TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025020703
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-13
出願番号
2023124231
出願日
2023-07-31
発明の名称
マルチレイヤ符号化装置及びプログラム
出願人
日本放送協会
代理人
弁理士法人キュリーズ
主分類
H04N
19/115 20140101AFI20250205BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】符号化処理量の増加を抑制しつつ、入力映像に応じて各レイヤのビットレートを適切に割り当てることを可能とする。
【解決手段】マルチレイヤ符号化装置1は、複数の入力映像をマルチレイヤ符号化により符号化する符号化部10と、マルチレイヤ符号化における各レイヤの割り当てビットレートを、予め指定された複数の指定ビットレートの中から決定する制御部20と、を備える。制御部20は、各レイヤの符号化対象のフレーム群ごとに、注目フレームを所定の指定ビットレートで符号化した結果に基づいて各レイヤの割り当てビットレートを決定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の入力映像をマルチレイヤ符号化により符号化する符号化手段と、
前記マルチレイヤ符号化における各レイヤの割り当てビットレートを、予め指定された複数の指定ビットレートの中から決定する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記各レイヤの符号化対象のフレーム群ごとに、注目フレームを所定の指定ビットレートで符号化した結果に基づいて前記割り当てビットレートを決定する
マルチレイヤ符号化装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記制御手段は、前記符号化対象の現フレーム群から選択された前記注目フレームを前記所定の指定ビットレートで符号化した結果に基づいて、前記現フレーム群に適用する前記割り当てビットレートを決定する
請求項1に記載のマルチレイヤ符号化装置。
【請求項3】
前記制御手段は、
前記各レイヤについて、前記注目フレームを前記所定の指定ビットレートで符号化して前記注目フレームの再構成画像を生成するよう制御し、
前記再構成画像と、対応する原画像とに応じて、前記各レイヤの画質指標を算出し、
前記各レイヤにおける前記画質指標を比較する比較処理により、前記所定の指定ビットレートを用いて前記現フレーム群の符号化を継続するか、又は他の指定ビットレートに切り替えて前記現フレーム群を符号化するかを判定する
請求項2に記載のマルチレイヤ符号化装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記現フレーム群の直前のフレーム群に適用した前記割り当てビットレートを前記所定の指定ビットレートとして用いる
請求項2に記載のマルチレイヤ符号化装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記符号化対象の現フレーム群の直前のフレーム群から選択された前記注目フレームを前記所定の指定ビットレートで符号化した結果に基づいて、前記現フレーム群に適用する前記割り当てビットレートを決定する
請求項1に記載のマルチレイヤ符号化装置。
【請求項6】
前記複数の入力映像は、所定の解像度を有する第1映像と、前記所定の解像度よりも高い解像度を有する第2映像と、を含み、
前記符号化手段は、前記第1映像を第1レイヤとして符号化するとともに、前記第2映像を第2レイヤとして符号化し、
前記複数の指定ビットレートは、前記第1レイヤのビットレートが第1ビットレートに設定された第1指定ビットレートと、前記第1レイヤのビットレートが前記第1ビットレートよりも高い第2ビットレートに設定された第2指定ビットレートと、を含み、
前記所定の指定ビットレートは、前記複数の指定ビットレートのいずれか1つであり、
前記制御手段は、前記第1映像及び前記第2映像のそれぞれの解像度に応じて、前記第1ビットレート及び前記第2ビットレートを決定する
請求項1に記載のマルチレイヤ符号化装置。
【請求項7】
コンピュータを請求項1に記載のマルチレイヤ符号化装置として機能させる
プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチレイヤ符号化装置及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
最新の映像符号化方式であるVVC(Versatile Video Coding)は、解像度の異なる複数の映像を効率的に符号化することが可能なマルチレイヤ符号化の機能(具体的には、Multilayer Main 10プロファイル)が規定されており、この機能を用いたサービスの普及が期待される。
【0003】
マルチレイヤ符号化の一例である空間スケーラブルでは、低解像度映像の符号化をベースレイヤ(BL)で行い、エンハンスメントレイヤ(EL)では、BL符号化画像からの予測画像(レイヤ間予測画像)と高解像度原画との差分を符号化する。このように、マルチレイヤ符号化では、レイヤ間予測を行うことで冗長な情報量(すなわち、低・高解像度映像に共通して存在する低周波数成分に由来する情報量)の発生を抑制し、複数解像度の映像を効率的に符号化できる。
【0004】
