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公開番号2025020828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124431
出願日2023-07-31
発明の名称喫水計測プログラムおよび喫水計測装置
出願人TIS株式会社,澪標アナリティクス株式会社,川崎汽船株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06T 7/60 20170101AFI20250205BHJP(計算;計数)
要約【課題】容易かつ高精度な喫水計測を実現すること。
【解決手段】本願に係る喫水計測プログラムは、コンピュータに、船体が撮影された船体画像を取得する取得手順と、船体画像を入力とする検出器を用いて、船体画像中の水面領域を検出する領域検出手順と、船体画像を入力とする認識器を用いて、船体画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取る読取手順と、水面領域の検出結果と、目盛数値の読取結果とに基づいて、船体の喫水を計測する計測手順とを実行させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンピュータに、
船体が撮影された船体画像を取得する取得手順と、
前記船体画像を入力とする検出器を用いて、前記船体画像中の水面領域を検出する領域検出手順と、
前記船体画像を入力とする認識器を用いて、前記船体画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取る読取手順と、
前記水面領域の検出結果と、前記目盛数値の読取結果とに基づいて、前記船体の喫水を計測する計測手順と
を実行させることを特徴とする喫水計測プログラム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記領域検出手順は、前記船体画像のうち、前記ドラフトマークを含む所定の範囲が抽出された抽出画像を入力とする前記検出器を用いて、前記抽出画像中の水面領域を検出し、
前記読取手順は、前記抽出画像を入力とする前記認識器を用いて、前記抽出画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取る
ことを特徴とする請求項1に記載の喫水計測プログラム。
【請求項3】
前記船体画像は、前記船体が時系列に撮影された時系列画像のうちの1つのフレーム画像であり、
前記領域検出手順は、前記フレーム画像それぞれから抽出された前記抽出画像ごとに、前記抽出画像中の水面領域を検出し、
前記読取手順は、前記抽出画像ごとに、前記抽出画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取り、
前記計測手順は、前記抽出画像ごとに前記船体の喫水を計測し、前記抽出画像ごとの喫水の計測結果の移動平均を、利用者に提示する計測結果として取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の喫水計測プログラム。
【請求項4】
前記計測手順は、前記抽出画像ごとの喫水の計測結果のうち、外れ値と推定される計測結果を除外し、残りの計測結果で前記移動平均を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の喫水計測プログラム。
【請求項5】
前記読取手順は、前記ドラフトマークそれぞれについての前記目盛数値の読取結果の中に、信頼度が閾値を満たさない読取結果が存在する場合には、前記信頼度が閾値を満たす読取結果に基づいて、前記信頼度が閾値を満たさない読取結果を補正する
ことを特徴とする請求項2に記載の喫水計測プログラム。
【請求項6】
前記コンピュータに、
前記船体画像から検出された画像の傾きに基づいて、前記船体画像を補正し、補正後の前記船体画像を入力画像として利用させる画像補正手順を
さらに実行させる
ことを特徴とする請求項2に記載の喫水計測プログラム。
【請求項7】
前記コンピュータに、
前記水面領域の検出が失敗された場合、または、目盛数値の読み取りに失敗された場合には、前記失敗の原因を推定し、推定した原因の解決策を利用者に提示する提示手段を
さらに実行させる
ことを特徴とする請求項1に記載の喫水計測プログラム。
【請求項8】
前記計測手順は、前記水面領域の検出結果が示す喫水線と、前記ドラフトマークを一列になぞる直線との交点の座標であって前記抽出画像上での座標を求め、前記ドラフトマークが示す目盛数値のうち、前記座標に対応する目盛数値の読取結果を、前記船体の喫水として取得する
ことを特徴とする請求項2に記載の喫水計測プログラム。
【請求項9】
前記領域検出手順は、前記水面領域の検出結果と、前記抽出画像とに基づいて、水面部分の画像を生成し、
前記計測手順は、前記水面部分の画像から前記喫水線を特定する
ことを特徴とする請求項8に記載の喫水計測プログラム。
【請求項10】
船体が撮影された船体画像を取得する取得部と、
前記船体画像を入力とする検出器を用いて、前記船体画像中の水面領域を検出する領域検出部と、
前記船体画像を入力とする認識器を用いて、前記船体画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取る読取部と、
前記水面領域の検出結果と、前記目盛数値の読取結果とに基づいて、前記船体の喫水を計測する計測部と
を有することを特徴とする喫水計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、喫水計測プログラムおよび喫水計測装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、船体の喫水面を検出する手法が提案されている。例えば、特許文献1では、船舶の停止状態における喫水面の検出だけでなく、航走中における喫水面の検出と、船首から船尾にかけての喫水ラインの検出を可能とする喫水面検出方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6948554号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、容易かつ高精度な喫水計測が実現できているとはいえない場合がある。例えば、上記の従来技術は、想定される喫水面から上下方向に所定の範囲で、船体の外板内面側に温度を測定する温度測定範囲を設け、温度測定範囲の温度を測定し、測定した温度の変化する位置及び/又は温度分布から喫水面を検出する。
【0005】
このような従来技術では、喫水面を検出するためのシステムを予め船体に構築しておく必要がある。例えば、温度測定範囲の両側に所定の離隔でヒータを貼付し、船舶の外板内面に設けられた温度測定範囲の周辺又は両側を加熱する必要があり、実際に喫水面を検出できるまでには様々な作業負担が発生すると考えられる。よって、容易かつ高精度な喫水計測が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記の課題を解決し目的を達成するために、本発明の喫水計測プログラムは、コンピュータに、船体が撮影された船体画像を取得する取得手順と、前記船体画像を入力とする検出器を用いて、前記船体画像中の水面領域を検出する領域検出手順と、前記船体画像を入力とする認識器を用いて、前記船体画像中のドラフトマークが示す目盛数値を読み取る読取手順と、前記水面領域の検出結果と、前記目盛数値の読取結果とに基づいて、前記船体の喫水を計測する計測手順とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、容易かつ高精度な喫水計測を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るシステムの一例を示す図である。
図2は、実施形態に係る喫水計測処理の全体像を示す図である。
図3は、実施形態に係る喫水計測装置の構成例を示す図である。
図4は、実施形態に係る学習装置の構成例を示す図である。
図5は、実施形態に係る喫水計測処理の全体処理手順を示すフローチャートである。
図6は、実施形態に係るマーク検出処理手順を示すフローチャートである。
図7は、実施形態に係る水面領域検出処理手順を示すフローチャートである。
図8は、実施形態に係る目盛数値読取処理手順を示すフローチャートである。
図9は、実施形態に係る喫水計測処理手順を示すフローチャートである。
図10は、実施形態の変形例に係る喫水計測装置の構成例を示す図である。
図11は、実施形態に係る喫水計測装置に対応するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示に係る喫水計測プログラムおよび喫水計測装置が限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0010】
また、以下に説明される1または複数の実施形態(実施例、変形例、適用例を含む)は、各々が独立に実施されることが可能である。一方で、以下に説明される複数の実施形態は少なくとも一部が他の実施形態の少なくとも一部と適宜組み合わせて実施されてもよい。これら複数の実施形態は、互いに異なる新規な特徴を含み得る。したがって、これら複数の実施形態は、互いに異なる目的又は課題を解決することに寄与し得、互いに異なる効果を奏し得る。
(【0011】以降は省略されています)

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