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公開番号
2025021223
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023125007
出願日
2023-07-31
発明の名称
圧縮空気供給設備の健全性診断方法、漏洩検査方法、および漏洩検査システム
出願人
三浦工業株式会社
代理人
弁理士法人北大阪特許事務所
主分類
G01M
3/20 20060101AFI20250205BHJP(測定;試験)
要約
【課題】香気成分を利用しながらも、生産品等に望ましくない匂いが付着して不良品が発生するといった問題を回避できる圧縮空気供給設備の健全性診断方法を提供する。
【解決手段】エアコンプレッサ2の運転情報データを収集する第1ステップと、利用情報データを取得する第2ステップと、運転情報データを、休止期間に対応する第1運転情報データと稼働期間に対応する第2運転情報データとに選別する第3ステップと、第1運転情報データに基づいて、輸送管路のメンテナンスの必要性を評価する第4ステップと、輸送管路の検査対象領域での圧縮空気の漏洩発生箇所を特定する第5ステップと、を含み、第5ステップは、検査対象領域に流入する前の圧縮空気に香気成分を付与し、検査対象領域から流出した後の圧縮空気から香気成分を除去する第1サブステップと、洩出する香気成分の香気の検知により、漏洩発生箇所を探索する第2サブステップと、を含む方法とする。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
圧縮空気を生成するエアコンプレッサと、圧縮空気利用機器への前記圧縮空気の輸送に用いる輸送管路と、を含む圧縮空気供給設備の健全性を診断する方法であって、
前記エアコンプレッサの吐出空気量および消費電力の情報を含む運転情報データを収集する第1ステップと、
前記圧縮空気利用機器の稼働期間および休止期間を特定可能とする利用情報データを取得する第2ステップと、
前記利用情報データとの照合により、前記運転情報データを、前記休止期間に対応する第1運転情報データと前記稼働期間に対応する第2運転情報データとに選別する第3ステップと、
第1運転情報データに基づいて、前記輸送管路に対するメンテナンスの必要性を評価する第4ステップと、
第4ステップにおいて前記輸送管路に対するメンテナンスの必要があると評価された場合、検査ツールを使用して前記輸送管路における検査対象領域での前記圧縮空気の漏洩発生箇所を特定する第5ステップと、を含み、
第5ステップは、
前記検査対象領域に流入する前の前記圧縮空気に香気成分を付与する一方で、前記検査対象領域から流出した後の前記圧縮空気から前記香気成分を除去する第1サブステップと、
前記輸送管路の内部から外部へ洩出する前記香気成分の香気を検知することにより、前記漏洩発生箇所を探索する第2サブステップと、を含む健全性診断方法。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
第2運転情報データに基づいて、前記エアコンプレッサに対するメンテナンスの必要性を評価する第6ステップ、を更に含む請求項1に記載の健全性診断方法。
【請求項3】
第4ステップは、第1運転情報データに基づいて前記エアコンプレッサの浪費電力コストを求め、当該求められた浪費電力コストが所定条件を満たしたときに、前記輸送管路に対するメンテナンスの必要があると評価する処理であり、
第6ステップは、第2運転情報データに基づいて前記エアコンプレッサの比エネルギーを求め、当該求められた比エネルギーが所定条件を満たしたときに、前記エアコンプレッサに対するメンテナンスの必要があると評価する処理である、請求項2に記載の健全性診断方法。
【請求項4】
エアコンプレッサで生成された圧縮空気の輸送管路における検査対象領域での前記圧縮空気の漏洩を検査する方法であって、
前記検査対象領域に流入する前の前記圧縮空気に香気成分を付与する一方で、前記検査対象領域から流出した後の前記圧縮空気から前記香気成分を除去する第1ステップと、
前記輸送管路の内部から外部へ洩出する前記香気成分の香気を検知することにより、前記漏洩の発生箇所を探索する第2ステップと、を含む漏洩検査方法。
【請求項5】
エアコンプレッサで生成された圧縮空気の輸送管路における検査対象領域での前記圧縮空気の漏洩を検査するシステムであって、
前記検査対象領域に流入する前の前記圧縮空気に香気成分を付与する着香手段と、
前記検査対象領域から流出した後の前記圧縮空気から前記香気成分を除去する除香手段と、
前記輸送管路の内部から外部へ洩出する前記香気成分の香気を検知する香気検知手段と、
前記香気検知手段の検知結果に基づき、前記検査対象領域からの前記圧縮空気の漏洩の有無を判定する漏洩判定手段と、を備える漏洩検査システム。
【請求項6】
前記除香手段は、前記圧縮空気を活性炭またはゼオライトに接触させつつ前記香気成分を吸着除去するように構成される、請求項5に記載の漏洩検査システム。
【請求項7】
前記着香手段は、
前記検査対象領域より前段側における前記輸送管路の一部のバイパス経路となるように配置したサブ配管と、
前記サブ配管と連通し、前記香気成分を含む揮発性溶液が貯蔵される容器と、
前記サブ配管における前記圧縮空気の流通状態を切り替える制御弁と、を備える請求項5に記載の漏洩検査システム。
【請求項8】
前記揮発性溶液は、植物精油または植物抽出液である請求項7に記載の漏洩検査システム。
【請求項9】
前記輸送管路は、圧縮空気供給設備の一部を構成しており、
前記圧縮空気供給設備は、前記検査対象領域に圧縮空気を供給する一または複数の圧縮空気供給システムを有し、
それぞれの前記圧縮空気供給システムは、
