TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025019220
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024204584,2021529922
出願日2024-11-25,2020-05-27
発明の名称端末装置および位置検出センサ
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250130BHJP(計算;計数)
要約【課題】 表示装置として例えば電子ペーパーのように極めて薄く、柔軟性のあるものを用いた場合であっても、電子ペンによる高品位な描画入力を可能にする。
【解決手段】 絶縁層13の電子ペーパー2側の第1の面に対して、第1の方向に複数の第1の電極X1、X2、X3、…が配設される。絶縁層13の第1の面に対して、第1の方向に配設された複数の当該第1の電極間X1、X2、X3、…であって、第1の方向に所定の間隔を有する第1の電極間ごとに、第1の電極に沿う方向に延伸された1以上の第1の線材d1、d2、d3、…を配設する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
表示媒体として機能すると共に、その表示画面が電子ペンを接触させる操作面となり、薄く柔軟性のある電子ペーパーと、前記電子ペーパーの表示画面の下側に配置され、電子ペンによる前記表示画面上の指示位置を検出する位置検出センサとを備えて構成される端末装置であって、
前記位置検出センサは、
絶縁基板の前記表示画面側となる第1の面に対して、第1の方向に複数の第1の電極が配設されており、
前記絶縁基板の前記第1の面に対して、前記第1の方向に配設された複数の前記第1の電極の隣り合う電極間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第1の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第1の方向に所定の間隔を有する前記第1の電極間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第1の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記第1の電極に沿う方向に延伸された1以上の第1の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配設した
ことを特徴とする端末装置。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の端末装置であって、
前記位置検出センサは、
前記絶縁基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に対して、前記第1の方向と交差する第2の方向に複数の第2の電極が配設されており、
前記絶縁基板の前記第2の面に対して、前記第2の方向に配設された複数の前記第2の電極の隣り合う電極間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第2の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第2の方向に所定の間隔を有する前記第2の電極間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第2の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記第2の電極に沿う方向に延伸された1以上の第2の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配設した
ことを特徴とする端末装置。
【請求項3】
請求項1に記載の端末装置であって、
前記位置検出センサにおいて、
複数の前記第1の電極のそれぞれは、長辺と当該長辺を繋ぐ短辺とを有するループコイルの構成とされた、電磁誘導方式のものであり、
複数の前記第1の電極である前記ループコイルの隣り合う前記長辺間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第1の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第1の方向に所定の間隔を有する前記長辺間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第1の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記長辺に沿う方向に延伸された1以上の前記第1の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配置したものである
ことを特徴とする端末装置。
【請求項4】
請求項2に記載の端末装置であって、
前記位置検出センサにおいて、
複数の前記第2の電極のそれぞれは、長辺と当該長辺を繋ぐ短辺とを有するループコイルの構成とされた、電磁誘導方式のものであり、
複数の前記第2の電極である前記ループコイルの隣り合う前記長辺間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第2の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第2の方向に所定の間隔を有する前記長辺間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第2の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記長辺に沿う方向に延伸された1以上の前記第2の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配置したものである
ことを特徴とする端末装置。
【請求項5】
表示媒体として機能すると共に、その表示画面が電子ペンを接触させる操作面となり、薄く柔軟性のある電子ペーパーの下側に配置され、電子ペンによる前記表示画面上の指示位置を検出する位置検出センサであって、
