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公開番号2025010005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2024104023
出願日2024-06-27
発明の名称連続波形(CW)干渉の検出および軽減
出願人サイプレス セミコンダクター コーポレーション,Cypress Semiconductor Corporation
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人
主分類H04W 24/04 20090101AFI20250109BHJP(電気通信技術)
要約【課題】本開示は、無線ネットワークにおけるCW干渉検出および緩和のための改善された方法およびシステムを提供する。
【解決手段】方法は、送信機会がない第1の検出間隔内の期間を検出することによって無線周波数(RF)干渉を検出する。前記期間は、持続時間閾値を満たす持続時間を有する。方法はまた、第2の検出間隔中に、第1の帯域幅から第2の帯域幅に切り替える。
【選択図】図5A
特許請求の範囲【請求項1】
送信機会がない第1の検出間隔内の期間を検出することによって無線周波数(RF)干渉を検出するステップであって、前記期間は、持続時間閾値を満たす持続時間を有するステップと、
第2の検出間隔中に、第1の帯域幅から第2の帯域幅に切り替えるステップと、
を含む方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1および第2の検出間隔は、連続的であり、前記第1の検出間隔は、前記第2の検出間隔に先行する、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記第2の帯域幅の干渉エネルギーレベルが閾値干渉エネルギーレベルを満たすか否かを判定するステップと、
前記第2の帯域幅の前記干渉エネルギーレベルが前記閾値干渉エネルギーレベルを満たしていないと判定したことに応答して、前記第2の検出間隔中に、前記第1の帯域幅から前記第2の帯域幅に切り替えるステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の帯域幅は、複数のサブバンドを含み、
前記第2の帯域幅は、前記第1の帯域幅の前記複数のサブバンドのサブセットを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第2の帯域幅の前記干渉エネルギーレベルは、レジスタ内に記憶された値である、
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記RF干渉は、連続波(CW)干渉である、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
第1の検出間隔内で第1の帯域幅における無線周波数(RF)干渉を検出するステップと、
第2の帯域幅の干渉エネルギーレベルが閾値干渉エネルギーレベルを満たすか否かを判定するステップと、
第2の検出間隔中に、前記第2の帯域幅の前記干渉エネルギーレベルが前記閾値干渉エネルギーレベルを満たしていないと判定したことに応答して、前記第1の帯域幅から前記第2の帯域幅に切り替えるステップと、
を含む方法。
【請求項8】
前記第1および第2の検出間隔は、連続的であり、前記第1の検出間隔は、前記第2の検出間隔に先行する、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1の帯域幅は、複数のサブバンドを含み、
前記第2の帯域幅は、前記第1の帯域幅の前記複数のサブバンドのサブセットを含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
第1の検出間隔内で第1の帯域幅におけるRF干渉を検出する前記ステップは、送信機会がない前記第1の検出間隔内の期間を検出することを含み、前記期間は、持続時間閾値を満たす持続時間を有する、
請求項7に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、無線装置に関し、より具体的には、連続波形(CW)干渉の検出および緩和に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
