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公開番号
2025025929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131184
出願日
2023-08-10
発明の名称
エネルギー伝送路として利用可能な複合物質
出願人
学校法人 関西大学
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
C12N
15/11 20060101AFI20250214BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】エネルギー伝送路としてより簡便に利用可能な複合物質を提供すること。
【解決手段】発光タンパク質又はその分割断片からなるドナー発光素子、メディエーター色素を含むポリマー、及びアクセプターを含み、前記ドナー発光素子及び前記アクセプターが前記ポリマーに連結しており、且つ前記ドナー発光素子から前記メディエーター色素へのBRET、及び前記メディエーター色素からアクセプターへのFRETによりエネルギー伝送が起こるように、ドナー発光素子、メディエーター色素、及びアクセプターが配置されている、複合物質。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
発光タンパク質又はその分割断片からなるドナー発光素子、メディエーター色素を含むポリマー、及びアクセプターを含み、
前記ドナー発光素子及び前記アクセプターが前記ポリマーに連結しており、且つ
前記ドナー発光素子から前記メディエーター色素へのBRET、及び前記メディエーター色素からアクセプターへのFRETによりエネルギー伝送が起こるように、ドナー発光素子、メディエーター色素、及びアクセプターが配置されている、複合物質。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記ドナー発光素子が発光タンパク質の分割断片である、請求項1に記載の複合物質。
【請求項3】
前記ドナー発光素子が基質依存性発光タンパク質の分割断片である、請求項1に記載の複合物質。
【請求項4】
前記ドナー発光素子がリンカーを介して前記ポリマーに連結している、請求項1に記載の複合物質。
【請求項5】
前記ドナー発光素子と最も近い前記メディエーター色素との距離が9nm以下である、請求項1に記載の複合物質。
【請求項6】
前記ポリマーがポリヌクレオチドである、請求項1に記載の複合物質。
【請求項7】
前記メディエーター色素を複数個含み、任意のメディエーター色素と隣のメディエーター色素と距離が20塩基長以下又はそれに相当する長さである、請求項1に記載の複合物質。
【請求項8】
前記メディエーター色素を複数個含み、任意のメディエーター色素と隣のメディエーター色素と距離が10塩基長以下又はそれに相当する長さである、請求項1に記載の複合物質。
【請求項9】
前記アクセプターと最も近いメディエーター色素との距離が20塩基長以下又はそれに相当する長さである、請求項1に記載の複合物質。
【請求項10】
請求項1~9のいずれかに記載の複合物質を含む、エネルギー伝送路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー伝送路として利用可能な複合物質等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
植物は、光合成反応中心と集光アンテナのコアタンパク質との複合体によって、希少な太陽エネルギーを効率的に利用している。この複合体には数百のクロロフィルがある。受け取った光エネルギーは、この複合体によって分子から分子へと反応中心に渡される。このエネルギー伝送は模倣が難しい。非特許文献1には、DNAを足場として蛍光色素を複数配置し、これらの蛍光色素間で蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)を起こさせることでエネルギー伝送を行ったことが報告されている。しかし、この技術では、バルクの励起光源を使用するため、系中に存在する全ての蛍光色素が励起されてしまう。このため、正味のエネルギー伝送を観察することは、制限の多い多光子励起を行わない限り不可能であった。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
H. Kashida et al. Angew. Chem. Int. Ed. 2020, 59 (28), 11360-11363.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、エネルギー伝送路としてより簡便に利用可能な複合物質を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は上記課題に鑑みて鋭意研究を進めた結果、発光タンパク質又はその分割断片からなるドナー発光素子、メディエーター色素を含むポリマー、及びアクセプターを含み、前記ドナー発光素子及び前記アクセプターが前記ポリマーに連結しており、且つ前記ドナー発光素子から前記メディエーター色素へのBRET、及び前記メディエーター色素からアクセプターへのFRETによりエネルギー伝送が起こるように、ドナー発光素子、メディエーター色素、及びアクセプターが配置されている、複合物質、であれば、上記課題を解決できることを見出した。本発明者はこの知見に基づいてさらに研究を進めた結果、本発明を完成させた。即ち、本発明は、下記の態様を包含する。
【0006】
項1. 発光タンパク質又はその分割断片からなるドナー発光素子、メディエーター色素を含むポリマー、及びアクセプターを含み、
前記ドナー発光素子及び前記アクセプターが前記ポリマーに連結しており、且つ
前記ドナー発光素子から前記メディエーター色素へのBRET、及び前記メディエーター色素からアクセプターへのFRETによりエネルギー伝送が起こるように、ドナー発光素子、メディエーター色素、及びアクセプターが配置されている、複合物質。
【0007】
項2. 前記ドナー発光素子が発光タンパク質の分割断片である、項1に記載の複合物質。
【0008】
項3. 前記ドナー発光素子が基質依存性発光タンパク質の分割断片である、項1に記載の複合物質。
【0009】
項4. 前記ドナー発光素子がリンカーを介して前記ポリマーに連結している、項1に記載の複合物質。
【0010】
項5. 前記ドナー発光素子と最も近い前記メディエーター色素との距離が9nm以下である、項1に記載の複合物質。
(【0011】以降は省略されています)
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