絶縁基板の前記表示画面側となる第1の面に対して、第1の方向に複数の第1の電極が配設されており、
前記絶縁基板の前記第1の面に対して、前記第1の方向に配設された複数の前記第1の電極の隣り合う電極間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第1の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第1の方向に所定の間隔を有する前記第1の電極間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第1の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記第1の電極に沿う方向に延伸された1以上の第1の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配設した
ことを特徴とする位置検出センサ。
【請求項6】
請求項5に記載の位置検出センサであって、
前記絶縁基板の前記第1の面とは反対側の第2の面に対して、前記第1の方向と交差する第2の方向に複数の第2の電極が配設されており、
前記絶縁基板の前記第2の面に対して、前記第2の方向に配設された複数の前記第2の電極の隣り合う電極間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第2の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第2の方向に所定の間隔を有する前記第2の電極間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第2の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記第2の電極に沿う方向に延伸された1以上の第2の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配設した
ことを特徴とする位置検出センサ。
【請求項7】
請求項5に記載の位置検出センサであって、
複数の前記第1の電極のそれぞれは、長辺と当該長辺を繋ぐ短辺とを有するループコイルの構成とされた、電磁誘導方式のものであり、
複数の前記第1の電極である前記ループコイルの隣り合う前記長辺間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第1の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第1の方向に所定の間隔を有する前記長辺間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第1の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記長辺に沿う方向に延伸された1以上の前記第1の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配置したものである
ことを特徴とする位置検出センサ。
【請求項8】
請求項6に記載の位置検出センサであって、
複数の前記第2の電極のそれぞれは、長辺と当該長辺を繋ぐ短辺とを有するループコイルの構成とされた、電磁誘導方式のものであり、
複数の前記第2の電極である前記ループコイルの隣り合う前記長辺間であって、前記電子ペーパーの前記表示画面に電子ペンを接触させて描画する場合に、前記第2の電極の有るところと無いところで、前記電子ペーパーが下側に押し下げられる部分と押し下げられない部分とを生じさせ、前記電子ペンの上下移動を生じさせるほど、前記第2の方向に所定の間隔を有する前記長辺間ごとに、樹脂等の被導電材料で形成され、あるいは、導電材料で形成され、前記第2の電極や位置検出回路に接続されることの無い線材であって、前記長辺に沿う方向に延伸された1以上の前記第2の線材を、電子ペンのペン先を、上下移動を生じさせることがない程度の間隔を空けて配置したものである
ことを特徴とする位置検出センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、薄型の表示装置と、電子ペンなどとよばれるペン型の位置指示器を使用して入力操作を受け付ける位置検出センサとが搭載されて構成される端末装置及び当該端末装置に搭載される位置検出センサに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末やタブレットPC(Personal Computer)などの端末装置においては、使用者の指によるタッチ操作を可能にするためタッチセンサが搭載されている。タッチセンサは透明な電極で構成され、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置の表示画面上に配置されている。これにより、タッチセンサと表示装置とにより、入力デバイスとしてのタッチパネルが構成される。更に、端末装置においては、より細かい操作や文字、図形、記号等の手書き入力を可能にするため、電子ペン(ペン型の位置指示器)を利用した指示入力ができるものも提供されている。
【0003】
電子ペンを用いた指示入力が可能な位置検出装置の方式には、例えば、静電容量方式と電磁誘導方式とがある。静電容量方式は、上述したタッチセンサにおいても用いられている方式であり、X軸方向とY軸方向とのそれぞれに複数の線状導体(ライン電極)が配設されたセンサ部を備える。当該センサに対して電子ペンが近づけられることによって、当該センサを構成する線状導体に生じる静電容量(電荷)の変化に応じて指示位置を検出する。なお、静電容量方式の電子ペンは、静電ペンなどとも呼ばれ、単に導電性を有するペン型の位置指示器やバッテリで駆動され、発振回路からの信号を送出するいわゆるアクティブ型の位置指示器がある。静電容量方式の座標検出センサと電子ペンとで構成される入力装置(位置検出装置)の一例については、後に記す特許文献1に開示されている。
【0004】
