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公開番号2025023487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127637
出願日2023-08-04
発明の名称アルミニウム製フィン材とその製造方法
出願人株式会社神戸製鋼所
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類F28F 19/04 20060101AFI20250207BHJP(熱交換一般)
要約【課題】非常に優れた耐食性を有するアルミニウム製フィン材の提供。
【解決手段】アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、前記耐食性皮膜層は、エポキシ系樹脂、及び、エポキシ基を含有するシリコーンを含む、アルミニウム製フィン材。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、
前記耐食性皮膜層は、エポキシ系樹脂、及び、エポキシ基を含有するシリコーンを含む、アルミニウム製フィン材。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記耐食性皮膜層における前記エポキシ基を含有するシリコーンの含有量は0.1~20質量%である、請求項1に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項3】
前記耐食性皮膜層の皮膜量は0.1~20mg/dm

である、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項4】
前記親水性皮膜層は、スルホン酸基及びエーテル結合を含有する、アクリル酸樹脂を含む、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項5】
前記親水性皮膜層の表面にさらに潤滑性皮膜層を備える、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項6】
前記潤滑性皮膜層は、ポリエチレングリコールを主成分として含む樹脂マトリクスと、スルホン酸基及びエステル基の少なくとも一方を含有する親水成分と、を含む、請求項5に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項7】
前記アルミニウム板と前記耐食性皮膜層との間に、下地処理層をさらに備える、請求項1又は2に記載のアルミニウム製フィン材。
【請求項8】
アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備えるアルミニウム製フィン材の製造方法であって、
エポキシ系樹脂組成物と、エポキシ基を有する、シリコン及びシランカップリング剤の少なくとも一方と、を含む塗料組成物を塗布及び脱水縮合し、前記耐食性皮膜層を形成する工程を含む、アルミニウム製フィン材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミニウム製フィン材とその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
熱交換器は、ルームエアコン、パッケージエアコン、冷凍ショーケース、冷蔵庫、オイルクーラ、ラジエータなどの様々な分野の製品に用いられている。熱交換器のフィンの材料としては、熱伝導性、加工性、耐食性などに優れるアルミニウムやアルミニウム合金が一般的である。プレートフィン式やプレートアンドチューブ式の熱交換器は、アルミニウム製フィン材が狭い間隔で並列した構造を有している。
【0003】
熱交換器のアルミニウム製フィン材は、冷房作動時などには銅管内に冷やされた冷媒が流れ、それに伴いフィン材の表面温度が露点以下になる。その結果、フィン材の表面は結露水が付着した状態になる。この結露水等の影響により、アルミニウム製フィン材の表面は腐食しやすい。
【0004】
上記腐食により生成されたアルミニウムの腐食生成物は、大気中の臭気成分の付着サイトとなり得る他、撥水化成分の付着に伴う表面撥水化による水飛び現象や、腐食生成物自体の臭気等、様々な問題が懸念される。
【0005】
これに対し、特許文献1~3では、アルミニウム板の腐食を抑制すべく、撥水性の耐食性皮膜層を表面に塗装する技術が提案されている。具体的には、特許文献1~3では、疎水性樹脂を含有する耐食性皮膜を、アルミニウム板と親水性皮膜との間に備える構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2021-162164号公報
特開2021-162165号公報
特開2022-161706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
耐食性皮膜層を設けることにより、アルミニウム板の腐食を抑制できるが、より少ない皮膜量で同等以上の耐食性を実現できれば、製造コストを下げること等に繋がる。そのため、より高い耐食性を有する耐食性皮膜層が望まれる。
【0008】
そこで本発明は、非常に優れた耐食性を有するアルミニウム製フィン材とその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題に対し、本発明者が検討を進めたところ、耐食性皮膜層について、従来のエポキシ系樹脂に加え、エポキシ基を含有するシリコーンを含むことにより、非常に優れた耐食性を実現できることに想到し、本発明を完成するに至った。
【0010】
本発明は、以下の[1]~[8]に係るものである。
[1] アルミニウム板と、前記アルミニウム板の少なくとも一方の表面上に、耐食性皮膜層と親水性皮膜層とをこの順に備え、
前記耐食性皮膜層は、エポキシ系樹脂、及び、エポキシ基を含有するシリコーンを含む、アルミニウム製フィン材。
[2] 前記耐食性皮膜層における前記エポキシ基を含有するシリコーンの含有量は0.1~20質量%である、前記[1]に記載のアルミニウム製フィン材。
[3] 前記耐食性皮膜層の皮膜量は0.1~20mg/dm

である、前記[1]又は[2]に記載のアルミニウム製フィン材。
[4] 前記親水性皮膜層は、スルホン酸基及びエーテル結合を含有する、アクリル酸樹脂を含む、前記[1]~[3]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
[5] 前記親水性皮膜層の表面にさらに潤滑性皮膜層を備える、前記[1]~[4]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
[6] 前記潤滑性皮膜層は、ポリエチレングリコールを主成分として含む樹脂マトリクスと、スルホン酸基及びエステル基の少なくとも一方を含有する親水成分と、を含む、前記[5]に記載のアルミニウム製フィン材。
[7] 前記アルミニウム板と前記耐食性皮膜層との間に、下地処理層をさらに備える、前記[1]~[6]のいずれか1に記載のアルミニウム製フィン材。
(【0011】以降は省略されています)

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