TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025024040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-19
出願番号2024195800,2023108993
出願日2024-11-08,2018-03-05
発明の名称光学機能層付偏光フィルムおよび液晶表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250212BHJP(光学)
要約【課題】経時安定性が良好であり、色素による広色域化を維持することができる色素を含有する光学機能層を有する光学機能層付偏光フィルムを提供する。
【解決手段】本発明は、色素を含有する光学機能層A、およびポリビニルアルコール系偏光子Pを有する光学機能層付偏光フィルムであって、前記光学機能層Aと前記ポリビニルアルコール系偏光子Pとの距離xが45μm以下であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコール系偏光子を有する偏光フィルムの少なくとも片側に、色素及びベースポリマーを含有する粘着剤層を有する光学機能層付偏光フィルムであって、前記ポリビニルアルコール系偏光子と前記色素を含有する粘着剤層との距離が25μm以下であり、
前記粘着剤層のベースポリマーが、(メタ)アクリル系ポリマーであり、
前記偏光子と前記粘着剤層との間に接着剤層及び透明保護フィルムを有し、
前記透明保護フィルムと前記接着剤層の厚みの合計が25μm以下であり、
前記接着剤層は、前記偏光子と前記透明保護フィルムとを接着し、前記接着剤層の厚みは、0.01~3μmであることを特徴とする光学機能層付偏光フィルム。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記ポリビニルアルコール系偏光子は、酸素透過度が1[cm

/(m

・24h・atm)]以下であることを特徴とする請求項1に記載の光学機能層付偏光フィルム。
【請求項3】
前記色素を含有する粘着剤層は、厚み25μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学機能層付偏光フィルム。
【請求項4】
前記(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量が、50万~300万であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の光学機能層付偏光フィルム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の光学機能層付偏光フィルムを有する画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、色素を有する光学機能層およびポリビニルアルコール系偏光子を有する偏光フィルムを有する光学機能層付偏光フィルムに関する。前記光学機能層付偏光フィルムはこれ単独で、またはこれを積層した光学フィルムとして液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置などの画像表示装置を形成しうる。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
画像表示装置などは、その画像形成方式から液晶セルの両面に偏光素子を配置することが必要不可欠であり、一般的には偏光フィルムが貼着されている。前記偏光フィルムを液晶セルに貼着する際には、通常、粘着剤が使用される。また、偏光フィルムと液晶セルの接着は、通常、光の損失を低減するため、それぞれの材料は粘着剤を用いて密着されている。このような場合に、偏光フィルムを固着させるのに乾燥工程を必要としないことなどのメリットを有することから、粘着剤は、偏光フィルムの片面に予め粘着剤層として設けられた粘着剤層付偏光フィルムが一般的に用いられる。
【0003】
また、前記粘着剤層に、染料または顔料を添加して着色することにより、偏光フィルムに任意の色相を与えて高コントラストの液晶表示体を得ることが提案されている(特許文献1)。近年では、画像表示装置に明るさ、鮮やかさ(即ち、広色域化)が求められており有機EL表示装置(OLED)が注目されているが、液晶表示装置に対しても広色域化が求められている。例えば、液晶表示装置を広色域化させる方法として、特定波長(560~610nm)の範囲に吸収極大波長を示す色素を含有する粘着剤層を介して前記液晶セルの片面または両面に偏光フィルムを積層することが提案されている(特許文献2,3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実登第3052812号明細書
特開2011-039093号公報
特開2014-092611号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のように色素は粘着剤層に含有することができる他に、光学部材に適用されるフィルム層中に含有することもできる。このように、色素をフィルム層又は粘着剤層のような樹脂層中に含有させることで、色素を含有する光学機能層を形成することができる。しかし、前記光学機能層中には色素を含有するために、前記光学機能層のベースとなる樹脂層の透湿性の観点から、前記光学機能層中の色素が経時劣化して、前記光学機能層は徐々に退色する。特に、光学機能層が、色素を含有する粘着剤層である場合には、透湿性の観点から、当該粘着剤層の耐久性が十分ではなく、当初は色素により着色されていた粘着剤層であっても徐々に退色してしまう。このように、光学機能層(特に、粘着剤層)中の色素が経時劣化する場合には、色素による広色域化を維持することが困難であった。
【0006】
本発明は、経時安定性が良好であり、色素による広色域化を維持することができる色素を含有する光学機能層を有する光学機能層付偏光フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、下記粘着剤層付偏光フィルムを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち本発明は、ポリビニルアルコール系偏光子を有する偏光フィルムの少なくとも片側に、色素を含有する光学機能層を有する光学機能層付偏光フィルムであって、前記ポリビニルアルコール系偏光子と前記色素を含有する光学機能層との距離が45μm以下であることを特徴とする光学機能層付偏光フィルム、に関する。前記ポリビニルアルコール系偏光子との前記光学機能層と距離が25μm以下であることが好ましい。
【0009】
前記光学機能層付偏光フィルムにおいて、前記ポリビニルアルコール系偏光子との前記粘着剤層は、直接、積層されているものを用いることができる。
【0010】
前記光学機能層付偏光フィルムにおいて、前記ポリビニルアルコール系偏光子との前記粘着剤層の間に、厚さ45μm以下の色素を有しない層を少なくとも1層有することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日東電工株式会社
粘着シート
29日前
日東電工株式会社
粘着シート
22日前
日東電工株式会社
光学積層体
8日前
日東電工株式会社
粘着シート
23日前
日東電工株式会社
反射フィルム
29日前
日東電工株式会社
反射フィルム
29日前
日東電工株式会社
積層フィルム
29日前
日東電工株式会社
積層フィルム
29日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
5日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
5日前
日東電工株式会社
光学粘着シート
5日前
日東電工株式会社
快適性評価システム
17日前
日東電工株式会社
透明導電性フィルム
1か月前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
23日前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
29日前
日東電工株式会社
フィルムおよび積層体
29日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
29日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法
29日前
日東電工株式会社
配線回路基板の製造方法
8日前
日東電工株式会社
脱臭システム及び脱臭方法
15日前
日東電工株式会社
樹脂発泡体および発泡部材
1か月前
日東電工株式会社
放熱性ダイボンドフィルム
22日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物および粘着シート
23日前
日東電工株式会社
粘着剤組成物および粘着シート
23日前
日東電工株式会社
照明空間の快適性評価システム
17日前
日東電工株式会社
光学積層体および画像表示装置
5日前
日東電工株式会社
ガラス積層体および画像表示装置
17日前
日東電工株式会社
積層体、光学部材、及び光学装置
1か月前
日東電工株式会社
光学部材および光学部材の製造方法
8日前
日東電工株式会社
反射防止フィルム及び画像表示装置
29日前
日東電工株式会社
硬化物除去方法及び塗膜形成用組成物
1日前
日東電工株式会社
フレキシブル配線回路基板の製造方法
23日前
日東電工株式会社
位相差層付偏光板および画像表示装置
17日前
日東電工株式会社
積層フィルムの製造方法及びその製造装置
17日前
日東電工株式会社
ハードコートフィルムおよび積層フィルム
29日前
日東電工株式会社
粘着シート、光学積層体、及び画像表示装置
22日前
続きを見る