電磁誘導方式は、X軸方向とY軸方向とのそれぞれに複数のループコイルを配設したセンサ部を備える。当該センサ部の複数のループコイルに対して順次に電流を供給して磁界を発生させる送信期間と、電流の供給を停止し外部からの磁界を受信する受信期間とを交互に設ける構成を有する。対応する電子ペンは、コイルとコンデンサとからなる共振回路を備え、当該センサ部からの磁界に応じて、当該コイルに電流が流れることにより信号を発生させ、この信号を含めてセンサ部に送信する。これを受信期間においてセンサ部を通じて受信して、電子ペンによる指示位置を検出する。電磁誘導方式の座標検出センサと電子ペンとで構成される入力装置の一例については、後に記す特許文献2に開示されている。
【0005】
また、端末装置に用いられる表示装置は、上述もしたLCDが用いられたり、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイが用いられたりする場合が多い。近年、電子ブックリーダーなどにおいては、薄くて、軽く、明瞭な画像表示が可能ないわゆる電子ペーパーが表示装置として用いられている。電子ペーパーは、今後も種々の端末装置の表示デバイスとして用いられるなど、広く利用されると考えられる。なお、電子ペーパーについても種々の改良がなされており、その一例として後に記す特許文献3、4に開示されたものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平07-295722号公報
特開平07-044304号公報
特開2009-037119号公報
特器2019-060946号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
端末装置において、主にアイコン選択などのために使用者の指による大まかなタッチ操作と電子ペンを用いた詳細な描画操作との両方を実現する場合には、静電容量方式のタッチセンサと電磁誘導方式の位置検出センサとの両方を搭載している。例えば、図5(A)に示すように、従来の端末装置においては、表示装置600の上側には静電容量方式のタッチセンサ500を配置し、表示装置の600の下側には電磁誘導方式の位置検出センサ700を配置した積層構造を採用している。
【0008】
近年においては、表示装置としては電子ペーパーを用い、電磁誘導方式の位置検出装置を用いて電子ペンによる指示入力を可能にした、より手軽に利用できる低コストの携帯端末の提供が考えられている。すなわち、入力デバイスとしては静電容量方式のタッチセンサは搭載せずに、電磁誘導方式の位置検出センサだけを搭載するものである。すなわち、図5(B)に示すように、表示装置として電子ペーパー600Eを用い、その下側に電磁誘導方式の位置検出センサ700を配置した端末装置が考えられる。この場合、電子ペーパー600Eの表示画面上を操作面とし、当該電子ペーパー600Eの表示画面上に電子ペンを接触させて指示入力を行うことになる。
【0009】
電磁誘導方式の位置検出センサは、図5(A)、(B)に示すように、リジットな基板やフレキシブル基板などの所定の基板702に対して、導電線により形成される複数のループコイル群701、703を積層配置することにより形成される。電子ペーパーは、LCDや有機ELディスプレイに比べて非常に薄いものである。この場合に、電子ペン200を電子ペーパー600E上に接触させて移動させることにより、描画入力を行うことを考える。図5(B)に示したように、電子ペーパー600Eは、薄く柔軟性のあるものであるので、電子ペン200を電子ペーパー600E上で移動させると、ループコイルの存在するところと、存在しないところで、電子ペン200のペン先は上下することになる。
【0010】
すなわち、電子ペーパー600Eに接触させた電子ペン200により描画を行うと、電子ペン200のペン先と電磁誘導方式の位置検出センサ700のセンサ面との距離が変動する。この場合、位置検出センサ700を構成するループコイル群701の各ループコイルが受信する電子ペン200からの信号のレベルも変動してしまう。このため、図5(C)に示すように、電子ペン200により入力された軌跡が、電子ペーパー600Eに表示されると波を打ったような表示となるいわゆるウェイビング現象が発生する可能性がある。この場合、電子ペン200による描画入力の質を低下させてしまい、高品位に描画入力が可能な携帯端末が実現できない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

株式会社ワコム
位置検出器、集積回路および位置検出方法
22日前
株式会社ワコム
駆動回路、電子機器及び振動デバイスの駆動方法
6日前
株式会社ワコム
ペン
14日前
株式会社ワコム
センサ
22日前
株式会社ワコム
システム
18日前
株式会社ワコム
情報入出力システム
20日前
株式会社ワコム
認証システム及び電子ペン
22日前
株式会社ワコム
位置検出センサ及び入力装置
18日前
株式会社ワコム
電子ペン及び電子ペン用本体部
5日前
株式会社ワコム
端末装置および位置検出センサ
5日前
株式会社ワコム
センサコントローラ、電子機器、及びセンサコントローラの制御方法
1か月前
個人
情報提示方法
19日前
個人
アカウントマップ
12日前
個人
自動精算システム
27日前
個人
RFタグ読取装置
1か月前
個人
自動精算システム
2か月前
個人
プログラム
18日前
個人
プログラム
11日前
個人
売買システム
1か月前
個人
管理サーバ
1か月前
個人
市場受発注システム
25日前
個人
発想支援方法及びシステム
22日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
個人
学習装置及び推論装置
11日前
キヤノン株式会社
印刷装置
2か月前
個人
分類処理プログラム及び方法
22日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
富士通株式会社
金融システム
19日前
株式会社発明屋
電池指向の構造設計
5日前
個人
VRによる人体各部位の立体化
1か月前
井関農機株式会社
ロボット作業車両
27日前
キヤノン株式会社
情報処理装置
1か月前
株式会社SEKT
文字認識装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
6日前
トヨタ自動車株式会社
推定装置
1か月前
個人
未来型家系図構築システム
1か月前
続きを見る