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公開番号
2025020018
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-07
出願番号
2024114427
出願日
2024-07-18
発明の名称
光触媒膜付き基体及びこれを用いた水分解装置
出願人
日本板硝子株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
B01J
35/39 20240101AFI20250131BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】水分解装置に使用される光触媒膜付き基体を改良する。
【解決手段】基体1と、基体1上に形成された光触媒膜2と、を備え、光触媒膜2は、光照射を受けて水から気体を生成する光触媒作用を奏しうる光触媒粒子と、光触媒粒子に接するバインダと、を含み、温水浸漬試験を適用した後に、基体1から光触媒膜2が剥離しない、光触媒膜付き基体10、が提供される。ただし、温水浸漬試験は、光触媒膜付き基体10を40℃の水中に4日間浸漬する試験である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基体と、前記基体上に形成された光触媒膜と、を備え、
前記光触媒膜は、光照射を受けて水から気体を生成する光触媒作用を奏しうる光触媒粒子と、前記光触媒粒子に接するバインダと、を含み、
温水浸漬試験を適用した後に、前記基体から前記光触媒膜が剥離しない、光触媒膜付き基体。
ただし、前記温水浸漬試験は、前記光触媒膜付き基体を40℃の水中に4日間浸漬する試験である。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記バインダは、Al及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも1つの金属元素を含む、請求項1に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項3】
前記バインダは、Alを含む、請求項2に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項4】
前記バインダは、Siをさらに含む、請求項2に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項5】
前記バインダは、非球状粒子を含む、請求項1に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項6】
前記非球状粒子は、短径L2に対する長径L1の比が10以上である、請求項5に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項7】
前記非球状粒子は、羽毛状の金属酸化物ゾルに由来する非球状粒子である、請求項5に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項8】
前記バインダは、球状粒子をさらに含む、請求項5に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項9】
前記光触媒膜は、100m
2
/g以上の比表面積を有する、請求項1に記載の光触媒膜付き基体。
【請求項10】
前記基体は、ガラス板又はガラス繊維を含む、請求項1に記載の光触媒膜付き基体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光触媒膜付き基体に関し、さらに光触媒膜付き基体を用いた水分解装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
光触媒を用いて水を分解する水素製造技術が注目されている。光エネルギーを用いて水を直接分解する水素製造技術は、安価な水素を大規模に供給する技術になりうるためである。この可能性を追求するために種々の光触媒粒子が開発されている。例えば非特許文献1には、AlをドープしたSrTiO
3
粒子の特定の結晶面に助触媒を選択的に導入した光触媒が開示されている。この光触媒粒子は、ほぼ100%の量子収率で水を分解し、水素及び酸素を生成することを可能にする。また、特許文献1には、AlをドープしたSrTiO
3
粒子に非特許文献1とは異なる助触媒を担持した光触媒粒子が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Nature, 2020, vol.581, pp.411-414
【特許文献】
【0004】
特開2023-88059号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これまでのところ、水素製造技術における開発のターゲットは、光触媒粒子の改良に主眼が置かれている。その一方、光触媒粒子を基板に固定する技術については、本発明者が知る限り、ほとんど検討が進められていない。そこで、本発明は、水分解装置のキーデバイスになりうる新たな光触媒膜付き基体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
水素を安定して供給するためには、水分解装置の使用可能期間の長期化が望まれる。本発明者は、使用可能期間の長期化の観点から検討した結果、水分解装置の運転期間において水と発生する気体とに曝され続ける光触媒膜付き基体の耐久性に改善の余地があることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
本発明は、
基体と、前記基体上に形成された光触媒膜と、を備え、
前記光触媒膜は、光照射を受けて水から気体を生成する光触媒作用を奏しうる光触媒粒子と、前記光触媒粒子に接するバインダと、を含み、
温水浸漬試験を適用した後に、前記基体から前記光触媒膜が剥離しない、光触媒膜付き基体、を提供する。
ただし、前記温水浸漬試験は、前記光触媒膜付き基体を40℃の水中に4日間浸漬する試験である。
【0008】
本発明は、その別の側面から、
基体と、前記基体上に形成された光触媒膜と、を備え、
前記光触媒膜は、光照射を受けて水から気体を生成する光触媒作用を奏しうる光触媒粒子と、前記光触媒粒子に接するバインダと、を含み、
前記バインダは、Al及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも1つの金属元素を含む、光触媒膜付き基体、を提供する。
【0009】
また、本発明は、本発明による光触媒膜付き基体を備えた水分解装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、安価な水素を安定して供給することに適した光触媒膜付き基体及び水分解装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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