアプローチはオブジェクト・ベースである。オブジェクト・ベースのアプローチを用いるシステムでは、三次元のオーディオ・シーンが、関連付けられた位置メタデータをもつオーディオ・オブジェクトによって表現される。これらのオーディオ・オブジェクトは、オーディオ信号の再生中に三次元オーディオ・シーン内を動き回る。システムはさらに、いわゆるベッド・チャネルを含んでいてもよい。ベッド・チャネルは、たとえば上記のような通常のオーディオ・システムのスピーカー位置に直接マッピングされる静的なオーディオ・オブジェクトとして記述されてもよい。
【0005】
オブジェクト・ベースのオーディオ・システムにおいて生じうる問題は、いかにして効率的にオーディオ信号をエンコードおよびデコードし、符号化された信号の品質を保持するかである。ある可能な符号化方式は、エンコーダ側で、前記オーディオ・オブジェクトおよびベッド・チャネルからのいくつかのチャネルを含むダウンミックス信号と、デコーダ側で前記オーディオ・オブジェクトおよびベッド・チャネルの再生成を可能にするサイド情報とを生成することを含む。
【0006】
MPEG空間的オーディオ・オブジェクト符号化(MPEG SAOC: MPEG Spatial Audio Object Coding)は、オーディオ・オブジェクトのパラメトリック符号化のためのシステムを記述している。このシステムは、前記オブジェクトの属性を記述するサイド情報、アップミックス行列参照、を、オブジェクトのレベル差および相互相関のようなパラメータによって送る。次いで、これらのパラメータは、デコーダ側でオーディオ・オブジェクトの再生成を制御するために使われる。このプロセスは、数学的に複雑であり、しばしば、該パラメータによって明示的に記述されない、オーディオ・オブジェクトの属性についての想定に依拠する必要がある。MPEG SAOCにおいて呈示される方法は、オブジェクト・ベースのオーディオ・システムについての必要とされるビットレートを下げうるが、上記のように効率および品質をさらに増すためにさらなる改善が必要とされることがある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
例示的な実施形態についてこれから付属の図面を参照して記述する。
ある例示的実施形態に基づくオーディオ・エンコード・システムの一般化されたブロック図である。
図1に示される例示的なアップミックス行列エンコーダの一般化されたブロック図である。
図1のオーディオ・エンコード・システムによって決定されたアップミックス行列中の要素に対応するパラメータのベクトルにおける第一の要素についての例示的な確率分布を示す図である。
図1のオーディオ・エンコード・システムによって決定されたアップミックス行列中の要素に対応するパラメータのベクトルにおける少なくとも一つのモジュロ差分符号化された第二の要素についての例示的な確率分布を示す図である。
ある例示的実施形態に基づくオーディオ・デコード・システムの一般化されたブロック図である。
図5に示されるアップミックス行列デコーダの一般化されたブロック図である。
図1のオーディオ・エンコード・システムによって決定されたアップミックス行列中の要素に対応するパラメータのベクトルにおける前記第二の要素についてのエンコード方法を示す図である。
図1のオーディオ・エンコード・システムによって決定されたアップミックス行列中の要素に対応するパラメータのベクトルにおける第一の要素についてのエンコード方法を示す図である。
例示的なパラメータのベクトル中の前記第二の要素についての図7のエンコード方法の諸部分を示す図である。
例示的なパラメータのベクトル中の前記第一の要素についての図8のエンコード方法の諸部分を示す図である。
図1に示した第二の例示的なアップミックス行列エンコーダの一般化されたブロック図である。
ある例示的な実施形態に基づくオーディオ・デコード・システムの一般化されたブロック図である。
アップミックス行列の行の疎なエンコードのためのエンコード方法を示す図である。
アップミックス行列の例示的な行についての図10のエンコード方法の諸部分を示す図である。
アップミックス行列の例示的な行についての図10のエンコード方法の諸部分を示す図である。 すべての図面は概略的であり、一般に、本開示を明快にするために必要な部分を示すのみである。一方、他の部分は省略されたり示唆されるだけであったりすることがある。特に断わりのない限り、同様の参照符号は異なる図面における同様の部分を指す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
上記に鑑み、増大した効率および符号化されたオーディオ信号の品質を提供するエンコーダおよびデコーダならびに関連する方法を提供することが目的である。
【0009】
〈I.概観――エンコーダ〉
第一の側面によれば、例示的実施形態は、エンコード方法、エンコーダおよびエンコードのためのコンピュータ・プログラム・プロダクトを提案する。提案される方法、エンコーダおよびコンピュータ・プログラム・プロダクトは、一般に、同じ特徴および利点を有していてもよい。
【0010】
例示的実施形態によれば、オーディオ・エンコード・システムにおいてパラメータのベクトルをエンコードする方法が提供される。各パラメータは非周期的な量に対応する。ベクトルは、第一の要素および少なくとも一つの第二の要素をもつ。本方法は:N通りの値を取り得るインデックス値によって前記ベクトル中の各パラメータを表現する段階と;前記少なくとも一つの第二の要素のそれぞれをシンボルに関連付ける段階とを含み、前記シンボルは:前記第二の要素のインデックス値と前記ベクトル中でその先行する要素のインデックス値との間の差を計算し;該差にモジュロNを適用することによって計算される。本方法はさらに、前記少なくとも一つの第二の要素に関連付けられたシンボルを、シンボルの確率を含む確率テーブルに基づいてエントロピー符号化することによって、前記少なくとも一つの第二の要素のそれぞれをエンコードする段階を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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