TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025128875
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025853
出願日2024-02-22
発明の名称膜材料及び気体分離膜並びに膜材料の製造方法
出願人学校法人 関西大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類B01D 71/02 20060101AFI20250827BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】欠陥の発生が抑制され、ガス分離性能にも優れ、簡便な方法によって製造することができる膜材料を提供する。
【解決手段】本発明の膜材料は、金属有機構造体を含有する膜材料であって、前記金属有機構造体は、金属イオンと有機配位子とで形成され、アモルファス成分を5質量%以上含有する。本発明の膜材料の製造方法は、脂肪酸金属塩及び有機配位子を含有する溶液を基材上にコートすることで皮膜を形成する工程1と、前記皮膜と気体状のアルコールとを接触させることで金属有機構造体を含有する膜材料を得る工程2とを含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
金属有機構造体を含有する膜材料であって、
前記金属有機構造体は、金属イオンと有機配位子とで形成され、
アモルファス成分を5質量%以上含有する、膜材料。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記金属有機構造体が、ゼオライト型イミダゾレート構造体(ZIF)である、請求項1に記載の膜材料。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の膜材料を備える、気体分離膜。
【請求項4】
金属有機構造体を含有する膜材料の製造方法であって、
脂肪酸金属塩及び有機配位子を含有する溶液を基材上にコートすることで皮膜を形成する工程1と、
前記皮膜と気体状のアルコールとを接触させることで金属有機構造体を含有する膜材料を得る工程2と、
を含む、膜材料の製造方法。
【請求項5】
前記金属有機構造体が、ゼオライト型イミダゾレート構造体(ZIF)である、請求項4に記載の膜材料の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属有機構造体を含有する膜材料及び気体分離膜並びに膜材料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
金属イオンと有機配位子との相互作用によって形成される金属有機構造体(MOF:Metal Organic Framework)は、多孔構造を有する材料、いわゆる三次元ミクロポーラス材料として知られている。金属有機構造体は、様々な機能を発揮することが期待されることから、例えば、ガス貯蔵、ガス分離、触媒、ドラッグデリバリー等の種々の分野への幅広い用途展開への可能性を秘めており、近年、金属有機構造体に関する研究開発が盛んに行われている。
【0003】
金属有機構造体の種類は多く存在することが知られており、その代表例として、金属が亜鉛(Zn)またはコバルト(Co)、有機架橋配位子がイミダゾールであるZIF(Zeolitic Imidazolate Framework)が挙げられる。このZIFに関する合成方法の研究や特性評価が広く行われており、例えば、非特許文献1には、表面修飾を施した支持体表面に膜直接成長させる方法(in-situ法)によって、ZIF-8膜を製造する技術が開示されている。斯かるZIF-8膜により、水素/メタン混合ガス等のガス分離処理を効率的に行うことが期待されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Journal of Membrane Science 472(2014)、29-38
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属有機構造体を含有する膜材料は種々知られているが、斯かる膜材料は、表面や内部に欠陥が生じやすい。このため、近年では膜材料の分離性能等の機能を更に向上させるべく、膜材料を緻密化することが求められている。しかしながら、これまでの技術では膜材料の緻密化の程度にも限度があり、斯かる緻密化は決して容易ではなかった。膜材料の空隙をできる限り低減して欠陥の発生が抑制された構造を構築できれば、従来ない優れた機能を有する金属有機構造体含有膜材料を得ることが可能となり、極めて利用価値の高い材料となる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、欠陥の発生が抑制され、ガス分離性能にも優れ、簡便な方法によって製造することができる膜材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、金属有機構造体を用い、かつ、アモルファス成分を5質量%以上含有させるようにすることにより上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、例えば、以下の項に記載の主題を包含する。
項1
金属有機構造体を含有する膜材料であって、
前記金属有機構造体は、金属イオンと有機配位子とで形成され、
アモルファス成分を5質量%以上含有する、膜材料。
項2
前記金属有機構造体が、ゼオライト型イミダゾレート構造体(ZIF)である、項1に記載の膜材料。
項3
項1又は2に記載の膜材料を備える、気体分離膜。
項4
金属有機構造体を含有する膜材料の製造方法であって、
脂肪酸金属塩及び有機配位子を含有する溶液を基材上にコートすることで皮膜を形成する工程1と、
前記皮膜と気体状のアルコールとを接触させることで金属有機構造体を含有する膜材料を得る工程2と、
を含む、膜材料の製造方法。
項5
前記金属有機構造体が、ゼオライト型イミダゾレート構造体(ZIF)である、項4に記載の膜材料の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の膜材料は、欠陥の発生が抑制され、ガス分離性能にも優れ、簡便な方法によって製造することができる。
【0010】
本発明の膜材料の製造方法によれば、欠陥の発生が抑制され、ガス分離性能にも優れる膜材料を簡便に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

学校法人 関西大学
ダンパーおよび建築物
1か月前
学校法人 関西大学
MAX相化合物の製造方法
2か月前
長瀬産業株式会社
氷核活性剤
7か月前
学校法人 関西大学
軸受、モータ、および状態検出システム
6か月前
第一工業製薬株式会社
非水電解液二次電池
5か月前
学校法人 関西大学
膜材料及び気体分離膜並びに膜材料の製造方法
2か月前
学校法人 関西大学
細胞外小胞の生産方法及び生産効率を高める方法
29日前
福岡県
金型の製造方法、金型及びマイクロデバイス
4か月前
北興化学工業株式会社
金属マグネシウムの製造方法
4か月前
三菱ケミカル株式会社
金属有機フレームワークの製造方法
4か月前
バイオチューブ株式会社
組織体形成装置、および組織体形成方法
3か月前
長瀬産業株式会社
氷核活性剤
7か月前
学校法人 関西大学
識別装置、学習装置、識別方法、学習方法、識別プログラム、および学習プログラム
5か月前
学校法人 関西大学
錯視立体物、錯視立体物の展示装置、錯視立体物の展示方法、情報処理装置、および錯視立体物の製造方法
2か月前
大成建設株式会社
トンネル切羽評価支援装置、トンネル切羽評価支援プログラム、及びトンネル切羽評価支援方法
2か月前
株式会社西部技研
除湿装置
20日前
株式会社日本触媒
ドロー溶質
14日前
ユニチカ株式会社
複合中空糸膜
1か月前
サンノプコ株式会社
消泡剤
12日前
東レ株式会社
中空糸膜モジュール
1か月前
東レ株式会社
遠心ポッティング方法
6日前
トヨタ自動車株式会社
濾過装置
今日
個人
攪拌装置
1か月前
ヤマシンフィルタ株式会社
フィルタ装置
1か月前
大和ハウス工業株式会社
反応装置
27日前
松岡紙業 株式会社
油吸着体の製造方法
14日前
個人
気液混合装置
12日前
富士電機株式会社
ガス処理システム
9日前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
29日前
東芝ライテック株式会社
光照射装置
今日
大陽日酸株式会社
CO2の回収方法
29日前
株式会社フクハラ
圧縮空気圧回路ユニット
12日前
株式会社明電舎
成膜装置
9日前
日本化薬株式会社
直鎖ブテン製造用触媒及びその使用
6日前
本田技研工業株式会社
二酸化炭素回収装置
27日前
ノリタケ株式会社
触媒材料およびその利用
27日前
続きを見る