連続波形(CW)干渉が専用狭域通信(DSRC)アンテナから生じるシナリオでは、このようなCW干渉は、帯域幅の大幅な低減を引き起こす可能性があり、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるデータ転送を完全に停止させる可能性もある。このような帯域幅の低減およびデータ転送の停止は、高速データ転送が必要な場合に特に問題となる可能性がある。この問題に対処するために、WLAN装置が干渉(例えば、重複基本サービスセット(OBSS)、隣接チャネル干渉、無線周波数(RF)干渉など)を検出し、CW干渉を回避するように動作帯域幅を切り替えることを可能にするために、動的帯域幅スイッチ(DBS)が導入された。しかしながら、現在のOBSS/干渉検出メカニズムは反応するには遅すぎ、常に適時に適切な動作帯域幅にダウングレードするとは限らない(例えば、複数の検出間隔にわたってダウングレードが発生する)。これは、現在のOBSS/干渉検出の下では、WLAN装置が、検出間隔中に、WLAN装置(例えば、イニシエータ)およびその基本サービスセット(BSS)がアイドル(すなわち、送信または受信に利用可能である)、送信および/または受信送信および/または受信のいずれかである時間の割合を測定するためである。総アイドル時間、送信時間および/または受信時間の割合が閾値割合を下回る場合、現在のOBSS/干渉検出は、CW干渉または利用可能な帯域幅を制限する他の要因が存在し得ることを示す。したがって、CW干渉が検出間隔の開始時に開始しない場合、WLANがアイドル、送信および/または受信し得る検出間隔中の総時間の閾値割合より多くをCW干渉がカバーしない限り、CW干渉は検出されない場合があり、帯域幅ダウングレードは必要よりも遅く発生する。さらに、WLANがアイドル、送信および/または受信し得る検出間隔の間に干渉が総時間の閾値割合を超えて干渉がカバーし、干渉がより早く検出された場合でも、CW干渉が動作帯域幅のどの周波数に位置するかに関する情報がないため、DBSは検出間隔ごとに1つの帯域幅レベルをダウングレードするだけである。その結果、動作帯域幅の特定のサブバンドにCW干渉が存在する場合、CW干渉を回避するのに十分なほど動作帯域幅がダウングレードされるために、いくつかの検出間隔を要する場合がある。動作帯域幅の検出およびダウングレードにおけるこの遅延は、特に検出間隔が長く(例えば、500ms)、適切な帯域幅にダウングレードするために複数の検出間隔を要するシナリオにおいて、ユーザエクスペリエンスに大きく影響する可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0003】
いくつかの実施形態による、例示的な無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)システムのブロック図である。
いくつかの実施形態による、無線モジュールおよび連続波形(CW)干渉のネットワーク図である。
いくつかの実施形態による、高速CW干渉の検出および緩和を示すタイミング図である。
比較のために含まれており、いくつかの実施形態による、従来の干渉検出および緩和を示すタイミング図である。
いくつかの実施形態による、影響を受けない帯域幅に直接ダウングレードすることによる干渉検出および緩和を示すタイミング図である。
比較のために含まれており、いくつかの実施形態による、従来の干渉検出および緩和を示すタイミング図である。
いくつかの実施形態による、高速CW干渉検出および影響を受けない帯域幅への直接ダウングレードを含む干渉検出および緩和を示すタイミング図である。
比較のために含まれており、いくつかの実施形態による、従来の干渉検出および緩和を示すタイミング図である。
いくつかの実施形態による、高速CW干渉の検出および緩和を実施する方法の流れ図である。
いくつかの実施形態による、影響を受けない帯域幅に直接ダウングレードすることによって干渉検出および緩和を実施する方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の説明は、干渉検出および帯域幅切り替えのさまざまな実施形態の良好な理解を提供するために、特定のシステム、装置、構成要素、方法などの例など、多数の特定の詳細を記載する。
【0005】
本開示は、例えば無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)のような無線ネットワークにおける連続波形(CW)干渉検出および緩和のための方法およびシステムに関する。
【0006】
連続波形(CW)干渉が専用狭域通信(DSRC)アンテナから生じるシナリオでは、このようなCW干渉は、帯域幅の大幅な低減を引き起こす可能性があり、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)におけるデータ転送を完全に停止させる可能性もある。このような帯域幅の低減およびデータ転送の停止は、高速データ転送が必要な場合に特に問題となる可能性がある。