ここで、レイヤ間予測の精度がマルチレイヤ符号化の性能を左右するため、BLを高ビットレートで高画質に符号化し、レイヤ間予測を高精度に行うことが望ましい。但し、BLをいくら高画質に符号化しても、低解像度映像には存在しない高周波数成分(精細成分)を符号化することはできない。ELでは、この精細成分(及びBLで符号化しきれなかった低周波数成分)の符号化を行う。高解像度映像特有の精細感を復元するためには、ELも高ビットレートで符号化することが望ましい。
【0005】
しかし、映像伝送サービスで利用可能な伝送路の帯域(ビットレ―ト)には限りがある。そこで、高画質なマルチレイヤ符号化を実現するためには、この利用可能なビットレートを、各レイヤ(BL、EL)に適切に分配するようなビットレート割り当てが必要である。
【0006】
例えば、BLを高ビットレートで符号化すると、レイヤ間予測効率が向上するが、精細成分のためのELビットレートが不足し、精細感を復元できない可能性がある。逆に、ELを高ビットレートで符号化すると、レイヤ間予測効率が低下して冗長な情報量が削減できず、マルチレイヤ符号化効率が低下する可能性があるとともに、低解像度映像向けのビットレートが不足し、低解像度映像で十分な画質が得られない可能性もある。こうした劣化を防ぐために、各レイヤに適切にビットを割り当てる方法が課題となっている。
【0007】
非特許文献1では、BL及びELのビットレート比を変えて符号化効率を比較することで、ELビットレートは全体の5~15%とするのが最適であるとしている。しかし、非特許文献1は、比較的符号化難度の易しい映像を用いて、1~5Mbpsを中心とした低ビットレートで調査しているため、得られた結果が符号化の難しい映像や高ビットレート条件下でも成り立つとは限らない。
【0008】
この課題を解決するために、非特許文献2では、多様な映像を用いて最適な割り当てビットレートを検討することで、符号化難度に応じて最適な割り当てビットレートが異なることを示している。総ビットレート(目標ビットレート)をR
t
[Mbps]としたときの割り当てビットレートは次の通りである。
【0009】
具体的には、符号化の難しい映像の場合には、ELの高精細成分を復元する余裕がないため、BLビットレート(R
BL
)にすべてのビットを割り当てる(すなわち、R
BL
=R
t
)。一方、符号化の容易な映像の場合には、ELで精細成分を符号化できるように、R
BL
=min(7,0.8R
t
)とする。なお、ELビットレートは、Rt-R
BL
から求まる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
Marquant, G., Salmon-Legagneur, C., Urban, F., and de Lagrange, P., “Spatial scalability with VVC: coding performance and complexity”, Society of Photo-Optical Instrumentation Engineers (SPIE) Conference Series, 2022, vol. 12226. doi:10.1117/12.2632821.
近藤雄一他,「VVCマルチレイヤ符号化における割り当て符号量決定手法の検討」,PCSJ/IMPS 2022 シンポジウムプロシーディング,2022年11月28日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本放送協会
撮像装置
9か月前
日本放送協会
撮像装置
1か月前
日本放送協会
撮像装置
8か月前
日本放送協会
液晶表示装置
6か月前
日本放送協会
カメラ正対治具
10か月前
日本放送協会
光制御デバイス
6か月前
日本放送協会
無線伝送システム
27日前
日本放送協会
レンズアダプター
3か月前
日本放送協会
磁性細線デバイス
1か月前
日本放送協会
360度撮影装置
8か月前
日本放送協会
有機光電変換素子
7か月前
日本放送協会
情報提示システム
8か月前
日本放送協会
LDM送信システム
8か月前
日本放送協会
3次元映像表示装置
10か月前
日本放送協会
垂直分離型撮像素子
5か月前
日本放送協会
三次元撮像システム
11か月前
日本放送協会
データ管理システム
27日前
日本放送協会
データ管理システム
10か月前
日本放送協会
送出装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
受信装置及び送出装置
2か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
1か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
表示端末、プログラム
11か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3か月前
日本放送協会
衛星放送受信システム
3か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
3か月前
日本放送協会
撮像装置及び撮像方法
8か月前
日本放送協会
撮像素子及び撮像装置
6か月前
日本放送協会
同軸切替器の着脱機構
4か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9日前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9日前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
11か月前
続きを見る
他の特許を見る