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公開番号
2025109462
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003364
出願日
2024-01-12
発明の名称
組織体形成装置、および組織体形成方法
出願人
バイオチューブ株式会社
,
学校法人 関西大学
代理人
個人
,
個人
主分類
A61F
2/02 20060101AFI20250717BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】大きさを限られた環境のなかで効率的に結合組織体を形成する組織体形成装置、および組織体形成方法を提供する。
【解決手段】組織体形成装置は、第1区画部材11と、第2区画部材21と、を備える。外面13から内面12まで貫通する複数の第1貫通孔14が第1区画部材11に形成され、溝側壁に挟まれて対向面22に溝開口24Aを有した溝24が第2区画部材21に形成され、第1貫通孔14の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、第1貫通孔14の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であり、外面13の単位面積において第1貫通孔14の開口が占有する割合は、4%以上70%以下であり、対向面22と内面12との間の距離は、前記溝側壁の幅以下であって0.5mm以下0.5mm以下であり、溝24は、複数の第1貫通孔14に通じる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
生体組織材料が存在する環境のなかで結合組織体を形成する組織体形成装置であって、
前記環境に接触する外面と、当該外面とは反対の内面と、を有する第1区画部材と、
前記内面に対向する対向面を有する第2区画部材と、を備え、
前記外面から前記内面まで貫通する複数の貫通孔が前記第1区画部材に形成され、
溝側壁に挟まれて前記対向面に溝開口を有した溝が前記第2区画部材に形成され、
前記貫通孔の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、
前記貫通孔の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であり、
前記外面の単位面積において前記貫通孔の開口が占有する割合は、4%以上70%以下であり、
前記対向面と前記内面との間の距離は、前記溝側壁の幅以下であって0.5mm以下であり、
前記溝は、複数の前記貫通孔に前記溝開口を対向させた曲線状を有する、
ことを特徴とする組織体形成装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第2区画部材が前記内面に前記対向面を接触させて前記第1区画部材に組み付けられるように構成されている、
請求項1に記載の組織体形成装置。
【請求項3】
前記第1区画部材は、前記外面として外筒面を有した筒状を有し、
前記第2区画部材は、前記対向面として外周面を有して前記第1区画部材の筒内に内装される柱状を有し、
前記溝は、前記外周面の周方向に回転しながら前記外周面の軸方向に延びる1つの螺旋状、または前記外周面に広がる網目状を有する、
請求項1に記載の組織体形成装置。
【請求項4】
前記第1区画部材は、平板状を有し、
前記第2区画部材は、前記第1区画部材に重ねられる平板状を有し、
前記溝は、前記対向面と対向する視点から見て折り返しを繰り返した曲線状、または対数螺旋状を有する、
請求項1に記載の組織体形成装置。
【請求項5】
前記第2区画部材は、
前記溝を区画する溝側壁と、前記対向面と、を備える側壁部材と、
前記溝を区画する溝底面を備える底壁部材と、を備え、
前記底壁部材が前記内面に前記対向面を接触させて前記第1区画部材と前記底壁部材とによって前記側壁部材を挟持するように構成されている、
請求項4に記載の組織体形成装置。
【請求項6】
前記貫通孔が第1貫通孔であり、
前記底壁部材を貫通して前記溝に通じる複数の第2貫通孔が前記底壁部材に形成され、
前記第2貫通孔の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、
前記第2貫通孔の深さは、0.1mm以上2.0mm以下である、
請求項5に記載の組織体形成装置。
【請求項7】
生体組織材料が存在する人体以外の環境のなかに組織体形成装置を埋設して前記組織体形成装置のなかに結合組織体を形成する組織体形成方法であって、
前記組織体形成装置は、
前記環境に接触する外面と、当該外面とは反対の内面と、を有する第1区画部材と、
前記内面に対向する対向面を有する第2区画部材と、を備え、
前記外面から前記内面まで貫通する複数の貫通孔が前記第1区画部材に形成され、
溝側壁に挟まれて前記対向面に溝開口を有した溝が前記第2区画部材に形成され、
前記貫通孔の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、
前記貫通孔の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であり、
前記外面の単位面積において前記貫通孔の開口が占有する割合は、4%以上70%以下であり、
前記対向面と前記内面との間の距離は、前記溝側壁の幅以下であって0.5mm以下であり、
前記溝は、複数の前記貫通孔に前記溝開口を対向させた曲線状を有する、
ことを特徴とする組織体形成方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、結合組織体を形成する組織体形成装置、および組織体形成装置を用いた組織体形成方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