【0007】
搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA)は、データを送信するときに衝突を回避するためにWLAN装置で使用されるプロトコルである。CSMA/CAは、無線ネットワークによって使用される媒体アクセス制御(MAC)プロトコルであり、動的帯域幅スイッチング(DBS)とは無関係に干渉を検出し、DBSが干渉を緩和することができる前にデータ送信を停止させることが多い。CSMA/CAは、データを送信する前に無線媒体がアイドルであるかビジーであるかを検出するために搬送波感知を使用する。CW干渉信号が検出されると、CSMA/CAは、干渉がなくなるまで、または帯域幅が干渉の影響を受けないサブバンドにダウングレードされるまで、WLAN装置に送信を停止させる。CSMA/CAは、例えば、閾値(例えば、-62dBm)を上回る、DSRCアンテナから発するCW干渉が検出され、送信が停止した場合に、干渉を検出する。これは、そのような干渉が持続する間、WLAN装置には送信機会がないことを意味する。送信機会は、WLAN装置が送信、受信または干渉を受けていないときのチャネルアイドル時間を指す。この問題に対処するために、WLANモジュールが干渉(例えば、重複基本サービスセット(OBSS)、隣接チャネル干渉、無線周波数(RF)干渉など)を検出し、CW干渉を回避するように動作帯域幅を切り替えることを可能にするために、DBSが導入された。
【0008】
しかしながら、現在のOBSS/干渉検出メカニズムは、反応するには遅すぎ、常に適時に適切な動作帯域幅にダウングレードするとは限らない。これは、現在のOBSS/干渉検出の下では、WLAN装置が、検出間隔中に、WLAN装置(例えば、イニシエータ)およびその基本サービスセット(BSS)がアイドル(すなわち、送信または受信に利用可能である)、送信および/または受信のいずれかである時間の割合を測定するためである。総アイドル時間、送信時間および/または受信時間の割合が閾値割合を下回る場合、現在のOBSS/干渉検出は、CW干渉または利用可能な帯域幅を制限する他の要因が存在し得ることを示す。したがって、CW干渉が検出間隔の開始時に開始しない場合、WLANがアイドル、送信および/または受信し得る検出間隔中の総時間の閾値割合より多くをCW干渉がカバーしない限り、CW干渉は検出されない場合があり、帯域幅ダウングレードは必要よりも遅く発生する。
【0009】
従来の方法を使用すると、干渉を検出するために、干渉は、検出間隔中にかなりの量の検出間隔を占有しなければならない(例えば、WLAN装置がアイドル、送信および/または受信のいずれかである総時間を閾値割合未満にする)か、または干渉が存在して送信が停止しても検出さてない。さらに、WLANがアイドル、送信および/または受信し得る検出間隔の間に干渉が総時間の閾値割合を超えて干渉がカバーし、干渉がより早く検出された場合でも、CW干渉が動作帯域幅のどの周波数に位置するかに関する情報がないため、DBSは検出間隔ごとに1つの帯域幅レベルをダウングレードするだけである。その結果、動作帯域幅の特定のサブバンドにCW干渉が存在する場合、干渉を回避するのに十分なほど動作帯域幅がダウングレードされるために、いくつかの検出間隔を要する場合がある。動作帯域幅の検出およびダウングレードにおけるこの遅延は、特に検出間隔が長く(例えば、500ms)、適切な帯域幅にダウングレードするために複数の検出間隔を要するシナリオにおいて、ユーザエクスペリエンスに大きく影響する可能性がある。
【0010】
いくつかの例では、現在のCW干渉検出および緩和メカニズムの下で、CW干渉の検出および影響を受けていない適切な帯域幅へのダウングレードは、帯域幅レベルのダウングレード(例えば、80MHzを40MHzにする、または40MHzを20MHzにするなど)ごとに1回の検出サイクルを完了することができる。1つの帯域幅レベルをダウングレードすることは、現在の帯域幅の半分にダウングレードする(例えば、80MHzを40MHzにする、または40MHzを20MHzにする)ことを意味する。例えば、40MHzサブバンドでCW干渉を受ける80MHzで動作するWLAN装置は、影響を受けていない適切な帯域幅(すなわち、20MHz)にダウングレードするために少なくとも2つの検出間隔を要する。
(【0011】以降は省略されています)

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