一または複数の前記エアコンプレッサと、当該エアコンプレッサで生成された前記圧縮空気を除湿するエアドライヤと、当該エアドライヤで除湿された前記圧縮空気を貯留するレシーバータンクと、を備え、
前記着香手段は、前記レシーバータンクから前記検査対象領域に向けて送出される前記圧縮空気に、前記香気成分を付与する請求項5から請求項8の何れかに記載の漏洩検査システム。
【請求項10】
前記香気検知手段および前記漏洩判定手段は、携帯型または据付型のモニタリング装置として構成される、請求項5から請求項8の何れかに記載の漏洩検査システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧縮空気供給設備の健全性診断方法、漏洩検査方法、および漏洩検査システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
主に製造業における事業所(工場等)では、中間品や完成品を製造する過程で施用する空圧機器や空圧工具の動力源として、エアコンプレッサで生成した圧縮空気が使用されている。事業所内では、数多くの生産ラインや異なる生産エリアに圧縮空気を配給するため、圧縮空気の輸送管路(エア配管)がネットワーク状に張り巡らされている。また、生産ラインや生産エリアに対応する形で、複数台のエアコンプレッサが分散設置されていることも多い。
【0003】
事業所の開設から年数が経ち、輸送管路が老朽化すると、その管継手部などから圧縮空気の漏洩が起こりやすくなる。圧縮空気の漏洩を長期間放置していると、エアコンプレッサの無駄な電力消費が増えてゆくため、製造コストの上昇要因となる。更には、供給電力の一次エネルギー源として化石燃料を使用している場合には、二酸化炭素排出量の増加にも繋がってしまう。そこで、定期的に輸送管路の健全性を診断し、必要な場合には輸送管路の補修や交換等のメンテナンスを行うことが望まれる。
【0004】
例えば、特許文献1,2には、建造物内部や地中内部の配管(水道管やガス管等)、あるいは検査物(ホース等)に対して香り付けした圧縮空気を送り込み、においセンサを使用して配管不良や洩れを検査する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-186122号公報
特開2004-53567号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
圧縮空気の輸送管路の健全性を診断するために、特許文献1,2の技術を応用する場合、生産設備に供給される圧縮空気に香気成分が残留することになる。空圧機器や空圧工具を駆動後の圧縮空気は、周囲に放出されて拡散するため、生産品に望ましくない匂いが付着して不良品が発生する懸念がある。特に、食品工場では、香気成分が人体に無害であったとしても、圧縮空気に不純物が混入するのを忌避するケースも多い。
【0007】
本発明は上述した要望に鑑み、香気成分を利用しながらも、生産品等に望ましくない匂いが付着して不良品が発生するといった問題を回避することのできる圧縮空気供給設備の健全性診断方法、圧縮空気の輸送管路の漏洩検査方法、および圧縮空気の輸送管路の漏洩検査システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る健全性診断方法は、圧縮空気を生成するエアコンプレッサと、圧縮空気利用機器への前記圧縮空気の輸送に用いる輸送管路と、を含む圧縮空気供給設備の健全性を診断する方法であって、前記エアコンプレッサの吐出空気量および消費電力の情報を含む運転情報データを収集する第1ステップと、前記圧縮空気利用機器の稼働期間および休止期間を特定可能とする利用情報データを取得する第2ステップと、前記利用情報データとの照合により、前記運転情報データを、前記休止期間に対応する第1運転情報データと前記稼働期間に対応する第2運転情報データとに選別する第3ステップと、第1運転情報データに基づいて、前記輸送管路に対するメンテナンスの必要性を評価する第4ステップと、第4ステップにおいて前記輸送管路に対するメンテナンスの必要があると評価された場合、検査ツールを使用して前記輸送管路における検査対象領域での前記圧縮空気の漏洩発生箇所を特定する第5ステップと、を含み、第5ステップは、前記検査対象領域に流入する前の前記圧縮空気に香気成分を付与する一方で、前記検査対象領域から流出した後の前記圧縮空気から前記香気成分を除去する第1サブステップと、前記輸送管路の内部から外部へ洩出する前記香気成分の香気を検知することにより、前記漏洩発生箇所を探索する第2サブステップと、を含む方法とする。
【0009】
本方法によれば、香気成分を利用しながらも、生産品等に望ましくない匂いが付着して不良品が発生するといった問題を回避することができる。なおここでの「稼働期間」は、圧縮空気利用機器が稼働して圧縮空気を消費する期間のことであり、「休止期間」は、圧縮空気利用機器が休止して圧縮空気を消費しない期間のことである。
【0010】
上記方法としてより具体的には、第2運転情報データに基づいて、前記エアコンプレッサに対するメンテナンスの必要性を評価する第6ステップ、を更に含む方法としても良い。また当該方法としてより具体的には、第4ステップは、第1運転情報データに基づいて前記エアコンプレッサの浪費電力コストを求め、当該求められた浪費電力コストが所定条件を満たしたときに、前記輸送管路に対するメンテナンスの必要があると評価する処理であり、第6ステップは、第2運転情報データに基づいて前記エアコンプレッサの比エネルギーを求め、当該求められた比エネルギーが所定条件を満たしたときに、前記エアコンプレッサに対するメンテナンスの必要があると評価する処理である方法としても良い。
(【0011】以降は省略されています)
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