身体が備える自己防衛機能は、線維芽細胞とコラーゲンとから主に構築されるカプセルによって、身体内の異物を覆う。失われた組織や器官を蘇らせる医療である再生医療の1つは、異物として組織体形成装置を生体内に埋めた後に、自己防衛機能を利用した生体由来の結合組織体を生細胞から組織体形成装置に形成させる(例えば、特許文献1~4を参照)。組織体形成装置の第1例は、相互に対向する2つの組織体形成面を備える。2つの組織体形成面は、平板状の空間や弁形状の空間を区切る。2つの組織体形成面の間に侵入する生体組織材料は、空間内を埋めるように結合組織体を形成する(例えば、特許文献5,6を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-37763号公報
特開2007-312821号公報
特開2008-237896号公報
特開2010-094476号公報
特開2014-030598号公報
特開2017-169778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、結合組織体の形成技術は、再生医療としての安全性や有効性などを検証する段階、言わば、臨床研究の段階に達している。臨床研究の段階が結合組織体の形成技術にもたらしている新たな課題の1つは、大きさの限られた環境のなかで効率的に結合組織体を形成することである。上述した組織体形成装置は、生体組織材料が存在する環境のなかで結合組織体を形成可能にする。一方、臨床研究に認められる生体種や生体数のように、結合組織体を形成する環境は、多数の項目を評価する観点において大きく不足している。そして、大きさを限られた環境のなかで効率的に結合組織体を形成する技術は、臨床研究における環境不足を解決すると共に、組織体形成装置を用いた再生医療の普及そのものを大きく推進する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための組織体形成装置は、生体組織材料が存在する環境のなかで結合組織体を形成する組織体形成装置であって、前記環境に接触する外面と、当該外面とは反対の内面と、を有する第1区画部材と、前記内面に対向する対向面を有する第2区画部材と、を備える。前記外面から前記内面まで貫通する複数の貫通孔が前記第1区画部材に形成され、溝側壁に挟まれて前記対向面に溝開口を有した溝が前記第2区画部材に形成される。前記貫通孔の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、前記貫通孔の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であり、前記外面の単位面積において前記貫通孔の開口が占有する割合は、4%以上70%以下であり、前記対向面と前記内面との間の距離は、前記溝側壁の幅以下であって0.5mm以下であり、前記溝は、複数の前記貫通孔に前記溝開口を対向させた曲線状を有する。
【0006】
上記課題を解決するための組織体形成装置は、生体組織材料が存在する人体以外の環境のなかに組織体形成装置を埋設して前記組織体形成装置のなかに結合組織体を形成する組織体形成方法であって、前記組織体形成装置は、前記環境に接触する外面と、当該外面とは反対の内面と、を有する第1区画部材と、前記内面に対向する対向面を有する第2区画部材と、を備える。前記外面から前記内面まで貫通する複数の貫通孔が前記第1区画部材に形成され、溝側壁に挟まれて前記対向面に溝開口を有した溝が前記第2区画部材に形成され、前記貫通孔の開口寸法は、0.02mm以上2.5mm以下であり、前記貫通孔の深さは、0.1mm以上2.0mm以下であり、前記外面の単位面積において前記貫通孔の開口が占有する割合は、4%以上70%以下であり、前記対向面と前記内面との間の距離は、前記溝側壁の幅以下であって0.5mm以下であり、前記溝は、複数の前記貫通孔に前記溝開口を対向させた曲線状を有する。
【0007】
上記構成によれば、貫通孔の開口寸法が0.02mm以上2.5mm以下であり、かつ外面の単位面積において貫通孔の開口が占有する面積の割合が4%以上70%以下である。このため、生体環境に含まれる生体組織材料が貫通孔のなかに供給されると共に、貫通孔のなかに供給される生体組織材料が第1区画部材を異物として認識して結合組織を産生する。また、貫通孔の深さが0.1mm以上2.0mm以下であるため、貫通孔に供給された生体組織材料が溝のなかに供給されると共に、溝のなかに供給される生体組織材料が結合組織を産生する。
【0008】
ここで、第2区画部材の対向面と第1区画部材の内面との間の距離が溝側壁の幅以下であって0.5mm以下であるため、(i)溝のなかに供給された生体組織材料は、対向面と内面との間に供給されにくい。結果として、第2区画部材に形成された1つの溝は、複数の貫通孔から供給された生体組織材料に、(ii)溝形状に準じた曲線状の結合組織体を形成させる。すなわち、生体組織材料が対向面と内面との間に供給されにくく、かつ溝形状が曲線状である分だけ、第1区画部材と第2区画部材との間の限られた隙間で、結合組織体の長さは大きくなる。
【0009】
上記組織体形成装置において、前記第2区画部材が前記内面に前記対向面を接触させて前記第1区画部材に組み付けられるように構成されてもよい。
上記構成によれば、(i)溝のなかに供給された生体組織材料が対向面と内面との間を通らない。このため、溝形状に準じた形状が結合組織体に得られやすい。結果として、結合組織体の寸法精度が高まる。
【0010】
上記組織体形成装置において、前記第1区画部材は、前記外面として外筒面を有した筒状を有し、前記第2区画部材は、前記対向面として外周面を有して前記第1区画部材の筒内に内装される柱状を有し、前記溝は、前記外周面の周方向に回転しながら前記外周面の軸方向に延びる1つの螺旋状、または前記外周面に広がる網目状を有してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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